09月17日

1630年9月17日、イギリスからのピューリタン移民団がマサチューセッツ湾に到着し、ボストンの街を建設し始めました。ジョン・ウィンスロップらが率いたこれらの入植者は宗教的自由を求め、新しいコミュニティを形成しました。ボストンは港湾都市として発展し、商業や教育の中心地へと成長を遂げます。特にハーバード大学創設などの教育機関が設立され、後のアメリカ独立運動でも重要な役割を担いました。初期の木造フェンスや小屋から始まった街は急速に拡大し、植民地社会の枠組みを形作りました。

1737年9月17日、ハノーファー選帝侯ゲオルク・アウグストはゲッティンゲンにゲオルク・アウグスト大学を創立しました。創立当初から学問の自由を掲げ、法学・神学・医学・哲学の4学部を設置しました。ルソーら著名な思想家や数学者、物理学者が教壇を務めるなど、18世紀後半から19世紀にかけてヨーロッパを代表する研究大学となりました。自由主義的な学風は「ゲッティンゲンモデル」と呼ばれ、その後の近代大学教育に大きな影響を与えました。学術図書館や研究施設も充実し、学術書刊行も盛んに行われました。

1945年の終戦直後、長野県瑞穂村開拓団で生活困難に直面した入植者たちは絶望の末、集団自決を選んだ。本件は戦後の混乱期における地方開拓団の過酷な実態と、戦争の悲惨さを象徴する出来事として知られる。 開拓団は政府の振興策の一環として編成され、農地整備や生活基盤の不足から苦しい生活を強いられていた。物資不足や治安悪化が追い打ちをかける中、団員たちの心理的負担は次第に高まっていった。 9月17日早朝、村人の多くが遺書を残し、毒物を摂取して命を絶った。残された遺族や住民は深い衝撃を受け、事件は翌年まで大きな社会問題となった。 後に本事件を検証する調査や資料が公開され、戦後復興の光と陰を象徴する史実として研究が続けられている。

戦後混乱期の日本で、旧財閥家の令嬢が東京で誘拐される事件が発生。家族側は大規模な公開捜査を要請し、新聞やラジオでも情報提供が呼びかけられた。 誘拐犯は身代金目的で犯行を企てたとされ、当局は警察官多数を動員して徹底的に追跡。市街地の聞き込みや検問が連日実施された。 9月23日に犯人が逮捕され、被害者は無事発見されたが、社会には大きな衝撃を与えた。本事件は戦後の治安情勢や警察捜査の在り方に一石を投じる契機となった。

シドニーとメルボルンの放送局が同日に開局し、白黒映像によるニュースや娯楽番組を放送し始めた。 当初は一日数時間の限定放送だったが、都市部を中心に急速にテレビ受像機が普及。 視聴率競争や広告収入の拡大に伴い、独立規制機関を設置して放送内容やライセンスを管理する制度が整備された。 テレビはオーストラリアの家庭生活や文化を大きく変革し、地域社会の情報共有手段として定着した。

1980年9月17日、ポーランドのグダニスク造船所を中心に連帯（Solidarność）が結成され、正式に登録されました。連帯はレフ・ヴァウェンサを中心に労働者の権利擁護や言論の自由を求め、社会主義体制に対する組織的な抵抗運動として注目を集めました。数百万人規模の会員を擁する国内最大の独立組織に成長し、1990年代のポーランド民主化の原動力となりました。ソ連衛星国の中で初めて社会主義体制に揺さぶりをかけた例として、東欧革命の先駆けとされています。

2004年のプロ野球再編問題ではオリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズの合併案などを巡り、球団側と選手会の対立が深まりました。9月17日に選手会がストライキ決行を表明し、翌18日の74試合が中止される異例事態となりました。ファンやメディアに大きな衝撃を与えたこのストライキは、最終的に追加資金の拠出や新球団参入の調整などを条件に妥結し、ストは撤回されました。球界の仕組みを見直す転機となった一大事件として、現在も語り草となっています。