1611年

バルトロメウス・スプランヘル

(1546 - 1611)

画家

画家
マニエリスムを代表するフランドル出身の画家。 神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の宮廷で活躍し、官能的な神話画で知られる。
1546年にアントウェルペンで生まれ、当初ルーベンスらとともに活動。 イタリアのマニエリスムや古典古代美術から影響を受け、独自の官能的・装飾的作風を確立。 1581年にボヘミアのプラハ宮廷に招かれ、ルドルフ2世の寵愛を受ける。 『画家の反省論』(Regulae ad ceuendum)など理論書も執筆し、後進の教育に貢献。 優美で幻想的な人間像や複雑な構図を多用し、北方マニエリスムの発展に大きく寄与。 1611年にプラハで没し、その作品はヨーロッパ各地に所蔵され続ける。
1611年 バルトロメウス・スプランヘル 画家 1546年
1761年

ゲオルク・ヴォルフガンク・クノール

(1705 - 1761)

版画家、化石収集家

版画家 化石収集家
ドイツの版画家・自然史研究者。 精緻な化石図版の制作で18世紀の博物学に貢献した。
1705年にニュルンベルクで生まれ、版画技術を修得。 化石収集に情熱を注ぎ、独自の研究を開始。 『Deliciae Naturae Selectae』シリーズで精密な化石図版を刊行し高く評価される。 図版には詳細な注釈と分類が付され、当時の博物学者や科学者に利用された。 版画家としての技術と科学的知識を融合させ、自然史の視覚的伝達に革新をもたらす。 1761年に没し、その図版は現在も自然史博物館や研究機関で資料として残る。
1761年 ゲオルク・ヴォルフガンク・クノール 1705年
1762年

フランチェスコ・ジェミニアーニ

(1687 - 1762)

作曲家、ヴァイオリニスト

作曲家 ヴァイオリニスト
イタリア出身の作曲家・ヴァイオリニスト。 バロック音楽黎明期に演奏技術と作品を大きく発展させた。
1687年にルッカで生まれ、アルカンジェロ・コレッリに師事。 1714年頃にイングランドに移住し、ロンドンでヴァイオリニストとして活躍。 『ヴァイオリン演奏の技法』(The Art of Playing the Violin)を著し、演奏法の標準を確立。 多くのソナタや協奏曲を作曲し、ヨーロッパ各地で演奏・出版される。 教授としても後進を指導し、バロック音楽の発展に寄与。 1762年にロンドンで没し、その作品は現在も演奏され続けている。
1762年 フランチェスコ・ジェミニアーニ 作曲家 ヴァイオリニスト 1687年
1863年

チャールズ・ロバート・コッカレル

(1788 - 1863)

建築家、考古学者、作家

建築家 考古学者 作家
イギリスの建築家・考古学者・作家。古代建築の研究と著作で知られる。
1788年ロンドン近郊に生まれ、古代ギリシャ・ローマの建築遺跡に深い関心を持つ。 主要著作『Pompeiana』や『Select Greek Architecture』などで、古典建築の魅力を広く紹介。 ケンブリッジ大学の初代美術学教授として後進を指導し、その総合的視野は高く評価された。 建築史と考古学の架け橋として活躍し、当時の学術界に大きな影響を残した。 1863年9月17日に没し、その研究と著作は今日でも参照され続けている。
1863年 チャールズ・ロバート・コッカレル 英語版 1788年
1879年

ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク

(1814 - 1879)

建築家、建築理論家

建築家 建築理論家
フランスの建築家・建築理論家で、中世建築の保存と復元に尽力。
1814年パリに生まれ、国家職務省に入り中世ゴシック建築の修復に情熱を注ぐ。 ナポレオン3世期の歴史主義潮流の中で、多くの教会や城塞の復元プロジェクトを指揮。 『建築テキスト』を著し、構造と装飾の調和を重視する合理主義的アプローチを提唱。 建築保存法の基盤を築き、フランス国内外の文化財保護運動に大きな影響を与えた。 1879年9月17日に逝去し、現代の建築保存概念に多大な貢献を残した。
1879年 ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク 1814年
1886年

アッシャー・ブラウン・デュランド

(1796 - 1886)

版画家、画家

版画家 画家
アメリカの自然主義風景画家および版画家。ハドソン川派の代表的画家。
1796年アメリカ・ニューヨーク州で生まれ、銅版画家として活動を開始。 後に画家へ転向し、自然の雄大さを詩的に描くハドソン川派の中核人物となる。 『月光』や『リバティ島』などの作品で詩情豊かな風景表現を追求。 芸術教育者としても後進を育成し、アメリカ美術の発展に寄与した。 1886年9月17日に没し、19世紀アメリカ美術史にその名を刻んだ。
1886年 アッシャー・ブラウン・デュランド 1796年
1907年

エドモニア・ルイス

(1844 - 1907)

彫刻家

彫刻家
19世紀アメリカで活躍した彫刻家。アフリカ系アメリカ人とネイティブアメリカンの血を引く。
1844年アメリカで生まれ、アフリカ系アメリカ人とネイティブアメリカンの背景を持つ。 フィレンツェで活動し、大理石によるネオクラシカルな彫刻を多く手掛けた。 『自由の精神』や『エマ・ウィズダム』などの代表作でその繊細な表現力を発揮。 当時の人種差別の壁を越え、国際的に高い評価を受け、女性彫刻家の先駆けとなる。 1907年9月17日に没し、芸術と人権の交差点で活動した功績が今日まで語り継がれている。
1907年 エドモニア・ルイス 1844年
1907年

イグナーツ・ブリュル

(1846 - 1907)

ピアニスト、作曲家

ピアニスト 作曲家
オーストリア出身のピアニスト・作曲家。ロマン派の伝統を受け継いだ作風で知られる。
1846年ウィーン郊外に生まれ、幼少期からピアノの才能を発揮。 音楽院で学び、ロマン派の影響を受けつつ自らの優美な旋律を生み出す。 ピアノ協奏曲や歌曲集を中心に作曲し、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開。 ブラームスやリストとも親交を結び、音楽界で高い評価を得た。 1907年9月17日に逝去し、繊細で詩的な作風は現在も演奏会で取り上げられる。
イグナーツ・ブリュル ピアニスト 作曲家 1846年
1938年

山中貞雄

(1909 - 1938)

映画監督

映画監督
昭和初期に活躍した日本の映画監督。若くして才能を開花させ、多くの名作を遺した。
山中貞雄(1909年 - 1938年)は、日本の映画監督。 学習院大学在学中に映画制作に興味を持ち、松竹撮影所で監督デビュー。 『人情紙風船』などの作品で人間味あふれる群像劇を描き、批評家から高い評価を得た。 視覚的な美しさと叙情性を兼ね備えた映像表現は、日本映画のモダニズムを象徴。 29歳という若さでその才能を惜しまれつつこの世を去り、後世に大きな影響を与えた。
山中貞雄 映画監督 1909年
1942年

セシリア・ボー

(1855 - 1942)

画家

画家
アメリカの肖像画家。19世紀から20世紀にかけて著名人の肖像を数多く手がけた。
セシリア・ボー(Cecilia Beaux、1855年 - 1942年)は、アメリカの画家。 フィラデルフィアで生まれ、ペンシルベニア美術アカデミーで学ぶ。 社交界の貴婦人や文学者などの肖像画を得意とし、その緻密な筆致が高く評価された。 ロンドンやパリでも展示会を開催し、国際的な名声を築いた。 晩年には教壇にも立ち、多くの青年画家の育成に尽力した。
1942年 セシリア・ボー 1855年
1948年

フェルッチョ・ジャンニーニ

(1868 - 1948)

テノール歌手

テノール歌手
イタリアのテノール歌手。
1948年 フェルッチョ・ジャンニーニ テノール 1868年
1966年

フリッツ・ヴンダーリヒ

(1930 - 1966)

テノール歌手

テノール歌手
ドイツ出身のリリック・テノール歌手。美しく澄んだ声でバロックからロマン派まで幅広いレパートリーを歌いこなした。
1930年にドイツのウルム近郊で生まれ、早くから音楽の才能を発揮した。1950年代からヨーロッパ各地のオペラハウスで活躍し、特にモーツァルト作品の主要役で高い評価を得た。ベルモンテやタミーノ、オットーネなどを演じる一方、ドイツ・リートやオラトリオでも名声を博した。数多くの録音を残し、その澄んだ声質と表現力は今も多くの歌手に影響を与えている。1966年、舞台衣装の試着中に事故に遭い、35歳の若さで逝去した。
1966年 フリッツ・ヴンダーリヒ 1930年