1830年

イギリスでリバプール・アンド・マンチェスター鉄道が開通。開通式典で世界初の鉄道死亡事故が発生。

1830年9月15日、世界初の旅客間都市鉄道が開通し、開通式で鉄道史上初の死亡事故が起こりました。
リバプール・アンド・マンチェスター鉄道はジョージ・スティーブンソンが設計し、1830年に開業しました。全長約50kmの線路を連結し、蒸気機関車「ロケット」も注目を集めました。開業式では乗客として来訪していた議員ウィリアム・ハスキソンが列車にはねられ、鉄道事故による初の死亡例として歴史に残りました。この出来事は鉄道の安全対策強化の契機となり、その後の鉄道技術と運行ルールの発展に大きく寄与しました。
1830年 イギリス リバプール・アンド・マンチェスター鉄道 鉄道死亡事故
1929年

鉄道省が特別急行列車に初めて列車愛称(富士・櫻)をつける。

鉄道省が特急列車に愛称「富士」「櫻」を初めて採用した日。
1929年9月15日、鉄道省は東京発着の特別急行列車に「富士」と「櫻」という愛称を与えました。 これまで番号で運行されていた列車に愛称を付ける試みは乗客サービスの向上とブランド化を目的としていました。 「富士」は東京-大阪間を結び後に鹿児島まで延長され「櫻」は東京-西鹿児島間を運行しました。 列車名には日本の象徴である富士山と桜が用いられ旅客に親しみやすいイメージを与えました。 愛称付与は以後の列車名文化の礎となり現在も多くの列車名に受け継がれています。
1929年 鉄道省 特別急行列車 列車愛称 富士
1949年

国鉄でダイヤ改正。1943年から運行を中止していた特急列車が東京 大阪の「へいわ」として運行再開。

1949年9月15日、国鉄がダイヤ改正を実施し、戦時中に運行中止されていた特急列車「へいわ」を東京~大阪間で再開しました。
戦後復興期の1949年9月15日、国鉄(現JR)は大規模なダイヤ改正を実施。 1943年から運行を休止していた東京~大阪間の特急列車が 「へいわ(HEIWA)」の愛称で運行再開されました。 シンプルな2等のみの編成とスピードアップを図ったダイヤが注目を集め、 戦後の人々に平和と復興のシンボルとして歓迎されました。 運行再開は鉄道技術の復活を示す一里塚となり、 後の特急ネットワーク拡大の契機となりました。
1949年 国鉄 ダイヤ改正 特急列車 東京 大阪 へいわ
1973年

国鉄が東京の中央線快速列車にシルバーシートを設置。

1973年、国鉄が東京の中央線快速列車に初めてシルバーシートを導入しました。
高齢乗客や体の不自由な人への配慮から、1973年9月15日、国鉄は東京の中央線快速列車に初めてシルバーシートを導入しました。 この座席は落ち着いたシルバーグレーの色合いで、乗車口付近に設置されました。 導入の目的は混雑時にも優先的に利用できる座席を確保することで、公共交通のバリアフリー化を推進する取り組みでした。 当初は一部区間のみでしたが、その後全国の列車やバスにも広がっていきました。 現在の優先席の原型とも言える試みとして、社会的にも大きな反響を呼びました。
中央線快速列車 シルバーシート
2005年

ハイウェイカードが販売終了。

日本の高速道路におけるプリペイド式通行券「ハイウェイカード」が、ETCの普及に伴い2005年に販売終了した。
ハイウェイカードは日本の高速道路料金所で利用できるプリペイド式通行券として1986年に導入された。 利用者は券面金額に相当する通行料金を前払いし、券を料金所の機械に挿入して通行した。 しかし、電気式自動料金収受システム(ETC)の普及が進む中、利用者数は次第に減少していった。 こうした背景から2005年9月15日をもってハイウェイカードの新規販売が終了し、その後はETCに集約された。 カード終了は利用者の利便性向上とともに高速道路料金収受の効率化を促進する転換点となった。
2005年 ハイウェイカード