09月15日の命日 - 科学者・研究者

1596年

レオンハルト・ラウヴォルフ

(1535 - 1596)

医師、植物学者

医師植物学者

ドイツの医師かつ植物学者で、中東を訪れて多くの植物を採集・記録しました。

レオンハルト・ラウヴォルフ（1535年-1596年）はドイツの医師・植物学者。イタリアやフランスで医学を学んだ後、1573年から1575年にかけてオスマン帝国領のシリアやレバノンを旅しました。アレッポやベイルート周辺で約150種以上の植物を採集・記載。 1582年に旅行記『オットヴァイルの植物誌』を刊行し、食用や薬用植物の詳細を紹介。これらの記録はヨーロッパの近代植物学の発展に寄与しました。晩年はドイツに戻り、医師として活動しながら植物標本の研究を続けました。

1596年レオンハルト・ラウヴォルフ 1535年

1793年

ヨハン・テオドール・ホルムショルド

(1731 - 1793)

貴族、植物学者

貴族植物学者

デンマークの植物学者で、北欧の植物を詳細に記載した図譜を作成しました。

ヨハン・テオドール・ホルムショルド（1731年-1793年）はデンマークの植物学者。コペンハーゲン大学で学んだ後、王立図書館長や博物館長を歴任。 1781年に植物図譜『Saxifraga Danica』を出版し、デンマーク固有種の詳細を記載。菌類や地衣類の研究も行い、分類学の発展に貢献。生涯を通じて標本収集と図譜制作に尽力し、北欧植物学の基礎を築きました。

1793年ヨハン・テオドール・ホルムショルド英語版 1731年

1883年

ジョゼフ・プラトー

(1801 - 1883)

物理学者

ベルギーの物理学者。動体視覚の原理を示すフェナキストスコープを発明した。

ジョゼフ・プラトーは1801年にベルギーで生まれた物理学者。 1829年にプラトーの回転円盤（フェナキストスコープ）を発明し、動体視覚の原理を解明した。液面力学に関する研究でも知られ、プラトーの法則として知られる理論を提唱した。視覚と力学の融合により、後の映画技術や流体力学に大きな影響を与えた。学問の基礎から応用まで広く研究し、多方面に貢献した科学者として評価された。 1883年に亡くなり、その業績は今日の映像技術にも息づいている。

1883年ジョゼフ・プラトー 1801年

1913年

ヴァーンベーリ・アールミン

(1832 - 1913)

旅行家、東洋学者

旅行家東洋学者

ハンガリーの旅行家・東洋学者。中東や中央アジアの文化と言語を調査した。

ヴァーンベーリ・アールミンは1832年にハンガリーで生まれた旅行家・東洋学者。 19世紀後半、中東や中央アジアを旅し、現地の文化と言語を詳細に記録した。トルコやペルシャ地域で変装して調査を行い、その冒険的手法が注目された。得られた資料はヨーロッパのオリエンタリズム研究の発展に寄与した。大学で教鞭をとり、多数の著作を通じて東洋学の普及に努めた。 1913年に亡くなり、探検と学問を融合した功績を残した。

1913年ヴァーンベーリ・アールミン東洋学者 1832年

1924年

ヴィルヘルム・ルー

(1850 - 1924)

発生学者

ドイツの発生学者。実験的手法で胚発生のメカニズム解明に貢献した。

ヴィルヘルム・ルーは1850年にドイツで生まれた発生学者。実験的解剖と組織培養を組み合わせ、胚発生の初期段階を研究した。ルーの細胞理論により、細胞分化と組織形成の原理を明らかにした。彼の研究は後の発生生物学や細胞生物学の発展に大きな影響を与えた。欧州各地の学会や大学で教鞭を取り、多くの弟子を育てた。 1924年に亡くなり、実験発生学の先駆者として知られる。

1924年ヴィルヘルム・ルー発生学者 1850年

1945年

リヒャルト・プファイファー

(1858 - 1945)

医師、微生物学者

医師微生物学者

ドイツの医師・微生物学者で、ペフワイファー反応と呼ばれる免疫学的現象を発見した。

1858年に生まれたプファイファーは、ロベルト・コッホのもとで微生物学を学びました。特にコレラ菌に対する抗原抗体反応（プファイファー反応）を詳細に記述し、免疫学の発展に寄与。ベルリンの衛生研究所やマールブルク大学で教授を務め、多くの後進を指導しました。ペストやコレラの研究を通じて公衆衛生の向上にも貢献し、1945年まで幅広い研究活動を続けました。

1945年 1858年

1945年

ハリー・ダリアン

(1921 - 1945)

物理学者

ハリー・ダリアン 1921年

1964年

アルフレッド・ブラロック

(1899 - 1964)

外科医

アメリカの外科医で、先天性心疾患の治療法に革命をもたらした。

1899年に生まれたブラロックは、ジョンズ・ホプキンズ大学で外科医として研究を重ねました。ヘレン・タウシグと共同で開発したブラロック・タウシグ手術は、チアノーゼを呈する先天性心疾患（ファロー四徴症）の治療に画期的な成果をもたらしました。血管グラフト技術の先駆者として多くの命を救い、外科教育にも尽力しました。生涯を通じて数々の学術論文を発表し、1964年にその業績を遺しました。

1964年アルフレッド・ブラロック英語版 1899年

1971年

ジョン・デスモンド・バナール

(1901 - 1971)

分子生物学者

X線結晶解析を用いた分子生物学の先駆者で、社会活動家としても知られる。

ジョン・デスモンド・バナール（1901年–1971年）は、アイルランド生まれで英国を拠点に活躍した分子生物学者。 X線結晶解析を駆使してタンパク質構造の解明に貢献し、現代分子生物学の礎を築いた。ケンブリッジ大学教授として多くの研究者を育成し、1950年代以降の生命科学研究を牽引した。科学の社会的責任を強調し、『The Social Function of Science』などの著作を通じて幅広い影響を与えた。英国共産党員として平和運動や核兵器廃絶運動にも参画し、学界と社会運動の橋渡しを行った。その多彩な業績は学術界のみならず社会活動の分野にも大きな足跡を残した。

1971年ジョン・デスモンド・バナール 1901年

1976年

田中精一

(1908 - 1976)

経済学者

日本の経済学者。ケインズ経済学を日本に紹介した先駆者。

田中精一（1908年–1976年）は、日本の経済学者でケインズ経済学の導入と普及に尽力した。東京大学教養学部教授として多くの研究者を育成し、マクロ経済学の基礎理論を研究。戦後復興期の政策立案にも参画し、経済の安定化に寄与した。『現代経済学原論』などの著作は学生や政策立案者に広く読まれた。国際通貨制度や財政政策に関する論考も多く、国際経済学の発展に貢献した。

1976年田中精一 1908年

1978年

ウィリー・メッサーシュミット

(1898 - 1978)

航空機技術者

ドイツの航空機技術者。メッサーシュミット社創設者で名機Bf 109設計者。

ウィリー・メッサーシュミット（1898年–1978年）は、ドイツの航空機技術者。メッサーシュミット社を設立し、Bf 109やMe 262などの戦闘機を設計した。第二次世界大戦中の航空戦力増強に寄与し、その技術力は世界的に評価された。戦後は連合軍の管理下で航空機生産を再開し、民間機開発にも取り組んだ。その革新的な設計思想は現代航空機にも影響を与え続けている。

1978年ウィリー・メッサーシュミット航空機 1898年

1978年

波多野勤子

(1905 - 1978)

心理学者

日本の心理学者。教育心理学の研究を通じて学習理論に貢献。

波多野勤子（1905年–1978年）は、日本の心理学者で教育心理学を専門とした。学習過程や動機づけに関する実験研究を行い、新たな理論的枠組みを提示した。東京女子高等師範学校（現お茶の水女子大学）で教鞭を執り、多くの女性研究者を育成。学校教育に心理学を導入する実践的な試みに取り組み、教育現場の改善に寄与した。著書『学習と動機』などでその業績は高く評価され、教育界に影響を与えた。

波多野勤子 1905年