09月15日の誕生日 - 科学者・研究者

1736年

ジャン＝シルヴァン・バイイ

(1736 - 1789)

天文学者

フランスの天文学者・数学者であり、フランス革命期にはパリ市長を務めた人物。

1736年にパリで生まれたバイイは、数学や天文学の分野で優れた業績を残しました。1783年に彗星の軌道計算で国際的に注目を集め、その後、王立科学アカデミーにも選出されました。1789年、パリ市長に就任し、国民議会議長としてフランス革命初期の政治的リーダーを務めました。その政治手腕は革命の進展に大きく貢献しましたが、のちに失脚し、悲劇的な最期を迎えました。

1736年ジャン＝シルヴァン・バイイ天文学者 1789年

1796年

ヘルマン・アーダム・フォン・カンプ

(1796 - 1867)

教育学者、作家、作詞家

教育学者作家作詞家

ドイツの教育学者、作家、作詞家。

1796年にドイツで生まれたフォン・カンプは、教育理論の研究と実践を通じて学校制度の発展に貢献しました。教育学者としての著作では、生徒中心の教授法や道徳教育の重要性を説きました。また詩や歌詞の創作にも取り組み、文学的要素を生かした作品を発表しました。その多面的な活動は19世紀ドイツの文化・教育界に影響を与えました。1867年に没しましたが、教育思想家としての評価は今なお続いています。

1796年ヘルマン・アーダム・フォン・カンプ教育学者作家作詞家 1867年

1803年

オクタヴィウス・モーガン

(1803 - 1888)

政治家

イギリスの政治家で、歴史や古代遺物の研究にも取り組んだ人物。

1803年に生まれたモーガンは、イートン校とオックスフォード大学で学びました。1830年代から保守党の議員として下院に立法活動に従事し、国政に影響を与えました。並行して古代遺物や貨幣の収集・研究を行い、学術的な論文も発表しました。博物館のコレクション整理にも携わり、考古学・歴史学の発展に寄与しました。1888年に没するまで、政治と学術の両面で活躍しました。

1803年オクタヴィウス・モーガン英語版 1888年

1808年

ジョン・ハットン・バルフォア

(1808 - 1884)

植物学者

スコットランドの植物学者で、エディンバラ大学の教授として著名な研究を行った人物。

1808年にエディンバラで生まれたバルフォアは、エディンバラ大学で植物学教授に就任し、多くの植物分類学の研究を行いました。スコットランドや海外遠征での植物採集を支援し、新種記載に携わりました。教科書や学術論文を通じて教育者としても影響力を発揮し、多くの学生を育成しました。ロイヤルソサエティや王立協会に所属し、学界で高い評価を受けました。1884年に没するまで、植物学の発展に大きく貢献しました。

1808年ジョン・ハットン・バルフォア植物学者 1884年

1857年

アンナ・ウィンロック

(1857 - 1904)

天文学者

アメリカの天文学者。ハーバード天文台で星表編纂に貢献した女性科学者。

1857年にアメリカで生まれ、ハーバード大学付属天文台に勤務した。ハーバード・コンピューティング・プロジェクトの一員として、恒星スペクトル分類や星表の編纂に携わった。特に二重星カタログの作成で知られ、観測データの整理と解析に貢献した。女性として科学界で活躍し、後進の研究者に道を開いた。 1904年に亡くなり、その業績は天文学史に残されている。

アンナ・ウィンロック英語版 1904年

1858年

シャルル・ド・フーコー

(1858 - 1916)

神父、探検家、地理学者

神父探検家地理学者

フランスの探検家・地理学者・カトリック司祭。サハラ砂漠探検で知られる。

1858年にアルザス地方で貴族の家に生まれ、軍人として北アフリカ探検に参加した。その後カトリックの洗礼を受け、司祭としてアルジェリアで隠修道生活を送った。地理学者としてサハラ砂漠の地形や部族社会の研究を行い、詳細な地図を作成した。宗教的著作や日記を残し、後に列聖されるなど信仰と探検の両面で評価された。 1916年に殉教し、その精神は現在も多くの人々に影響を与えている。

シャルル・ド・フーコー神父探検家地理学 1916年

1883年

エステバン・テラダス・イ・イリャ

(1883 - 1950)

数学者

スペインの数学者・工学者。

1883年にスペインのバルセロナで生まれる。数学や物理学の研究に加え、航空工学や地球物理学にも貢献。スペイン航空技術研究所を創設し、初期の航空機開発を支えた。地震学や気象学の研究にも携わり、学際的な業績を残した。 1950年に死去し、科学技術の発展に多方面から貢献した。

1883年エステバン・テラダス・イ・イリャ 1950年

1886年

ポール・ピエール・レヴィ

(1886 - 1971)

数学者

フランスの数学者。解析学や測度論、確率論において重要な業績を残し、レヴィ過程の概念を確立した。

ポール・ピエール・レヴィは1886年にフランスで生まれた著名な数学者です。エコール・ノルマル・シュペリュールで学び、解析学、測度論、確率論の分野で多岐にわたる研究を行いました。特に「レヴィ過程」や「レヴィ測度」は現代の確率過程理論に大きな影響を与えています。 1930年代以降は数学教育にも注力し、多くの後進研究者を育成しました。 1971年に没するまで精力的に研究活動を続け、その業績は現在も幅広い分野で参照されています。

1886年ポール・ピエール・レヴィ 1971年

1894年

オスカル・クライン

(1894 - 1977)

理論物理学者

スウェーデンの理論物理学者。クライン-ゴルドン方程式や5次元時空理論で知られる。

オスカル・クラインは1894年にスウェーデンで生まれ、コペンハーゲンで学びました。 1920年代に量子力学の発展に貢献し、クライン-ゴルドン方程式を提案しました。さらにカルツァ＝クライン理論として知られる高次元時空の概念を導入し、統一理論の草分けとなりました。教授として後進の育成にも力を注ぎ、国際的な学術交流にも積極的に参加しました。 1977年に没するまで、理論物理学の発展に大きな足跡を残しました。

オスカル・クライン理論物理学者 1977年

1914年

レオ・ベラネック

(1914 - 2016)

音響学研究者

音響工学の権威で、BBN社創設者としてARPAネット開発に貢献したアメリカの技術者。

1914年にニューヨーク市で生まれ、MITで電気工学博士号を取得。ハーバード大学で音響学の研究を進め、コンサートホールの設計に革新をもたらす。 1958年にベラネック・ボッシュ＝マンデルソン（BBN）を設立し、音響製品や音声通信技術を開発。 BBNは後にARPAネットの重要なノードを構築し、インターネットの礎を築く。 2016年に102歳で亡くなるまで研究と技術開発に携わった。

1914年レオ・ベラネック音響学 2016年

1918年

アルフレッド・チャンドラー

(1918 - 2007)

経営史学者

アメリカの経営史学者で、企業組織論に多大な影響を与えた学者。

1918年に米国メリーランド州で生まれ、ハーバード大学で博士号を取得しました。企業が市場拡大と技術変化に対応する方法を研究し、『戦略と構造』などの著作で知られます。組織理論や経営戦略の分野に革新的な概念を提示し、ビジネス史研究の基盤を築きました。数々の大学で教鞭を執り、多くの研究者に影響を与えました。 2007年に亡くなるまで、経営学と歴史学の橋渡しを行い続けました。

1918年アルフレッド・チャンドラー経営史 2007年

1918年

マーゴット・ロヨラ

(1918 - 2015)

歌手

チリの民族音楽研究家・歌手で、フォークソングや踊りの普及に貢献した人物。

1918年にチリで生まれ、民族音楽と伝統舞踊の研究に生涯を捧げました。フォークソングの採譜や舞踊の映像記録を行い、チリの伝統文化保護に貢献しました。優れた歌唱力と演奏技術で演者としても活躍し、国内外で公演を行いました。多くの著作や録音を通じて、チリ民俗音楽の普及と教育に寄与しました。 2015年に逝去するまで、文化遺産の保存と振興に尽力しました。

マーゴット・ロヨラ英語版 2015年