ヨメナ (嫁菜)

学名: Aster yomena
科名: キク科

花言葉

  • 秘めた美しさ
  • 女性の愛情
  • 従順

特徴

花色:

説明

ヨメナは道端やあぜ道、土手などに群生する多年草で、秋(7-10月)に枝分かれした茎の先端から直径約3cmの薄紫色の頭状花を咲かせます。古くは万葉集の時代から「うはぎ」と呼ばれ、日本人に親しまれてきた花です。春の若芽は食用としても利用でき、キク科特有の香味があります。

豆知識

  • 万葉集には「春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ 摘みて煮らしも」という歌がある
  • 「嫁菜」という名前は美しく優しげな花を咲かせることから「嫁」の名がついたとされる
  • 地方によってウギ、オハギ、ヨメノサイなど様々な呼び名がある
  • 道端でよく見かける身近な野草だが、実は古代から日本人に愛され続けている歴史ある花

利用方法

観賞用
  • 野趣のある庭園での自然風植栽
  • 秋の野花として切り花利用
  • 自然風ガーデンでの群植
薬用
  • 民間療法で解熱作用
  • 消炎効果があるとされる

注意: 薬用利用は専門家に相談することが推奨される

食用
  • 春の若芽
  • 若い葉
その他
  • 生態系における蝶や昆虫の蜜源植物
  • 土壌保全効果のある植物

毒性

症状: 毒性はなく、食用として安全

オニユリ (鬼百合)

学名: Lilium lancifolium
科名: ユリ科

花言葉

  • 富の蓄積
  • 富と誇り
  • 華麗
  • 愉快
  • 賢者

特徴

花色:

説明

オニユリは背丈100~200cm程度まで成長するユリ科の植物で、7-8月にオレンジ色の花を咲かせます。花弁はそり返った形で、内面に黒い斑点があり、赤褐色の花粉は衣類につくと落ちにくいのが特徴です。茎の葉の付け根にはムカゴ(珠芽)ができ、これによって繁殖します。球根は「ユリ根」として食用や薬用にも利用されます。

豆知識

  • 「鬼百合」の名前は大型で野性的な姿から付けられた
  • ムカゴで繁殖するため種子を作らない特徴がある
  • コオニユリとは違い、ムカゴを作ることで区別できる
  • 花粉の量が多く、雄しべを取り除いてから花瓶に生けるのが一般的

利用方法

観賞用
  • 庭園での夏から秋の観賞用植栽
  • 切り花として花束やアレンジメント
  • 自然風ガーデンでの野趣ある演出
薬用
  • 漢方薬「百合(びゃくごう)」として咳止め効果
  • 滋養強壮作用があるとされる
  • 鎮静・安神作用

注意: 薬用利用は漢方専門医に相談することが重要

食用
  • 球根(ユリ根)
その他
  • ムカゴによる繁殖で園芸利用
  • 花粉は染料として利用可能

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎, 花

症状: 球根以外の部位は食用に適さない。大量摂取により消化器症状を起こす可能性

サネカズラ (実葛)

学名: Kadsura japonica
科名: マツブサ科

花言葉

  • 再会
  • 好機をつかむ

特徴

花色:

説明

サネカズラは日本、朝鮮半島、台湾が原産の常緑つる性木本で、8-9月に直径1.5cm程度の黄白色の花を咲かせます。雌雄異株で、秋には赤い液果が球形に集まった美しい集合果を実らせます。古くは茎や枝葉から得られる粘液を整髪料(鬢付け油)として利用し、「美男葛(ビナンカズラ)」とも呼ばれました。

豆知識

  • 「美男葛」の名前は武士が鬢付け油として利用したことに由来
  • 百人一首25番の藤原定方の歌に登場する歴史ある植物
  • 実は無毒だが食用には向かない独特の味がある
  • 現在でも数少ない常緑性のつる植物として庭園で重宝される

利用方法

観賞用
  • 庭園のフェンスやトレリスでの緑化
  • 秋の赤い実の観賞用
  • 常緑つる植物としての活用
薬用
  • 漢方では「南五味子」として滋養強壮
  • 咳止め効果があるとされる
  • 五味(甘・酸・辛・苦・鹹)を持つとされる薬効

注意: 薬用利用は漢方専門医への相談が必要

食用

実は見た目は美味しそうだが、渋みや苦み、えぐみがあり食用には適さない

その他
  • 古代の整髪料(鬢付け油)の原料
  • 茎や枝葉から得られる粘液の利用
  • 現代でも自然派整髪料として研究対象

毒性

症状: 無毒だが実は食用に適さない味のため避けるべき

ダリア (天竺牡丹)

学名: Dahlia spp.
科名: キク科

花言葉

  • 華麗
  • 栄華
  • 優美
  • 気品

特徴

花色:

説明

ダリアはメキシコからグアテマラ高地原産のキク科ダリア属の多年草の総称で、草丈は品種により1-5mと様々です。7-10月に見頃を迎え、赤、白、ピンク、黄、オレンジ、複色など多彩な花色があります。赤いダリアは特に華麗で存在感があり、セミカクタス咲き、フォーマルデコラ咲き、ボール咲きなど様々な花形があります。現在でも品種改良が盛んで、毎年新しい品種が生まれています。

豆知識

  • ダリアの名前は18世紀スウェーデンの植物学者ダール(Anders Dahl)に由来
  • 和名「天竺牡丹」は異国(天竺)から来た牡丹のような花という意味
  • 世界で最も多様な花形を持つ植物の一つで、現在約3万品種が存在
  • メキシコでは食用としても利用され、根茎がジャガイモの代用とされていた

利用方法

観賞用
  • 庭園での夏から秋の主役花材
  • 切り花として花束やアレンジメント
  • 鉢植えでの観賞用栽培
  • 花壇での大型背景植物
薬用
  • 民間療法で根茎が利用されることがある
  • 抗炎症作用があるとする研究もある

注意: 薬用利用は専門家への相談が必要

食用
  • 花弁
  • 根茎(一部品種)
その他
  • 園芸療法での活用
  • 染料として花弁の利用
  • コンペティション用品種の育成

毒性

症状: 一般的に無毒とされるが、大量摂取は避けるべき