ランタナ (七変化)

学名: Lantana camara
科名: クマツヅラ科

花言葉

  • 協力
  • 心変わり
  • 厳格
  • 合意

特徴

花色:

説明

ランタナは熱帯アメリカ原産の常緑低木で、別名「七変化」と呼ばれています。小さな花が半球状に集まって咲き、花色が咲き始めの黄色から時間の経過とともにオレンジ色、そして赤色へと変化するのが特徴です。5月から10月まで長期間にわたって開花し、暑さに非常に強く育てやすい植物として人気があります。ただし茎や葉に細かいトゲがあるため、手入れの際は注意が必要です。

豆知識

  • 国際自然保護連合により「世界の侵略的外来種」に指定されている
  • 花色の変化は受粉状態を昆虫に知らせるサインとされる
  • コロンブスの新大陸発見とともにヨーロッパに伝来した花の一つ
  • 一つの花房で異なる色の花が同時に見られる珍しい特徴を持つ

利用方法

観賞用
  • 庭園植栽
  • 鉢植え
  • グランドカバー
薬用
  • 民間療法で葉が皮膚疾患の治療に使用
  • 抗炎症作用があるとされる

注意: 果実には毒性があるため食用不可。適切な指導なしに薬用使用は避けるべき

食用

食用には適さない

その他
  • 蝶や蜂などの訪花昆虫を引き寄せる
  • バイオ燃料の研究対象

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 果実, 葉

症状: 果実を摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状が現れる可能性があります

カンナ (花菅)

学名: Canna indica
科名: カンナ科

花言葉

  • 情熱
  • 永続
  • 快活
  • 尊敬

特徴

花色:

説明

カンナは熱帯アメリカ原産の多年草(球根植物)で、大きな葉の間から茎を伸ばし、赤、黄色、オレンジ、ピンク、白などの色鮮やかな大輪の花を夏から秋にかけて長期間咲かせます。草丈は40~50cmの矮性種から2mを超える大型種まで様々です。非常に暑さに強く、真夏の炎天下でも元気に花を咲かせ続けるため、日本の気候によく適応し、歩道沿いの花壇などでよく見かけます。学名「Canna」は葦を意味するラテン語に由来し、茎が中空になっていることから名付けられました。

豆知識

  • 種子は非常に硬く、昔は猟銃の弾として使用されたことからIndian Shotと呼ばれる
  • 茎が中空なのは水分貯蔵のための適応
  • 花びらに見える部分は実際は雄しべが変化したもの
  • 世界で約50種類が自生し、多くの園芸品種が作出されている

利用方法

観賞用
  • 花壇植栽
  • 鉢植え
  • 切り花
  • 公園や街路の景観植物
薬用
  • 根茎が民間療法で利尿作用があるとされる
  • 葉が外傷の治療に使用されることがある

注意: 医学的根拠は限定的なため、適切な指導なしに薬用使用は避けるべき

食用
  • 根茎(でんぷん質)
  • 若い葉
その他
  • 種子がビーズや装飾品の材料
  • 繊維が織物の原料
  • バイオマス燃料の研究対象

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子, 根茎の生食

症状: 種子は硬くて消化できないため、大量摂取すると胃腸障害を起こす可能性があります

クズ (葛)

学名: Pueraria lobata
科名: マメ科

花言葉

  • 根気
  • 努力
  • 芯の強さ
  • 治療

特徴

花色:

説明

クズは秋の七草の一つに数えられるマメ科のつる性多年草です。奈良時代の歌人山上憶良の歌に詠まれて以来、日本の秋を代表する植物として親しまれています。7月から9月にかけて紫色の蝶形花を総状花序に咲かせます。根は太く長く、乾燥させると「葛根」という生薬になり、風邪薬の葛根湯の主原料として使用されます。また根からは良質のでんぷんが取れ、葛粉として和菓子の材料にも利用されます。非常に生育旺盛で、つるは10m以上にも伸び、他の植物を覆うように成長します。

豆知識

  • アメリカ南東部では「南部を食べる蔓」と呼ばれるほど繁茂している
  • 葛根湯は日本で最も有名な漢方薬の一つ
  • 葛の花からは蜂蜜が採取でき、良質の蜜源植物でもある
  • 一日に30cm以上成長することもある驚異的な成長力を持つ

利用方法

観賞用
  • 野趣のある庭園での使用
  • 垣根や壁面の緑化
  • 秋の七草として観賞
薬用
  • 葛根湯の主原料として風邪の初期症状に使用
  • 発汗、解熱、鎮痛作用
  • 肩こりや頭痛の緩和

注意: 漢方薬として使用する際は専門家の指導を受けることが重要

食用
  • 根(でんぷん)
  • 若い葉
その他
  • 繊維から葛布を製織
  • 土壌流出防止
  • バイオエタノールの原料研究

毒性

症状: 一般的に無毒で、適切に処理すれば食用・薬用として安全に使用できます

ヤナギ (柳)

学名: Salix babylonica
科名: ヤナギ科

花言葉

  • 従順
  • 自由
  • 素直

特徴

花色:

説明

ヤナギは水辺に生育するヤナギ科の落葉樹で、世界に約400種近くが分布し、主に北半球に自生しています。しなやかで長い枝が特徴的で、風に揺れる様子から「従順」と「自由」という相反する花言葉を持ちます。3月から4月にかけて開花し、雌雄異株で尾状花序をつけます。シダレヤナギのように枝が垂れ下がる種類は「柳」、ネコヤナギのように枝が立ち上がる種類は「楊」の漢字を使い分けます。古くから薬用として利用され、樹皮にはアスピリンの元となるサリシンが含まれています。

豆知識

  • アスピリンの発見はヤナギの樹皮の研究から始まった
  • シェイクスピアの作品にも数多く登場する詩的な木
  • ヤナギの枝で作った籠は軽くて丈夫で、古くから重宝されてきた
  • 「柳に風」ということわざは、しなやかに風を受け流す様子から生まれた

利用方法

観賞用
  • 公園や庭園の景観樹
  • 水辺の植栽
  • 盆栽
薬用
  • 樹皮から解熱・鎮痛薬の原料を抽出
  • 民間療法で関節痛の治療に使用
  • アスピリンの天然の前駆体サリシンを含有

注意: アスピリンアレルギーのある方は使用を避けるべき

食用

一般的に食用には適さない

その他
  • バスケット編みの材料
  • 木炭の原料
  • 楽器の材料
  • 河川の護岸植物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 樹皮, 葉

症状: 大量摂取するとサリシンにより胃腸障害を起こす可能性があります