09月12日の命日 - 科学者・研究者

1633年

ルドヴィーコ・セッタラ

(1552 - 1633)

医師

16世紀後半から17世紀初頭に活躍したイタリアの医師・医学者。

ルドヴィーコ・セッタラ（1552年 - 1633年）はイタリア出身の医師で、パドヴァ大学で解剖学や生理学を学んだ。植物由来の薬効に関する研究を行い、自ら処方集を執筆して後進の育成に貢献した。宮廷医師として貴族や高官の治療に当たり、その知見はヨーロッパ各地に広まった。ルネサンス後期からバロック初期の医学発展に寄与し、多くの弟子を輩出した。1633年に没し、その業績は後の医学研究の基盤となった。

1633年ルドヴィーコ・セッタラ英語版 1552年

1674年

ニコラス・トゥルプ

(1593 - 1674)

外科医、政治家、元アムステルダム市長

外科医政治家元アムステルダム市長

オランダの外科医で、アムステルダム市長として市政改革に貢献した人物。

ニコラス・トゥルプは1593年にオランダで生まれた外科医です。アムステルダム大学で医学と解剖学を学び、解剖学講義で名を馳せました。有名な絵画「トゥルプ博士の解剖学講義」のモデルとなり、医学教育に大きな影響を与えました。その後、政治家に転身しアムステルダム市長を務め、市民の衛生環境の改善や市政改革に尽力しました。 1674年9月12日に逝去し、医学史と市政史にその名を刻みました。

1674年ニコラス・トゥルプ英語版アムステルダム 1593年

1829年

フアン・イグナシオ・モリーナ

(1740 - 1829)

イエズス会司祭、博物学者、歴史家、植物学者、鳥類学者、哺乳類学者、地理学者

イエズス会司祭博物学者歴史家植物学者鳥類学者哺乳類学者地理学者

チリ出身のイエズス会士で、南アメリカの自然と歴史を欧州に紹介した博物学者。

フアン・イグナシオ・モリーナ（1740年 - 1829年）はチリ出身のイエズス会士で、博物学や歴史研究に多大な貢献をしました。代表作『チリ王国の地理自然史』では南アメリカの動植物や地理的特徴を詳細に記述し、欧州の科学界に新知見をもたらしました。彼は植物学、鳥類学、哺乳類学など多岐にわたる分野で研究を行い、その成果は広く引用されました。晩年はヨーロッパで研究生活を続け、学術界から高い評価を受けました。

1829年フアン・イグナシオ・モリーナイエズス会 1740年

1868年

ジャン＝フランソワ・ペルソ

(1805 - 1868)

化学者

19世紀フランスの化学者。大学で教鞭をとり、有機化学の研究に貢献した。

1805年に生まれ、パリ大学で化学を教えた。有機化合物の合成や物質分析の手法を研究し、フランス化学界の発展に寄与した。教育者として多くの学生を育成し、学術論文を多数発表した。晩年まで研究と教学に尽力し、1868年にその生涯を閉じた。

1868年ジャン＝フランソワ・ペルソフランス語版 1805年

1869年

ピーター・マーク・ロジェ

(1779 - 1869)

医師、生理学者、自然神学者、辞書編集者

医師生理学者自然神学者辞書編集者

イギリスの博物学者・医師。『ロジェ類語辞典』の編纂者として知られる。

1779年に生まれ、医師としての診療活動の傍ら生理学や自然神学を研究した。 1852年に言語学的業績として『ロジェ類語辞典』(Roget's Thesaurus)を発表し、情報や思考の整理に革新をもたらした。ロンドン生活協会の会長も務め、多方面で学問と社会に貢献した。 90歳近い長寿を全うし、1869年に没した。

1869年ピーター・マーク・ロジェ 1779年

1874年

フランソワ・ピエール・ギヨーム・ギゾー

(1787 - 1874)

歴史家、フランス首相

歴史家フランス首相

フランスの歴史家・政治家。7月王政下で首相を務めた。

1787年に生まれ、歴史家として古代史を中心に多くの著作を残した。 1830年代には国王ルイ＝フィリップの政治顧問を務め、1847年から1848年にかけて首相として政権運営に当たった。 1848年の二月革命で辞任を余儀なくされた後は歴史研究に専念し、数多くの歴史書を執筆した。フランスの自由主義思想普及にも貢献し、1874年に逝去した。

1874年フランソワ・ピエール・ギヨーム・ギゾー歴史家フランス首相 1787年

1878年

フリードリヒ・アウグスト・フォン・アルベルティ

(1795 - 1878)

地質学者、三畳紀命名者

地質学者三畳紀命名者

ドイツの地質学者。三畳紀という地質時代を命名した。

1795年に生まれ、地質学の研究に従事し、1834年に三畳紀(Triassic)を提唱しました。岩石層の観察を通じて地球の歴史を分類し、地質年代学の基礎を築いた功績が評価されています。また、石炭層や鉱床の研究にも貢献し、産業革命期の資源開発にも寄与しました。 1878年に没し、その提唱は現在の地質学でも基本的概念となっています。

1878年フリードリヒ・アウグスト・フォン・アルベルティ英語版三畳紀 1795年

1889年

フュステル・ド・クーランジュ

(1830 - 1889)

歴史学者

フランスの歴史学者。古代ローマの社会構造を研究した。

1830年に生まれ、古代ギリシャ・ローマの宗教と社会制度を研究しました。代表作『古代都市』(La Cité antique)では、家族や宗教儀式が政治体制に与える影響を分析し、学問に革新をもたらしました。ナショナル大学の教授として後進の指導に当たり、多数の論文を発表しました。 1889年に逝去し、歴史学の視点に大きな変革をもたらした功績が評価されています。

1889年フュステル・ド・クーランジュ歴史学者 1830年

1897年

ルドルフ・ベルリン

(1833 - 1897)

眼科医、ディスレクシア命名者

眼科医ディスレクシア命名者

ドイツの眼科医。失読症（ディスレクシア）の命名者として知られる。

1833年に生まれ、ドイツで眼科医として診療と研究に従事しました。 1887年に『語盲』と呼ばれる先天的な読み書き障害を報告し、後にディスレクシアと命名された概念を提唱しました。言語習得と神経生理の関連を研究し、視覚障害と学習障害の理解に貢献しました。 1897年に没し、その先見的な研究は現代の学習障害対策においても重要視されています。

1897年ルドルフ・ベルリンドイツ語版ディスレクシア 1833年

1929年

ユゼフ・カレンバハ

(1861 - 1929)

文学史家

文学史家。文学作品の背景や形式を体系的に研究し、その発展を論じた。

ユゼフ・カレンバハは文学史家として活動し、中世から近代に至る文学作品の成立過程や文化的意義を研究した。各国の文学ジャンル別発展や影響関係を分析し、学術誌や著書で発表を重ねた。研究対象は古典文学からロマン主義、リアリズム文学に及び、その業績は多くの後進研究者に影響を与えた。大学教員としても後進の育成に力を注ぎ、文学史学の普及に貢献した。 1929年に没。

1929年ユゼフ・カレンバハ文学史家 1861年

1970年

ジェイコブ・ヴァイナー

(1892 - 1970)

経済学者

カナダ生まれの経済学者。国際貿易理論の発展に貢献した。

1892年に生まれ、シカゴ大学で研究活動を開始。国際貿易理論の数理分析を行い、『比較優位』概念の拡張など多くの業績を残す。数々の学術論文や著書を通じて、経済学界に大きな影響を与えた。ハーバード大学やプリンストン大学で教鞭を取り、後進の育成にも尽力。 1970年に逝去。

ジェイコブ・ヴァイナー経済学者 1892年

1985年

ピエール・カスタン

(1899 - 1985)

化学者、エポキシ樹脂発見者

化学者エポキシ樹脂発見者

スイス出身の化学者。エポキシ樹脂の発見者として知られる。

1899年にスイスで生まれた化学者。 1936年にエポキシ樹脂の合成法を発見し、高強度の樹脂素材の開発に大きく貢献した。その業績は工業界や材料科学に革新をもたらし、現在の接着剤や塗料の基礎となった。生涯を通じて研究・教育に携わり、多くの弟子を育成した。 1985年に逝去し、その成果は今日に至るまで広く活用されている。

1985年ピエール・カスタン英語版 1899年