09月12日の命日 - 政治家・指導者

1185年

アンドロニコス1世コムネノス

(1123 - 1185)

東ローマ皇帝

東ローマ帝国の皇帝として即位し、財政再建や軍事改革を試みたが専制的な統治で反発を招いた。

アンドロニコス1世コムネノス（1123年 - 1185年）は東ローマ帝国の皇帝として1183年に即位した。即位後、帝国内の財政再建や軍事改革を推し進め、政府を刷新しようとしたが、専制的な支配により貴族や市民の不満を招いた。1185年に民衆蜂起が発生し、コンスタンティノープルで捕らえられた後、暴徒により殺害された。彼の短い治世は波乱に満ち、後の歴史に大きな教訓を残した。

1185年アンドロニコス1世コムネノス東ローマ皇帝 1123年

1213年

ペドロ2世

(1174 - 1213)

アラゴン王

アラゴン王としてイベリア半島の統一を進め、ラス・ナバス・デ・トロサの戦いで勝利したが戦死した。

ペドロ2世（1174年 - 1213年）は1196年にアラゴン王に即位し、イベリア半島南部のイスラム勢力に対抗した。1212年のラス・ナバス・デ・トロサの戦いでは連合軍を率いてムワッヒド朝に大勝し、キリスト教諸王国の結束を強化した。王権を確立し領土拡大を図る一方、国内では異端とされたカタリ派に対する弾圧も行った。1213年には戦闘中に戦死し、その死は王国に混乱をもたらしたとされる。

1213年ペドロ2世アラゴン王 1174年

文永元年8月21日

北条長時

(1230 - 1264)

鎌倉幕府第6代執権

鎌倉幕府の第6代執権として政務を統括し、御成敗式目の施行を担った。

北条長時（1230年 - 1264年）は鎌倉幕府の第6代執権に就任し、幕府の政治・軍事を統括した。御成敗式目の施行や地方御家人統制の強化を図り、政務の整備を推進した。文永年間の内政においては幕府内部の結束維持に努め、元寇前夜の緊張緩和にも寄与したとされる。彼の執権期は比較的安定していたが、1264年に没し、その手腕は後継者にも大きな影響を与えた。

1264年文永 8月21日北条長時鎌倉幕府執権 1230年

1612年

ヴァシーリー4世

(1552 - 1612)

ロシアのツァーリ

ロシアのツァーリとして「動乱時代」を生き抜いた君主。

ヴァシーリー4世（1552年 - 1612年）はロシアのツァーリとして1606年に即位し、動乱時代と呼ばれる内乱の時期を治めた。即位には貴族連合の支持を受けたものの、ボヤーリ（貴族）との対立やリトアニア勢力の侵攻に苦しんだ。1610年には貴族の反発で退位し、以後は獄中で過ごした。1612年に死去し、その死はロシアにおける王朝交代への道を開くこととなった。

1612年ヴァシーリー4世ロシアツァーリ 1552年

1642年

サン＝マール侯爵アンリ・コワフィエ・ド・リュゼ

(1620 - 1642)

フランス王ルイ13世の廷臣

ルイ13世に仕えたフランス宮廷の廷臣で、若くして権勢を誇った。

アンリ・コワフィエ・ド・リュゼ（1620年 - 1642年）はサン＝マール侯爵としてルイ13世の側近に抜擢された。枢機卿リシュリューの庇護を受けて宮廷内で急速に昇進し、貴族間の権力闘争に深く関わった。結婚や爵位の授与を通じて王権との結びつきを強め、一時は宮廷で大きな影響力を持った。1642年に急死し、その死は宮廷の勢力図に大きな変動をもたらしたと伝えられている。

1642年サン＝マール侯爵アンリ・コワフィエ・ド・リュゼフランス王ルイ13世 1620年

1674年

ニコラス・トゥルプ

(1593 - 1674)

外科医、政治家、元アムステルダム市長

外科医政治家元アムステルダム市長

オランダの外科医で、アムステルダム市長として市政改革に貢献した人物。

ニコラス・トゥルプは1593年にオランダで生まれた外科医です。アムステルダム大学で医学と解剖学を学び、解剖学講義で名を馳せました。有名な絵画「トゥルプ博士の解剖学講義」のモデルとなり、医学教育に大きな影響を与えました。その後、政治家に転身しアムステルダム市長を務め、市民の衛生環境の改善や市政改革に尽力しました。 1674年9月12日に逝去し、医学史と市政史にその名を刻みました。

1674年ニコラス・トゥルプ英語版アムステルダム 1593年

1683年

アフォンソ6世

(1643 - 1683)

ポルトガル王

17世紀にポルトガル王位を継承した王。

アフォンソ6世は1643年に生まれ、1656年にポルトガル王として即位しました。治世中、スペインとの関係調整や海上貿易の復興に取り組みました。彼自身は子供の頃から健康を害し、摂政の支援を受けながら統治を行ったことでも知られます。 1675年に弟ペドロ2世に摂政を任せ、1683年9月12日に没しました。その治世はポルトガルの近代国家形成期に位置づけられています。

1683年アフォンソ6世ポルトガル王 1643年

1739年

エルンスト・ルートヴィヒ

(1667 - 1739)

ヘッセン＝ダルムシュタット方伯

ドイツのヘッセン＝ダルムシュタット方伯として領地を統治した貴族。

エルンスト・ルートヴィヒは1667年に生まれ、ヘッセン＝ダルムシュタット方伯の家系に育ちました。彼は1691年に方伯位を継承し、領地の行政改革や文化振興に力を注ぎました。都市計画や城館の建設を推進し、地域の経済発展を支えた人物です。また、学術や芸術の保護者としても知られ、コレクションや図書館の拡充に貢献しました。 1739年9月12日に没し、彼の治世は方伯家の繁栄期とされています。

1739年エルンスト・ルートヴィヒヘッセン＝ダルムシュタット方伯 1667年

寛政6年8月19日

松平康哉

(1752 - 1794)

津山藩主

江戸時代中期の津山藩主として領政に当たった大名。

松平康哉は1752年に生まれ、津山藩主松平家の一員として育ちました。藩主在任中、財政改革や農業振興に取り組み、領内の産業発展を支えました。学問を奨励し、藩校への支援や教育制度の整備に力を注ぎました。また、幕府との関係調整においても手腕を発揮し、藩の安定を維持しました。 1794年9月12日（寛政6年8月19日）に没し、その治世は津山藩の繁栄期とされています。

1794年寛政 8月19日松平康哉津山藩主 1752年

1813年

エドムンド・ランドルフ

(1753 - 1813)

アメリカ合衆国国務長官

アメリカ合衆国初代司法長官および第2代国務長官としてワシントン政権下で活躍した政治家。

エドムンド・ランドルフ（1753年 - 1813年）はアメリカ合衆国の政治家であり法律家です。バージニア植民地生まれの彼は1787年の憲法制定会議にヴァージニア代表として参加しました。1789年に初代司法長官に任命され、1794年からは第2代国務長官を務めました。ワシントン政権下で新生アメリカ政府の基盤構築に重要な役割を果たしました。晩年は政界を退き、法律研究に専念しました。

1813年エドムンド・ランドルフアメリカ合衆国国務長官 1753年

嘉永6年8月10日

酒井忠宝

(1829 - 1853)

姫路藩主

江戸時代後期の姫路藩主で、若くして藩政を担った大名。

酒井忠宝（1829年 - 1853年）は江戸時代後期に播磨姫路藩を治めた大名です。1829年に生まれ、幼少で家督を継いだ後、藩政の安定と家臣団の再編に努めました。在任中は限られた期間ながら藩財政の維持や領民の治安確保に注力し、幕末の動乱期を迎えました。若くして夭折したため治世は短命でしたが、その統治姿勢は評価されています。

1853年嘉永 8月10日酒井忠宝姫路藩主 1829年

1860年

ウィリアム・ウォーカー

(1824 - 1860)

傭兵、冒険家、ニカラグア大統領

傭兵冒険家ニカラグア大統領

19世紀中頃に中米でフィルバスター活動を展開し、ニカラグア大統領を自称した冒険家。

ウィリアム・ウォーカー（1824年 - 1860年）はアメリカ出身の傭兵兼冒険家です。1850年代に中米諸国で私兵を集めてフィルバスターを行い、1856年には武力でニカラグア大統領に就任しました。彼は『アングロ・アメリカ帝国』構想を掲げましたが、地元勢力の反発を受けて排除されました。南北戦争にも関与した後、メキシコで捕らえられ処刑され、その生涯は伝説として語り継がれています。

1860年ウィリアム・ウォーカー傭兵冒険家ニカラグア 1824年