コスモス (秋桜)

学名: Cosmos bipinnatus
科名: キク科

花言葉

  • 乙女のまごころ

特徴

花色:

説明

熱帯アメリカ原産で、キク科に属します。日本へはヨーロッパ経由で明治時代に渡来しました。名前の由来はギリシア語の「コスモス」で、「調和」「美しさ」「秩序」「宇宙」という意味があります。茎は高さ2-3mになり、葉は細かく裂けて糸状になります。花は径6-10cmで、周囲の舌状花は白から淡紅色、あるいは濃紅色、中央の筒状花は黄色です。短日植物の代表として知られ、秋に美しい花を咲かせます。

豆知識

  • 昭和32年に山口百恵の母親が作詞した「津軽海峡冬景色」の歌詞にコスモスが登場する
  • 宇宙(コスモス)と同じ語源を持つ唯一の花
  • メキシコでは標高1600m以上の高原に自生していた
  • 一日の日照時間が12時間以下になると花芽をつける短日植物

利用方法

観賞用
  • 切り花として花束やアレンジメントに使用
  • 庭植えや花壇の秋の彩りとして人気
  • コンテナガーデンや鉢植えでも楽しめる
薬用
  • 民間療法で風邪の症状緩和に使用
  • 花弁のお茶で胃腸の調子を整える

注意: 大量摂取は避け、アレルギー体質の方は注意が必要

食用
  • 花弁
  • 若葉
その他
  • 種子から化粧品用オイルを抽出
  • ドライフラワーとして長期保存

毒性

症状: 無毒で安全

ディアスキア (二角草)

学名: Diascia barberae
科名: ゴマノハグサ科

花言葉

  • 私を許して

特徴

花色:

説明

南アフリカ原産のゴマノハグサ科ディアスキア属の植物です。春から秋にピンクや赤、白、オレンジ等の色の花を咲かせ、花壇やハンギングバスケットに重宝します。一年草タイプと宿根草タイプがありますが、いずれも丈夫で日向でも半日陰でも開花します。花の最大の特徴は、下唇の背面に2つの距(キョ)と呼ばれる突起があることで、これが「ツインスパー」の英名の由来となっています。草丈は10-40cmと比較的低く、這うように成長します。

豆知識

  • 名前の由来はギリシア語の「2つ」と「袋」を組み合わせたもの
  • 約70種が南アフリカに自生している
  • 日本への導入は比較的新しく、1990年代から普及
  • 花の形が金魚に似ているため「金魚草」と間違われることがある

利用方法

観賞用
  • 花壇の縁取りや前景植物として使用
  • ハンギングバスケットでの垂れ下がり効果
  • 寄せ植えのアクセント花として人気
薬用
  • 南アフリカの民間療法で軽い傷の治癒に使用
  • 花の煎じ薬で喉の炎症を和らげる

注意: 医学的効果は証明されていないため、専門医に相談が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 蜜源植物として蝶や蜂を庭に誘引
  • グランドカバーとしての利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取により軽い胃腸障害を起こす可能性

クレマチス (鉄線)

学名: Clematis florida
科名: キンポウゲ科

花言葉

  • 旅人の喜び
  • 美しい心

特徴

花色:

説明

中国やヨーロッパが原産のキンポウゲ科センニンソウ属のつる性植物です。日本にもカザグルマやハンショウ、仙人草といった原種があります。つる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。花びらに見える部分はじつは「ガク」と呼ばれる部分で、花びらのない一風変わった花です。開花期は4月~10月と長く、一季咲きのグループと四季咲きのグループがあります。名前の由来はギリシャ語で「つる」や「巻き上げる」という意味の「klema」からきています。

豆知識

  • 世界で最も多くの品種があるつる性植物の一つ
  • イギリスのチェルシーフラワーショーで毎年人気の植物
  • 花びらがないのに美しい花を咲かせる珍しい植物
  • 一部の種は香りが強く、夜間に特に香る

利用方法

観賞用
  • 庭園のアーチやトレリスでの立体的な演出
  • バラとの組み合わせ植栽で人気
  • 切り花として生け花に使用
薬用
  • 中国医学で関節炎や神経痛の治療に使用
  • ヨーロッパの民間療法で皮膚病の治療に利用

注意: 毒性があるため、必ず専門家の指導の下で使用すること

食用

毒性があるため食用不可

その他
  • 籠編みの材料として若いつるを使用
  • ドライフラワーとして装飾に利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 葉, 茎, 樹液

症状: 皮膚炎、口内炎、胃腸障害を引き起こす可能性

フトイ (太藺)

学名: Schoenoplectus tabernaemontani
科名: カヤツリグサ科

花言葉

  • 品格

特徴

花色:

説明

日本、北アメリカ、中国、中央アジア原産のカヤツリグサ科の多年草です。湿地や浅い池などに生育し、高さは2m近くにもなる大柄な植物です。茎の断面は円形で、直径7~15mmと太くて丸いのが特徴です。地下茎は太くて横に這い、全体としてはまばらに花茎を立てて大きな群落を作ります。花茎の基部には鞘があって、その先端は少しだけ葉の形になります。初夏の頃、茎先から白い花が咲きます。太くて丸い茎は、むしろや敷物を編むのに使われ、日本では昔から夏の水物花材として多く使われてきました。

豆知識

  • 名前は「太い藺草」という意味で、実際の藺草とは別の植物
  • 茎の断面が完全な円形になる珍しい植物
  • 江戸時代には畳の縁に使われる高級素材だった
  • 現在でも京都の老舗茶道具店で夏の花材として重宝されている

利用方法

観賞用
  • 庭園の池での水生植物として栽培
  • 生け花や茶道での夏の花材
  • 和風庭園の水景演出に使用
薬用
  • 中国医学で利尿作用の薬草として使用
  • 民間療法で腎臓病の治療に利用

注意: 医学的効果は証明されていないため、専門医に相談が必要

食用
  • 若い茎
  • 地下茎
その他
  • 茎を使ったむしろや敷物の編み物
  • 建築材料として屋根葺きに使用
  • 水質浄化植物として湿地再生に利用

毒性

症状: 無毒で安全