1924年

東京天文台(国立天文台の前身)が三鷹に移転。

東京天文台(国立天文台)が三鷹に移転した日です。
1924年9月11日、東京天文台は旧麻布観測所から三鷹観測所へと移転しました。 新設された三鷹観測所には日本初の大口径望遠鏡や観測ドームが設置されました。 移転により観測精度が向上し、研究体制が大幅に強化されます。 以降、国立天文台は国内外の天文研究の中心として発展しました。 現在も最先端の天文学研究を支える重要拠点です。
1924年 国立天文台 三鷹
1940年

ダートマス大学でのアメリカ数学会の会議でジョージ・スティビッツがテレタイプ端末によりベル研究所にあるComplex Number Calculatorのデモンストレーションを行う。世界初のコンピュータの遠隔操作。

1940年9月11日、ジョージ・スティビッツが初のコンピュータ遠隔操作実演を行い、テレタイプ端末を通じてベル研究所の計算機を制御しました。
ダートマス大学で開催されたアメリカ数学会の会議で、ジョージ・スティビッツはテレタイプ端末を用いてベル研究所のComplex Number Calculatorを遠隔操作する実演を行いました。これが初めてのコンピュータ遠隔操作であり、ネットワークの先駆けとされます。実演では複素数演算や計算結果の送受信が行われ、聴衆に大きな驚きを与えました。この技術は後のタイムシェアリングシステムやインターネットの原型とも言われ、コンピュータ利用の概念を大きく変えました。その後、遠隔計算サービスは研究機関や企業に広がり、高速通信技術の発展を促進しました。
1940年 ダートマス大学 アメリカ数学会 ジョージ・スティビッツ テレタイプ端末 ベル研究所
1949年

1946年に相澤忠洋が発見した岩宿遺跡で、相澤忠洋と明治大学の発掘調査隊による最初の発掘調査が行われる。

1949年9月11日、相澤忠洋と明治大学の調査隊が群馬県岩宿遺跡で初の発掘調査を開始しました。
岩宿遺跡は1946年に相澤忠洋が関東ローム層から打製石器を発見したことで知られる先史時代の重要遺跡です。1949年9月11日、明治大学考古学調査隊と相澤が本格的な発掘調査を開始し、石器や動物骨、住居址の痕跡などを発見しました。この調査は日本の旧石器時代の存在を初めて学術的に裏付けた意義深いものでした。調査成果は考古学界に大きな衝撃を与え、旧石器時代研究の端緒となりました。以降、全国で同時期の遺跡発掘が相次ぎ、日本の先史時代史研究が飛躍的に発展しました。
1949年 1946年 相澤忠洋 岩宿遺跡 明治大学
1997年

アメリカの火星探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」が火星の軌道に投入。

1997年9月11日、NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが火星周回軌道に投入されました。
マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)は、火星の地形や地質を高解像度で撮影・解析することを目的に1996年に打ち上げられました。 1997年9月11日に火星周回軌道へ投入され、その後43回転を経て観測任務を開始しました。 搭載された高解像度カメラやレーザー高度計により、火星の氷冠や渓谷、クレータの詳細な地図が作成されました。 また、気候変動や大気の構造を調査し、過去の水の存在に関する貴重なデータを提供しました。 当初の予定を大幅に超え、2006年まで運用が継続され、多くの科学成果を残しました。
マーズ・グローバル・サーベイヤー 火星
2009年

宇宙航空研究開発機構は、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ宇宙ステーション補給機 (HTV) を搭載したH IIBロケットの打ち上げに成功した。

JAXAはHTVを搭載したH-IIBロケットの初号機打ち上げに成功し、ISSへの補給能力を強化しました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2009年9月11日、HTV(こうのとり)を搭載したH-IIBロケットの初号機打ち上げに成功しました。H-IIBはHTV輸送のために新たに開発された大型ロケットで、より大きなペイロードをISSに届ける能力を持ちます。この成功は日本の宇宙輸送技術の大きな前進となり、ISSへの無人補給ミッションが本格化しました。以降、HTVは複数回の飛行を重ね、実験機材や補給物資の運搬に貢献しています。また、この技術は将来の月探査や深宇宙ミッションへの応用も期待され、国際協力の分野で評価されました。
2009年 宇宙航空研究開発機構 国際宇宙ステーション 宇宙ステーション補給機 H-IIBロケット
2010年

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、準天頂衛星「みちびき」を搭載したH IIAロケット18号機の打ち上げに成功した。

準天頂衛星『みちびき』を搭載したH-IIAロケット18号機が打ち上げられ、日本の測位衛星システムが始動しました。
三菱重工とJAXAは2010年9月11日、準天頂衛星システムの第一号機『みちびき』を搭載したH-IIAロケット18号機を打ち上げ、成功させました。みちびきは日本独自の位置情報サービスを高精度に実現する測位衛星で、全国ほぼ全域で精度を向上させることを目的としています。この打ち上げにより日本は測位衛星システム(QZSS)の運用開始に大きく前進しました。H-IIAロケットの高い信頼性や打ち上げ能力が改めて実証され、将来の宇宙開発プロジェクトへの期待が高まりました。今後は複数基の衛星配置により、リアルタイム測位や民生利用への展開が見込まれています。
2010年 三菱重工業株式会社 宇宙航空研究開発機構 みちびき H-IIAロケット