1846年

エリアス・ハウが二重縫い方式のミシンの特許を取得。

1846年9月10日、エリアス・ハウが二重縫い方式のミシン特許を取得しました。縫製技術の飛躍的向上に貢献した発明です。
アメリカの発明家エリアス・ハウは、縫い目を二重に形成するミシン構造の特許を取得しました。 この発明により手縫いに比べ飛躍的に生産性が向上し、縫製の均一性も確保されました。 ハウのミシンは後に衣料品製造だけでなく多くの産業分野で導入され、産業革命を加速させます。 特許権を巡る争いを経てミシン産業は大きな市場を形成し、社会構造にも変革をもたらしました。 エリアス・ハウは“近代ミシンの父”と称され、その技術的貢献は今日まで高く評価されています。
1846年 エリアス・ハウ ミシン
1858年

ジョージ・サールが小惑星「55パンドラ」を発見。

1858年9月10日、ジョージ・サールが小惑星「55パンドラ」を発見しました。19世紀天文学の成果を象徴する出来事です。
アメリカの天文学者ジョージ・サールは望遠鏡観測により小惑星「55パンドラ」を確認・発見しました。 パンドラは直径約60kmと推定され、小惑星帯に位置する天体です。 この発見は19世紀中頃の天文学的調査の進展を示し、天体カタログの充実に貢献しました。 発見後、詳細な軌道要素の計算が行われ、後世の小惑星研究の基盤となりました。 命名はギリシア神話のパンドラに由来し、観測史に残る重要な天体です。
1858年 ジョージ・サール 小惑星 55パンドラ
1960年

東京・大阪の5局でカラーテレビの本放送開始。

東京・大阪の主要テレビ局5社でカラーテレビ放送が正式に始まりました。
1960年9月10日、NHKや民放各局を中心に東京・大阪の5つのテレビ局が日本初の本格的なカラーテレビ放送を開始しました。当時はテレビ受像機の普及率がまだ低かったものの、カラー映像への関心は非常に高く、家電メーカー各社も彩度や画質向上を競いました。視聴者はモノクロ放送とは異なる鮮やかな映像を楽しみ、テレビ視聴のスタイルが大きく変化。スポーツ中継やドラマ、バラエティ番組などの視聴価値がさらに高まりました。これを契機にカラーTVは急速に普及し、日本の家庭文化や家電市場に大きな影響を与えました。
1960年 東京 大阪 カラーテレビ
1963年

筑波研究学園都市の建設が閣議了解。

筑波研究学園都市の建設計画が政府の閣議で了解されました。
1963年9月10日、政府は科学技術振興を目的とした筑波研究学園都市(つくばサイエンスシティ)の建設を閣議で了解しました。この構想は研究機関や大学、民間企業を一体化させることで先端研究を集積し、日本の科学技術力を飛躍的に高めることを狙いとしました。茨城県の広大な土地を利用し、計画的な都市整備と緑あふれる環境を両立。1970年代以降、筑波大学や各研究所が相次いで移転・開設され、多くの研究者が集まる国際的な研究都市へと発展しました。また、都市計画やインフラ整備のモデルケースとしても評価され、各地の研究学園都市構想に影響を与えました。
1963年 筑波研究学園都市
2001年

BSE問題: 日本初の牛海綿状脳症(狂牛病、BSE)に感染した恐れのある乳牛が千葉県で発見されたと農林水産省が発表。21日に感染を確認。

2001年9月10日、日本初のBSE感染疑いの乳牛が千葉県で発見された。
2001年9月10日に農林水産省が日本国内で初めて牛海綿状脳症(BSE)感染疑いの乳牛を確認したと発表しました。 この発見は国内の畜産業と消費者の間に大きな不安を呼び、国内外で日本産牛肉の輸入規制が強化されました。 当初、疑い段階の報告でしたが、9月21日に正式にBSE感染が確定し、政府は緊急の防疫対策を実施しました。 市場では牛肉需要が急激に落ち込み、乳用・肉用牛の出荷停止や農家支援策が講じられました。 この事件は食の安全管理体制の見直しとトレーサビリティ制度導入の契機となりました。
2001年 BSE問題 牛海綿状脳症 千葉県 農林水産省 21日
2008年

欧州原子核研究機構 (CERN) の大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) が稼動開始。

CERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)が初めて稼働を開始しました。
2008年9月10日、欧州原子核研究機構(CERN)は大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の初期稼働を開始しました。 LHCは世界最大・最高エネルギーの粒子加速器で、全長約27キロの円形トンネル内で陽子同士を衝突させます。 この実験はヒッグス粒子の探索や暗黒物質・反物質の研究など、素粒子物理学の未解明領域の解明を目指すものです。 当初は複数の技術的トラブルもありましたが、その後順次運転条件が最適化され、数々の発見に繋がりました。 LHCの稼働は、国際共同研究の象徴として科学技術分野に大きな影響を与えました。
2008年 欧州原子核研究機構 大型ハドロン衝突型加速器