09月09日

1934年9月9日、石川県大聖寺町（現・加賀市大聖寺）で発生した大火は、木造家屋が密集していた町中心部を襲い、約340戸が全半焼しました。 町役場、小学校、裁判所出張所など公共施設も被災し、行政や教育機能に大きな混乱をもたらしました。 火災の原因は住宅間の火の不始末とされますが、当時の消火設備や防火帯の不足も被害拡大の一因となりました。 被災住民は仮設住宅や避難所での生活を余儀なくされ、地元や周辺地域からの支援が行われました。 この災害を契機に町は防災計画を見直し、耐火建築や消防体制の強化が進められました。

1949年9月9日、カナディアン航空のDC-3型旅客機が運航中に爆破されました。多くの犠牲者が出る大惨事となりました。調査により、機内に仕掛けられた爆弾による犯行と判明しました。カナダ初の航空機爆破事件として国内外に衝撃を与え、航空保安対策の見直しが行われました。事件の背景や真相は後に法廷で詳しく議論されることになります。

2007年9月9日、スカンジナビア航空1209便が着陸装置の作動不具合を受け、胴体着陸を余儀なくされました。 機体は滑走路上で胴体を滑らせながら停止したものの、乗客・乗員全員が無事に避難でき、大きな負傷者は発生しませんでした。 航空当局と同社が連携して行った事故調査では、点検手順の見直しと操縦マニュアルの更新が提言されました。 この事故は非常用着陸手順の重要性を再認識させる事例として注目されました。 その後、同社は定期的な機材点検と操縦訓練を強化し、安全性向上に努めています。

2015年9月9日、秋雨前線に伴う停滞した湿った空気と台風の影響で関東・東北地方に記録的な大雨が降りました。 茨城県や栃木県などでは河川が氾濫し、住宅浸水や土砂崩れが相次ぎました。 道路や鉄道が寸断され、約20万人に避難指示・勧告が発令されました。 気象庁は大雨特別警報を発表し、自衛隊や自治体が救助・支援活動に当たりました。 被害の復旧には長い時間を要し、気象災害の脅威を改めて浮き彫りにしました。

2019年9月9日、台風15号（ファクサイ）が千葉県に上陸しました。 この台風は最大瞬間風速57.2m/sを記録し、暴風が住宅やインフラに深刻な被害をもたらしました。 千葉市や館山市を中心に高潮や暴風雨で建物が損壊し、全国で8万2000棟以上の住宅が被害を受けました。 大規模な停電は数週間続き、多くの住民が避難を余儀なくされました。 農作物の倒伏や交通網の寸断など経済的影響も甚大でした。 12人がこの台風に関連して死亡し、復旧・支援活動の重要性が改めて浮き彫りになりました。