09月06日の命日 - 科学者・研究者

1581年

ギョーム・ポステル

(1510 - 1581)

東洋学者、文献学者、キリスト教神学者

東洋学者文献学者キリスト教神学者

16世紀フランスの東洋学者・文献学者。多言語に精通した博学者。

ギョーム・ポステル（1510-1581）はフランス出身の東洋学者、文献学者、キリスト教神学者です。アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語などを自在に操り、オスマン帝国や北アフリカを実地訪問して研究を行いました。パリ大学で教鞭を執り、オリエンタリズムの先駆者として中東文化の紹介に貢献しました。同時に神秘主義やユートピア思想にも傾倒し、多くの著作を残しました。その幅広い博学ぶりはヨーロッパ学術界に大きな影響を与えました。

1581年ギョーム・ポステルフランス語版 1510年

1902年

フレデリック・エイベル

(1827 - 1902)

化学者

イギリスの化学者で、無煙火薬コーディットの共同開発者として知られています。王立化学会の会長も務めました。

サー・フレデリック・オーガスタス・エイベル（1827-1902）は、イギリスの著名な工業化学者です。ジェームズ・デュワーと共に無煙火薬コーディットを発明し、軍事および産業用途に革命をもたらしました。王立化学会の会長に選出され、化学研究の振興と標準化に尽力しました。工業化学の基礎を築き、多数の論文や技術報告を発表しました。彼の業績は後世の爆薬技術や安全規格の発展に大きな影響を与えました。

1902年フレデリック・エイベル化学者 1827年

1911年

下瀬雅允

(1859 - 1911)

発明家、日本海軍の軍属

発明家日本海軍の軍属

日本の発明家で、海軍向けに威力の高い炸薬「下瀬火薬」を開発したことで知られます。明治期の日本海軍の技術革新に貢献しました。

下瀬雅允（1859-1911）は、日本の発明家・海軍技術者として活躍し、ピクリン酸を改良した強力炸薬『下瀬火薬（下瀬式瞬発改良火薬）』を開発しました。この炸薬は威力と安全性に優れ、日清戦争や日露戦争で日本海軍の砲撃力を飛躍的に向上させました。東京帝国大学で化学を学んだ後、海軍に技術者として入隊し、兵器開発に携わりました。彼の研究成果は海軍のみならず産業分野にも応用され、後の爆薬技術発展に影響を及ぼしました。晩年も新素材の研究を続けましたが、病没によりその業績を惜しまれました。

1911年下瀬雅允発明家日本海軍軍属 1859年

1931年

橋川正

(1894 - 1931)

歴史学者

日本の歴史学者。

1931年橋川正歴史学者 1894年

1939年

オットー・ブレンデル

(1862 - 1939)

天文学者

ドイツの天文学者。

1939年オットー・ブレンデル天文学者 1862年

1940年

フィーバス・レヴィーン

(1869 - 1940)

生化学者

ロシア生まれのアメリカの生化学者。核酸の糖成分を発見し、DNA研究の基礎を築いた。

1869年にロシア帝国で生まれる。 1890年代にアメリカへ移住し、ロックフェラー研究所で研究を開始。 DNAとRNAの構成要素であるヌクレオチドを分離・同定。デオキシリボースを発見し、核酸の化学構造モデルを提唱。核酸研究の基盤を築き、分子生物学の発展に大きく貢献。 1940年9月6日に死去。

1940年 1869年

1956年

マイケル・ヴェントリス

(1922 - 1956)

建築家、古代文化研究家、線文字B共同解読者

建築家古代文化研究家線文字B共同解読者

イギリスの建築家・言語学者。線文字Bの解読に成功した。

1922年にイングランドで生まれる。オックスフォード大学で建築学を学ぶ。第二次世界大戦中に捕虜となり、その経験が後の研究に影響。戦後、趣味として線文字Bの解読に取り組み、1952年にギリシャ語の方言と特定。古代ミケーネ文明研究に大きな転機をもたらす。 1956年9月6日に交通事故で死去。

1956年マイケル・ヴェントリス線文字B 1922年

1975年

皆見省吾

(1893 - 1975)

皮膚科医、九州大学名誉教授

皮膚科医九州大学名誉教授

日本の皮膚科医。九州大学名誉教授として皮膚科学の研究と教育に尽力しました。

1893年に生まれた皆見省吾は、日本の皮膚科医として臨床と研究に従事しました。九州大学医学部で教授として長年にわたり皮膚科学の教育と研究を推進し、多くの後進を育成しました。皮膚疾患に関する学術論文や専門書を執筆し、学界で高い評価を得ました。臨床医として患者診療にも注力し、地域医療の発展に貢献しました。1975年に逝去しました。

1975年皆見省吾九州大学 1893年

1977年

ジョン・エデンサー・リトルウッド

(1885 - 1977)

数学者

イギリスの数学者。ハロルド・ハーディとの共同研究で知られ、数論や解析学に大きく貢献しました。

1885年に生まれたジョン・エデンサー・リトルウッドは、ケンブリッジ大学で数学を学んだ後、ハロルド・ハーディと共に多くの業績を残しました。特に『ハーディ・リトルウッドの定理』や円法（サークル法）の研究で素数の分布解析に革新をもたらしました。解析学や三角級数論など幅広い分野で活躍し、数理分析の発展に重要な足跡を残しました。多くの学術論文を執筆し、教育者として後進の指導にも尽力しました。1977年に逝去しました。

1977年ジョン・エデンサー・リトルウッド 1885年

1978年

ヘンリー・ベドソン

(1929 - 1978)

医学者、ウイルス学者

医学者ウイルス学者

イギリスのウイルス学者。細胞培養技術の発展に寄与した。

1929年にイギリスで生まれ、ケンブリッジ大学やロンドン大学でウイルス学を研究しました。細胞培養を用いたウイルス増殖技術を開発し、ウイルス検査やワクチン製造の基盤を築きました。特にアデノウイルスの性質解明に貢献し、安全性評価やバイオハザード管理にも取り組みました。多数の学術論文を発表し、研究室管理者として後進の指導にも尽力しました。1978年に49歳で逝去しましたが、その業績は現在のウイルス学研究に受け継がれています。

ヘンリー・ベドソン英語版 1929年

1983年

川原田政太郎

(1890 - 1983)

工学者

日本の工学者。土木・建築工学の研究で知られる。

1890年に生まれ、東京帝国大学工学部で学位を取得後、土木工学の研究に従事しました。河川工学や港湾工学の分野で堤防設計や耐震構造の研究を進め、インフラ整備に貢献しました。大学教授として後進の教育にも力を注ぎ、多くの技術者を輩出しました。日本の土木技術発展に寄与し、学術論文も多数発表しました。1983年に93歳で逝去しました。

1983年川原田政太郎工学者 1890年

1985年

ロドニー・ロバート・ポーター

(1917 - 1985)

生化学者

イギリスの生化学者。免疫グロブリンの構造解析でノーベル賞を受賞した。

1917年に英国で生まれ、ケンブリッジ大学などで生化学研究に従事しました。1972年に免疫グロブリンの構造解明によりジェラルド・エデルマンと共にノーベル生理学・医学賞を受賞し、抗体分子の本質を明らかにしました。その業績は免疫学の発展に大きく寄与し、1974年に王立協会会員に選出されました。生化学分野で多数の論文を発表し、研究室を率いて後進の育成にも尽力しました。1985年に68歳で逝去しました。

1985年ロドニー・ロバート・ポーター 1917年