09月02日の誕生日 - 科学者・研究者

1810年

ライサンダー・バトン（英語版）

(1810 - 1897)

工学者

アメリカの工学者。産業機械の開発と特許取得で知られる。

ライサンダー・バトンは1810年に生まれたアメリカの工学者。穴あけ機や製材機など産業用機械の設計・改良に取り組み、多数の特許を取得した。彼の発明は鉄道や製材業などで広く利用され、生産性向上に貢献した。晩年まで研究と改良を続け、1897年に逝去した。機械工学分野の先駆者として評価されている。

1810年ライサンダー・バトン英語版工学者 1897年

1814年

エルンスト・クルティウス（英語版）

(1814 - 1896)

考古学者、歴史家

考古学者歴史家

ドイツの考古学者・歴史家で、古代ギリシャ研究の先駆者。

エルンスト・クルティウスは1814年にベルリンで生まれた。ベルリン大学などで古典古代学を学び、ペルガモン遺跡の発掘調査を指揮した。『ギリシア史』など著作も多く、古代ギリシャ文明の研究を体系化した。学校教育にも携わり、ハイデルベルク大学で教鞭をとった。 1896年に没し、その研究は考古学界に大きな影響を与え続けている。

1814年エルンスト・クルティウス英語版考古学者歴史家 1896年

1850年

ヴォルデマール・フォークト

(1850 - 1919)

物理学者

ドイツの物理学者。結晶学や光学分野で多くの業績を残した。

ヴォルデマール・フォークト（Woldemar Voigt, 1850年9月2日 - 1919年7月9日）はドイツの物理学者。結晶の光学的性質を研究し、フォークト方程式やフォークトテンソルを提唱した。弾性テンソルの表記法（フォークト表記）を初めて導入し、材料力学に貢献した。音波の変位場に関する理論やスペクトル線の半幅に関するフォークト・プロファイルも提示した。ライプツィヒ大学で教鞭を執り、多くの研究者を育成した。その業績は理論物理学や結晶学の基礎として現在も用いられている。

ヴォルデマール・フォークト物理学者 1919年

1853年

ヴィルヘルム・オストヴァルト

(1853 - 1932)

化学者

ドイツの化学者。触媒作用や化学平衡の研究で知られ、ノーベル化学賞受賞者。

ヴィルヘルム・オストヴァルト（Wilhelm Ostwald, 1853年9月2日 - 1932年4月4日）はドイツの化学者。触媒作用、化学平衡、反応速度論の研究で先駆的な業績を残し、1909年にノーベル化学賞を受賞した。溶解度積や酸塩基電離定数などの概念を発展させ、物理化学の基礎を築いた。ライプツィヒ大学やフライブルク大学などで教鞭を執り、多くの弟子を育成した。科学普及活動にも力を入れ、国際純粋・応用化学連合の設立に関わった。化学教育や産業界への応用にも貢献し、幅広い影響を与えた。

1853年ヴィルヘルム・オストヴァルト化学者 1932年

明治3年8月7日

笹川臨風

(1870 - 1949)

歴史家、美術評論家

歴史家美術評論家

日本の歴史家・美術評論家。古典美術の研究と批評を行う。

笹川臨風（ささがわりんぷう、1870年8月7日 - 1949年）は日本の歴史家・美術評論家。東京帝国大学で国史学を学び、主に日本美術史を専門とした。日本の伝統美術を体系的に研究し、多数の著作を刊行した。評論家として多くの展覧会に寄稿し、美術の普及に貢献した。また歴史学者として史料の収集や保存活動にも尽力し、その業績は戦前・戦後の美術史界に影響を与えた。

1870年明治 8月7日笹川臨風歴史家評論家 1949年

1877年

フレデリック・ソディ

(1877 - 1956)

化学者

イギリスの化学者。放射能に関する研究で知られ、同位体の概念を提唱した。1921年にノーベル化学賞を受賞。

フレデリック・ソディは1877年に生まれ、放射性元素の研究を通じて同位体という概念を確立しました。彼の理論はアーネスト・ラザフォードの研究を土台に、原子核崩壊の仕組みを解明する礎となりました。1921年にはラジウムからトリウムへの崩壊過程に関する研究によりノーベル化学賞を受賞。晩年は原子力の平和利用を提唱し、後進の研究者育成にも尽力しました。1956年に逝去するまで、多くの学術論文を発表し、化学の発展に大きく貢献しました。

1877年フレデリック・ソディ 1956年

1878年

モーリス・ルネ・フレシェ

(1878 - 1973)

数学者

フランスの数学者。関数解析や位相空間論に革新的な業績を残した。フレーシェ空間の名で知られる概念を提唱。

モーリス・ルネ・フレシェは1878年にフランスで生まれ、現代数学の基礎を築く研究を行いました。特にフレーシェ空間と呼ばれる無限次元ベクトル空間の概念は、関数解析やトポロジーの発展に大きく寄与しました。彼の仕事は測度論、確率論、数理論理など多岐にわたり、数学の幅広い分野に影響を与えました。1920年代以降はパリ大学で教鞭を執り、多くの優秀な学生を育成しました。1973年の逝去まで、数理的厳密性と幅広い応用を兼ね備えた研究を続けました。

1878年モーリス・ルネ・フレシェ 1973年

1882年

ハーレン・ブレッツ（英語版）

(1882 - 1981)

地質学者

アメリカの地質学者。氷河学と洪水学の先駆者で、ミズーラ洪水理論を提唱。

ハーレン・ブレッツは1882年にアメリカ生まれの地質学者で、コロンビア台地への巨大洪水（ミズーラ洪水）を提唱したことで知られます。彼の理論は当初学界から激しい反発を受けましたが、後に地質学の定説となりました。ブレッツはフィールドワークを重視し、詳細な地形調査に基づく研究を続けました。1981年に逝去するまで、アメリカ西部の地質形成史に多大な貢献を果たしました。

1882年ハーレン・ブレッツ英語版地質学者 1981年

1883年

ルドルフ・ステファン・ヤン・ヴァイグル（フランス語版）

(1883 - 1957)

生物学者

ポーランドの生物学者。チフスワクチンの開発者として知られる。

ルドルフ・ステファン・ヤン・ヴァイグルは1883年に生まれたポーランドの生物学者で、発疹チフスのワクチンを開発しました。彼はワクチン製造の過程で無数の人々を被験者として保護し、多くの生命を救いました。第二次世界大戦中はナチス占領下でも研究を続け、レジスタンスの支援にも関わりました。戦後はワルシャワ大学で教鞭を執り、後進の養成に尽力しました。1957年に死去し、その功績は医学界で高く評価されています。

ルドルフ・ステファン・ヤン・ヴァイグルフランス語版 1957年

1893年

太田功平

(1893 - 1930)

農学者・教育者

日本の農学者・教育者。農業技術の普及と教育改革に尽力。

太田功平は1893年に生まれた日本の農学者で、農業化学や土壌改良の研究に従事しました。大学で教鞭を執りながら、農村での実践的な技術普及に力を入れました。多くの農家と協力しながら、効率的な生産方法を導入し、食料増産に貢献しました。その教育者としての情熱は後進の研究者や技術者を育てる原動力となりました。1930年に早世しましたが、彼の業績は現代農業にも影響を与え続けています。

1893年太田功平農学者 1930年

1901年

アンドレアス・エンビリコス（英語版）

(1901 - 1975)

精神分析医

ギリシャの精神分析医。精神分析学の普及に貢献した。

アンドレアス・エンビリコスはギリシャで精神分析学を紹介した先駆者です。 1940年代から50年代にかけてフロイト派の理論を研究し、現地の治療法に応用しました。精神分析学会の設立や教育活動を通じて、多くの後進を育成しました。著作や講演を通じて心的過程への理解を深め、ギリシャの精神医療に影響を与えました。 1975年に逝去しましたが、その業績は現在も臨床心理学の分野で評価されています。

1901年アンドレアス・エンビリコス英語版精神分析医 1975年

1910年

ポール・サーグパック（英語版

(1910 - 1996)

エストニア語版）、言語学者

エストニア語版）言語学者

エストニアの言語学者。英エストニア語辞典を編纂した。

ポール・サーグパックはエストニア出身の著名な言語学者です。戦後、アメリカに移住してからも母語エストニア語の研究を続け、辞書編纂に取り組みました。 1965年に完成させた『エストニア語-英語辞典』は辞書学の分野で高い評価を受け、エストニア語研究の基礎資料となりました。また、学術論文や講演を通じてエストニア語の正確な記述と普及に尽力しました。 1996年に逝去しましたが、その功績は言語学界で今なお称えられています。

1910年ポール・サーグパック英語版エストニア語版 1996年