08月30日の命日 - 科学者・研究者

1844年

フランシス・ベイリー

(1774 - 1844)

天文学者

イギリスの天文学者。食の際に見られる「ベイリー・ビーズ」の名前の由来でもある。

フランシス・ベイリーは1774年にイングランドで生まれた天文学者です。王立協会や王立天文学会の会員として、天文観測や星表の作成に貢献しました。特に日食の観測で縁の不連続現象「ベイリー・ビーズ」を記録し、その名がつけられました。 1820年代には多数の小惑星や彗星の軌道計算を行い、後の研究者に大きな影響を与えました。 1844年8月30日に70歳でこの世を去りました。

1844年フランシス・ベイリー天文学者 1774年

天保12年7月14日

林述斎

(1768 - 1849)

儒学者

江戸時代中期から後期の儒学者。幕府の儒官として活躍。

林述斎（はやし・じゅっさい）は1768年に生まれた江戸時代の儒学者です。林家の嫡流として、江戸幕府の儒官に任じられ、将軍や大名への講義を行いました。『明倫堂』で朱子学を中心に教学を整備し、多くの門弟を育成しました。また書家としても知られ、教養人として文芸活動にも携わりました。 1849年7月14日（天保12年7月14日）に没しました。

1849年天保 7月14日林述斎儒学者 1768年

1920年

ベンジャミン・スミス・ライマン

(1835 - 1920)

鉱山学者

アメリカ出身の鉱山学者で、明治期の日本に鉱業技術を伝えた。

1835年にアメリカで生まれ、ハーバード大学で学ぶ。 1870年代から明治政府に招聘され北海道や東北で鉱山調査を実施。地質学的調査に基づく技術指導で日本の近代鉱業発展に貢献。帰国後は大学教授として鉱山学を講義し、多数の論文を発表。 1920年に死去し、日米両国で評価された。

1920年ベンジャミン・スミス・ライマン 1835年

1928年

ヴィルヘルム・ヴィーン

(1864 - 1928)

物理学者

ドイツの物理学者で、黒体放射の研究によりノーベル物理学賞を受賞した。

1864年にプロイセン王国で生まれる。黒体放射に関する研究でヴィーンの変位則を発見。その業績により1911年にノーベル物理学賞を受賞。ウルツブルクやミュンヘン大学で教鞭をとり、多くの研究者を育成。初期量子論の発展に寄与し、近代物理学に大きな影響を残した。

ヴィルヘルム・ヴィーン物理学者 1864年

1940年

ジョゼフ・ジョン・トムソン

(1856 - 1940)

物理学者

イギリスの物理学者で、電子を発見したことで知られる。

1856年にイギリスで生まれる。ケンブリッジ大学で研究を行い、1897年に電子の存在を証明。陰極線管実験により原子の小ささを示した。 1906年にノーベル物理学賞を受賞し、質量分析技術の基礎を築いた。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジのマスターとして教育者としても活躍。 1940年にその業績を遺し亡くなる。

1940年ジョゼフ・ジョン・トムソン 1856年

1970年

エルンスト・ツィナー

(1886 - 1970)

天文学者

ドイツの天文学者。

エルンスト・ツィナー（1886-1970）はドイツの天文学者である。 20世紀前半に活動し、主に天体観測を専門とした。大学や観測所での研究に従事し、彗星や惑星の観測を行った。天体分光学の手法を用いてデータ収集に貢献した。その業績は後の天文学研究に影響を与えた。

1970年エルンスト・ツィナー 1886年

1987年

兪鎮午

(1906 - 1987)

小説家、法学者、韓国新民党党首

小説家法学者韓国新民党党首

韓国の小説家・法学者で、韓国新民党の党首を務めた政治家。文学や学問を通じて社会改革に取り組んだ。

1906年に朝鮮半島で生まれ、法学を学びながら文学活動を開始した。小説家として社会の矛盾を鋭く描写し、多くの読者層に影響を与えた。法学者としては司法制度の近代化に関する論考を発表し、学界で高い評価を得た。さらに韓国新民党の創設に携わり、党首として民主化運動を主導した。政治家として教育や社会福祉の充実を訴え、数々の著作や演説は今も韓国の歴史に刻まれている。1987年に他界した後も、その思想は評価され続けている。

兪鎮午法学者新民党 1906年

1990年

内山龍雄

(1916 - 1990)

物理学者

日本の物理学者。基礎物理学の研究に従事し、学界で活躍した。

1916年に生まれ、東京大学理学部で物理学を学んだ。専門は固体物理学と量子力学で、エネルギー状態の解析に関する研究を進めた。多数の学術論文を国内外の学会誌に発表し、研究成果は高く評価された。教育者としても後進の指導に力を注ぎ、多くの物理学者を育成した。学術団体の役員を務め、日本の物理学研究の推進にも貢献した。1990年に他界し、その業績は今も研究者コミュニティで受け継がれている。

1990年内山龍雄 1916年

1995年

フィッシャー・ブラック

(1938 - 1995)

経済学者

アメリカの経済学者。ブラック＝ショールズモデルの共同開発者。

フィッシャー・ブラックは1938年生まれのアメリカの経済学者です。 1973年にマイロン・ショールズと共に「ブラック＝ショールズモデル」を提唱し、オプション価格理論に革命をもたらしました。数学的手法を駆使し、金融工学の基礎を築いた先駆者の一人です。研究業績は後の金融市場モデルやヘッジ理論に大きな影響を与えました。 1995年に亡くなりましたが、その功績は今日のデリバティブ市場にも受け継がれています。

フィッシャー・ブラック経済学者 1938年

1996年

玉上琢弥

(1915 - 1996)

国文学者

日本の国文学者。古典文学の研究で知られる学者。

玉上琢弥（1915年生まれ）は国文学者として活躍しました。平安時代の和歌や物語文学を専門に研究し、多くの論文や著書を発表しました。古典文学の言語表現や文化背景の解明に貢献し、学界で高く評価されました。大学の教授として教育にも尽力し、多くの研究者を育成しました。 1996年に亡くなり、その研究成果は現在も国文学の基礎資料として利用されています。

玉上琢弥国文学者 1915年

2004年

フレッド・ホイップル

(1906 - 2004)

天文学者

アメリカの天文学者。彗星研究の第一人者。

フレッド・ホイップル（1906年生まれ）は彗星研究の先駆者です。彗星は氷と塵の「汚れた雪玉」モデルを提唱し、その本質を解明しました。ハーバード大学の天文台で多くの観測・研究を行い、彗星軌道の計算にも貢献しました。 NASAの彗星探査ミッションに科学顧問として参加し、実践的研究も推進しました。 2004年に逝去し、彗星理論は現在も天文学の標準モデルとなっています。

2004年フレッド・ホイップル 1906年

2015年

オリバー・サックス

(1933 - 2015)

神経学者

イギリス出身の神経学者。臨床ケースをもとにした著作で一般読者にも知られる。

1933年にロンドンで生まれる。神経学者として数多くの患者の事例を研究し、独自の視点で脳の働きを解明。代表作『妻を帽子と間違えた男』や『めくらの女』で難解な医学知識を平易な文章で紹介。執筆活動を通じて医学と人文学を橋渡しし、広範な読者層に影響を与えた。 2015年に82歳で亡くなるまで、教育者や講演者としても活躍した。

2015年オリバー・サックス神経学者 1933年