和銅元年8月10日

日本初の銅銭「和同開珎」を発行。

708年、律令国家の財政基盤を強化するために、日本初の正式な貨幣「和同開珎」が鋳造・発行されました。朝廷による貨幣制度の成立は、物流や税制に大きな影響を及ぼしました。
708年に鋳造された和同開珎は、長さ約2cm、重さ約3.4gの円形銅銭であり、中央に方孔を持つ特徴的な形状をしています。 朝廷は豪族や民間にこれを流通させ、物資の流通を活性化し、租税納入の統一通貨として利用しました。 それまで米や布を基軸とした物々交換に頼っていた経済は、貨幣経済への移行により大きく変革しました。 和同開珎の発行は、律令国家の財政基盤を確立し、中央集権的な統制力を強化する狙いがありました。 現在、博物館などで原物が展示されており、古代日本の重要遺産として知られています。
708年 和銅 8月10日 和同開珎
1498年

ヴァスコ・ダ・ガマが3か月のインド・カリカット滞在の後にポルトガルへ向けて出発。

1498年、ヴァスコ・ダ・ガマがインド・カリカット滞在3ヶ月の後、ポルトガルへの帰航を開始しました。
ヴァスコ・ダ・ガマは1498年5月に初めてインドのカリカット(現在のコーリコード)に到達し、大西洋とインド洋を結ぶ海路を確立しました。 同年8月29日、約3ヶ月にわたる交易交渉と補給を終えた彼は、インド諸港から香辛料や宝石を積み込み、ポルトガルへの帰航を開始しました。 この航海は新航路開拓の成功を示すもので、ヨーロッパとアジア間の海上交易を大きく発展させました。 帰路にはアフリカ沿岸を南下し、好天候や海流を利用してヨーロッパへの速達を図りました。 ダ・ガマの航海は大航海時代を象徴する偉業となり、ポルトガルの海上帝国樹立の礎となりました。
1498年 ヴァスコ・ダ・ガマ インド カリカット ポルトガル
1898年

グッドイヤー創設。

1898年、オハイオ州アクロンでフランク・シーバーリングがグッドイヤータイヤ&ラバー社を創業しました。
1898年8月29日、オハイオ州アクロンでフランク・シーバーリングがグッドイヤータイヤ&ラバー社を創業しました。 創業当初は自転車用タイヤの製造からスタートしましたが、自動車普及に伴い事業を拡大しました。 ゴム素材や製造工程の革新により、高性能タイヤの開発に成功し、業界をリードする存在となります。 世界大恐慌後も着実な成長を続け、現在では世界有数のタイヤメーカーとして知られています。 社名は発明家チャールズ・グッドイヤーへのオマージュとして名付けられました。
1898年 グッドイヤー
1982年

三越事件: 日本橋三越で開かれていた「古代ペルシア秘宝展」の出展物の大半が贋作であると朝日新聞が報道。これが契機になり、三越で独裁をしていた岡田茂の解任に発展する。

朝日新聞が三越の古代ペルシア秘宝展で贋作が大量出品されていると報じ、大規模な企業スキャンダルとなった日。
1982年8月29日、朝日新聞は日本橋三越で開催されていた「古代ペルシア秘宝展」の出展物の大半が贋作であると報道しました。 報道を受けて展覧会は中止となり、展品の真贋調査が行われた結果、多数の偽物が判明しました。 このスキャンダルは三越内部で長年権力を握っていた取締役・岡田茂の責任問題に発展し、最終的に解任へと至りました。 企業の管理責任や美術品流通の信頼性に対する社会的関心を高め、業界全体の体制見直しを促す契機となりました。 以後、美術展開催時の審査体制強化や企業ガバナンス改革が進められました。
1982年 三越事件 日本橋三越 朝日新聞 岡田茂