和銅元年8月10日
日本初の銅銭「和同開珎」を発行。
708年、律令国家の財政基盤を強化するために、日本初の正式な貨幣「和同開珎」が鋳造・発行されました。朝廷による貨幣制度の成立は、物流や税制に大きな影響を及ぼしました。
708年に鋳造された和同開珎は、長さ約2cm、重さ約3.4gの円形銅銭であり、中央に方孔を持つ特徴的な形状をしています。
朝廷は豪族や民間にこれを流通させ、物資の流通を活性化し、租税納入の統一通貨として利用しました。
それまで米や布を基軸とした物々交換に頼っていた経済は、貨幣経済への移行により大きく変革しました。
和同開珎の発行は、律令国家の財政基盤を確立し、中央集権的な統制力を強化する狙いがありました。
現在、博物館などで原物が展示されており、古代日本の重要遺産として知られています。
708年
和銅
8月10日
和同開珎