08月27日の出来事 - 社会・暮らし

1945年

特殊慰安施設協会による初の進駐軍向け慰安施設「小町園」が東京都大森に開業した。

1945年8月27日、特殊慰安施設協会による進駐軍向け初の慰安施設「小町園」が東京都大森に開業しました。

終戦直後の混乱期に、占領軍向けの慰安施設として設立されました。設立を主導した特殊慰安施設協会は、米軍兵士向けの性的サービスを提供するために組織されました。「小町園」は日本国内で最初の公的な慰安施設であり、数百人規模の女性が従事しました。戦後の風俗文化やジェンダー問題、占領政策を考える上で重要な事例となっています。その後、慰安所の政策や運営は様々な議論を呼び、歴史的な論争を生みました。

特殊慰安施設協会進駐軍大森

1954年

日本短波放送（ラジオたんぱ、現・日経ラジオ社）が開局。

1954年8月27日、日本短波放送（ラジオたんぱ、現・日経ラジオ社）が開局し、海外向け日本語放送を開始しました。

戦後、日本初の民間短波放送局として設立されました。主に海外在住の日本人やアジア各地への情報発信を目的として番組を編成しました。ニュースや文化紹介、音楽番組など多彩なコンテンツで国際交流に貢献しました。後に民間放送局としては珍しい実験的な編成が注目され、放送技術の発展にも寄与しました。現在は日経ラジオ社としてインターネット配信などにも展開し、その精神を引き継いでいます。

1954年日経ラジオ社

1986年

梅田事件の再審で釧路地裁が無罪判決。

梅田事件の再審で、釧路地裁が被告に対し無罪判決を言い渡しました。

1948年に発生した梅田事件では、被告が強盗殺人罪で起訴され、有罪判決を受けました。その後、再審請求運動が展開され、証拠の評価や取調べの適正が問題視されました。 1986年8月27日、釧路地方裁判所は再審で無罪とする判決を下しました。判決は証拠不十分と捜査過程での問題を指摘し、冤罪防止の重要性を示しました。この事例は日本の司法制度改革議論に大きな影響を与えました。

1986年梅田事件再審釧路地裁