08月23日の命日 - 芸術家・音楽家

1732年

フェリーチェ・ボセリ

(1650 - 1732)

画家

イタリア・バロック期の画家。静物画や動物画を得意とし、光と影を巧みに描いた。

1650年にピアチェンツァ近郊で生まれ、カルロ・フランチェスコ・ヌヴォローネに師事。果物や鳥、獣などを細密に描いた静物画で知られる。ピアチェンツァやミラノの貴族から注文を受け、多くの作品を制作した。バロック期の劇的な光の表現を習得し、作品に深みを与えた。 1732年に没し、その華麗な画風は後の画家にも影響を与えた。

1732年フェリーチェ・ボセリ英語版 1650年

1777年

シャルル＝ジョゼフ・ナトワール

(1700 - 1777)

画家

フランス・ロココ様式を代表する画家。王侯貴族のために精緻な宗教画や神話画を手がけた。

シャルル＝ジョゼフ・ナトワールは1700年モントーバンで生まれた画家。ローマに留学して古典美術を学び、パリへ帰国後はヴェルサイユ宮殿やマルリー城の装飾画など大規模なプロジェクトに携わった。繊細な筆致と優雅な色彩でロココ様式を体現し、神話画や宗教画を中心に多くの作品を残した。1763年にはフランス・アカデミーの会長に就任し、後進の育成にも尽力した。1777年に死去し、その作品はいまもヨーロッパ各地の美術館で高く評価されている。

1777年シャルル＝ジョゼフ・ナトワール 1700年

1849年

エドワード・ヒックス

(1780 - 1849)

画家

アメリカの素朴派画家。『平和の使者』など動物や風景を用いた宗教画で知られる。

エドワード・ヒックスは1780年にフィラデルフィア近郊で生まれたクエーカー教徒の画家。独学で絵画を学び、平和や調和をテーマにした作品を制作した。代表作『平和の使者』ではライオンと小羊が共存する理想郷を描き、多数のバリエーションを制作した。彼の素朴で温かみのある作風はアメリカ民俗美術の重要な一翼を担った。1849年に死去し、その遺産は現在も評価されている。

1849年エドワード・ヒックス 1780年

1878年

アドルフ・フレドリク・リンドブラード

(1801 - 1878)

作曲家

スウェーデンの作曲家。歌曲やピアノ作品で『スウェーデンのシューベルト』と称された。

アドルフ・フレドリク・リンドブラードは1801年にスウェーデンで生まれた作曲家。若くして音楽教育を受け、リート（歌曲）や室内楽を中心に作曲した。特に抒情的なメロディと豊かなハーモニーで知られ、多くの歌曲が今も演奏されている。またピアノ小品や合唱曲も手がけ、スウェーデン音楽の基礎を築いた。1878年に死去し、その業績は後の作曲家にも影響を与えた。

1878年アドルフ・フレドリク・リンドブラード作曲家 1801年

1898年

フェリシアン・ロップス

(1833 - 1898)

画家

ベルギーの画家・版画家。象徴主義とエロティシズムを融合した独創的な作品で知られる。

フェリシアン・ロップスは1833年にベルギーのナミュールで生まれた画家・版画家。象徴主義の先駆者として官能的で幻想的なモチーフを多用した。シャルル・ボードレールら詩人との交流も深く、装丁画や挿絵を多数手がけた。銅版画やリトグラフを駆使した繊細な表現で知られ、その作風は後の世代に大きな影響を与えた。1898年に死去した。

1898年フェリシアン・ロップス画家 1833年

1903年

パウル・ハブリエル

(1828 - 1903)

画家

19世紀後半から20世紀初頭にかけて活動した画家。風景画や肖像画を中心に制作を行いました。

1828年に生まれ、1903年に亡くなった画家。詳細な生涯については資料が限られていますが、当時のヨーロッパの美術界で活躍しました。風景画や肖像画を手がけ、自然や人物の繊細な表現を追求したと言われています。代表作や展覧会の記録は少ないものの、その作品には当時の時代背景が色濃く反映されています。今日では資料が散逸しており、パウル・ハブリエルの全容は謎に包まれています。

1903年パウル・ハブリエル 1828年

1933年

アドルフ・ロース

(1870 - 1933)

建築家

オーストリアの建築家。装飾を排したモダニズム建築の先駆者として知られています。

1870年にチェコで生まれ、主にウィーンを拠点に活動した建築家。『装飾は犯罪』を標語に掲げ、過剰な装飾を否定する思想を提唱しました。代表作にはウィーンのアパート建築や公共建築などがあり、機能性とシンプルさを追求したデザインが特徴です。彼の理論は現代建築に大きな影響を与え、近代建築運動の基礎を築きました。 1933年に亡くなるまで精力的に執筆と設計を続け、その思想は多くの建築家に受け継がれています。

1933年アドルフ・ロース建築家 1870年

1934年

野村芳亭

(1880 - 1934)

映画監督、脚本家、映画プロデューサー

映画監督脚本家映画プロデューサー

日本の映画監督・脚本家・プロデューサー。日本初期映画の発展に尽力しました。

1880年に生まれ、日本映画の草創期から活動した映画監督、脚本家、プロデューサー。『雪姫』『賽の河原』など初期の名作を手がけ、日本独自の映画表現を模索しました。映画製作の全工程に関わり、シナリオ作成から撮影、編集まで幅広い才能を発揮。新興の映画産業を支えるべく、制作会社の設立にも携わりました。 1934年に逝去するまで、日本映画界の基盤構築に貢献し、後進育成にも尽力しました。

野村芳亭映画監督脚本家映画プロデューサー 1880年

1937年

アルベール・ルーセル

(1869 - 1937)

作曲家

フランスの作曲家。印象主義の影響を受けたオーケストラ作品で知られています。

1869年に生まれたフランスの作曲家。パリ音楽院で学び、ドビュッシーやラヴェルと同時代に活動しました。印象主義や印象派的色彩感覚を取り入れた交響詩や室内楽作品を多数作曲。代表作には管弦楽曲『古代への賛歌』『イソップ物語』などがあり、豊かな和声が特徴です。教育者としても後進の指導にあたり、20世紀フランス音楽の発展に寄与しました。 1937年に没するまで精力的に作品を発表し続けました。

1937年アルベール・ルーセル作曲家 1869年

1942年

竹内栖鳳

(1864 - 1942)

日本画家

竹内栖鳳は近代日本画を代表する画家で、西洋の写実技法を取り入れた斬新な作風で知られています。京都市立絵画専門学校で教授を務め、多くの後進を育成しました。

1864年に京都府で生まれた竹内栖鳳は、京都市立絵画専門学校（現・京都市立芸術大学）で学び、その後教授として後進の指導に当たりました。西洋画の陰影法を日本画に応用し、動植物を生き生きと描写した《動植綵絵》や「尾長鳥図屏風」などで高く評価されました。1915年に帝室技芸員に任命され、画壇の重鎮として展覧会の審査員も務めました。鮮やかな色彩と写実的な表現で日本画の近代化に寄与し、横山大観ら多くの画家に影響を与えました。1942年に没するまで、常に革新的な表現に挑み続けました。

1942年竹内栖鳳日本画家 1864年

1962年

アーヴィング・ファイン

(1914 - 1962)

作曲家

アメリカの作曲家で、洗練された和声と構造を特徴とする室内楽や合唱曲で知られています。

1914年にマサチューセッツ州近郊で生まれたアーヴィング・ファインは、ハーバード大学で作曲を学び、ヨーロッパで研鑽を積みました。帰国後はコーネル大学やブランダイス大学で教鞭を執り、多くの作曲家を育成しました。室内楽、ピアノ曲、合唱曲、管弦楽曲など多岐にわたる作品を残し、その斬新な和声と緻密な構造が高く評価されました。アメリカ近代音楽の発展に寄与した彼は「ボストン・スクール」の一員とされました。1950年代には作品が各地で演奏され、音楽界に大きな影響を与えました。1962年に没するまで、創作と教育の両面で活躍しました。

1962年アーヴィング・ファイン 1914年

1977年

ナウム・ガボ

(1890 - 1977)

美術家・彫刻家

ロシア生まれの前衛的な彫刻家・美術家。構成主義の旗手として空間と線を融合させた作品を追求した。

ナウム・ガボ（本名ネメヤ・ペフスナー、1890-1977）はロシア出身の彫刻家兼美術家です。1920年に兄アントワーヌ・ペフスナーと共に「リアリティック・マニフェスト」を発表し、構成主義の理論を確立しました。透明プラスチックや金属を用いた線的構造の彫刻で、従来の彫刻概念を根本から覆したことで知られています。1930年代からヨーロッパ各地で活動した後、第二次世界大戦後はアメリカに移住し、多くの国際展で高い評価を得ました。晩年まで精力的に制作を続け、1977年に逝去。その革新的な造形手法は現代彫刻に多大な影響を与え続けています。

1977年ナウム・ガボ美術家 1890年