1839年

ルイ・マンデ・ダゲールが世界初の実用的カメラ「ダゲレオタイプ」をフランス科学アカデミーに報告。

1839年8月19日、ダゲールが世界初の実用的カメラ「ダゲレオタイプ」を報告しました。
フランスの技術者ルイ・マンデ・ダゲールは、光感応剤を用いた銀版写真法を完成させました。彼はこの新技術を「ダゲレオタイプ」と名付け、1839年にフランス科学アカデミーに公式報告します。ダゲレオタイプは鮮明で詳細な静止画を短時間で撮影できる実用性を持ち、写真術の金字塔となりました。この発表を機に写真技術は急速に普及し、美術や報道、科学研究など多岐にわたる分野で活用されるようになります。ダゲールの業績は現代写真の基礎を築いた重要な技術革新と言えます。
1839年 ルイ・マンデ・ダゲール カメラ ダゲレオタイプ フランス科学アカデミー
1960年

ソ連で有人宇宙船試験機スプートニク5号打ち上げ。2匹の犬ほか多数の動植物を搭載。

ソ連がスプートニク5号を打ち上げ、犬2匹や多様な生物を搭載した宇宙実験に成功しました。
1960年8月19日、ソ連は宇宙生物学実験を目的とした試験機スプートニク5号を打ち上げました。 機体には犬2匹のほか、植物や昆虫など多様な生命体が搭載されました。 これらの生物は生命維持システムや再突入時の耐久性を評価するために使用されました。 すべての搭載生物は無事に地球へ帰還し、宇宙空間での生存実験として大きな成果を上げました。 本実験の成功は、その後の有人宇宙飛行計画の基盤を築く一歩となりました。
ソ連 スプートニク5号 2匹の犬
1972年

東大宇宙航空研究所が宇宙観測衛星「でんぱ」を打上げ。

東大宇宙航空研究所が日本初の宇宙観測衛星「でんぱ」を打ち上げました。
1972年8月19日、東京大学宇宙航空研究所は観測用小型衛星「でんぱ」を鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げました。 「でんぱ」は電磁波観測を目的とし、極域からの天体観測や大気圏上層部の電磁計測に貢献しました。 同衛星は日本の宇宙観測技術の向上に寄与し、後続の多くの人工衛星開発につながる成果を生みました。 打ち上げ後は順調に軌道上での観測を行い、データは国内外の研究者に提供されました。 この成功が日本の宇宙研究拠点としての地位を確固たるものとしました。
1972年 東大宇宙航空研究所 でんぱ
1985年

宇宙科学研究所がハレー彗星探査機「すいせい」を打ち上げ。

宇宙科学研究所がハレー彗星探査機「すいせい」を打ち上げ、太陽系探査に貢献しました。
1985年8月19日、宇宙科学研究所(現・JAXA)は日本初の惑星間探査機「すいせい(PLANET-A)」を打ち上げました。 同機はハレー彗星の調査を目的とし、地球と太陽の重力を利用したスイングバイ軌道で彗星へ向かいました。 「すいせい」は接近時に紫外線観測装置で彗星のコマや尾の構造を詳細に記録し、多くの貴重なデータを地球に送信しました。 これにより日本の深宇宙探査能力が世界に示され、後続の探査機開発に大きな弾みをつけました。 この成果は揮発性物質の存在やコマの形成メカニズム解明に寄与し、国際的な宇宙研究に大きく貢献しました。
1985年 宇宙科学研究所 ハレー彗星 すいせい