08月17日の命日 - 科学者・研究者

1673年

ライネル・デ・グラーフ

(1641 - 1673)

医師、解剖学者

医師解剖学者

オランダの医師・解剖学者。卵巣の機能を研究した先駆者。

ライネル・デ・グラーフ（1641-1673）はオランダの医師かつ解剖学者。卵巣内の卵胞の存在を発見し、生殖生理学に大きく貢献した。『De mulierum organis...』などの論文で詳細な解剖図を発表した。フランス王室やロンドン王立協会とも交流し、その名が広く知られた。若くして逝去したが、その業績は後の生殖医学研究の礎となった。

1673年ライネル・デ・グラーフ 1641年

1753年

オーロフ・トレーン

(1718 - 1753)

牧師、植物学者

牧師植物学者

牧師として宗教活動を行いながら、植物学の研究にも取り組んだ。

オーロフ・トレーンは1718年に生まれ、1753年に亡くなった牧師兼植物学者です。教区で牧師として宗教活動を行う一方で、植物の収集や分類に取り組みました。 18世紀初頭の博物学隆盛期に活動し、植物学研究の一翼を担いました。彼の業績についての詳細はわずかで、論文や著作の記録は限られています。しかし、教会と学術の両分野を結びつける先駆的な存在と考えられています。現在でも一部の文献で名前が言及される程度にとどまります。

オーロフ・トレーン 1718年

1875年

ヴィルヘルム・ブリーク

(1827 - 1875)

言語学者

19世紀のドイツの言語学者、アフリカ研究の先駆者。

1827年にドイツで生まれ、ベルリン大学で言語学を学んだ。 1863年にケープ植民地へ渡り、コイサン語およびブッシュマン語の研究に従事。ルーシー・ロイドと協力し、先住民の口承文献を収集・翻訳。言語記述と口承文学の保存に貢献し、後の人類学研究に大きな影響を与えた。 1875年に没するまで、豊富な資料を残した。

1875年ヴィルヘルム・ブリーク英語版 1827年

1886年

アレクサンドル・ブートレロフ

(1828 - 1886)

化学者

ロシアの化学者、有機化学構造理論の創始者の一人。

1828年にロシア帝国で生まれ、カザン大学で教鞭をとった。 1861年に化合物の構造理論を発表し、有機化学の基礎を築いた。炭化水素やアルコールなどの化合物研究を推進。多くの客員研究者を受け入れ、西欧との学術交流にも寄与した。 1886年に没し、現代化学の発展に大きな影響を与えた。

1886年アレクサンドル・ブートレロフ 1828年

1924年

パベル・ウリゾーン

(1898 - 1924)

数学者

ロシアの数学者で、位相空間論の基礎を築いた。

1898年にロシア帝国で生まれる。大学で数学を専攻し、位相空間論の研究で注目を集めた。 Urysohnの補題やメトリゼーション定理を提唱し、現代の位相幾何学に大きな影響を与えた。若くして優れた業績を残し、1924年に26歳で急逝した。その短い生涯ながら、その理論は現在も数学の基本理論として引用され続けている。

パベル・ウリゾーン数学者 1898年

1966年

ヘンリー・ジョセフ・ラウンド

(1881 - 1966)

技術者

イギリスの電気技術者で、エレクトロルミネッセンスの発見者として知られる。

1881年に生まれ、マルコーニ社で無線通信技術の研究開発に従事。1907年に亜鉛硫化物を用いたエレクトロルミネッセンス現象を発見し、後の発光ダイオード（LED）技術の基礎を築いた。分子線や高周波を利用した通信機器の高感度化にも貢献し、20世紀初頭の無線技術発展に大きく寄与した。1966年8月17日に85歳で逝去。

1966年ヘンリー・ジョセフ・ラウンド英語版 1881年

1967年

新村出

(1876 - 1967)

言語学者

日本語学の先駆者として辞書編纂や仮名遣い規範の確立に尽力した言語学者。

1876年に生まれ、東京帝国大学で言語学を学ぶ。京都帝国大学や東京帝国大学で教鞭を執り、古典から方言、漢字音まで幅広く研究。1955年には新村式仮名遣いを提唱し、国語政策に大きな影響を与えた。大規模国語辞典の編纂にも携わり、日本語学の体系化に貢献した。1967年8月17日に逝去し、その業績は今なお語り継がれている。

1967年新村出言語学者 1876年

1969年

オットー・シュテルン

(1888 - 1969)

物理学者

量子力学の基礎を切り開いたドイツ生まれの物理学者。

1888年にドイツで生まれ、ハンス・ゲイガーと共同でスターン＝ゲルラッハ実験を実施し、空間量子化を実証。分子線法を確立して原子や分子の磁気モーメントを高精度に測定する手法を開発し、1943年にノーベル物理学賞を受賞。冷戦期には米国に移住し、物理学の発展に貢献。1969年8月17日に逝去。

オットー・シュテルン物理学者 1888年

1995年

ヘレン・シンガー・カプラン

(1929 - 1995)

セックスセラピスト

性科学とセックスセラピーの先駆者として知られる心理医師。

オーストリア・ウィーン生まれ、後にアメリカに移住。性科学と精神医学を融合したセックスセラピーの先駆者。彼女の手法はカップルセラピーにも応用され、広く普及。多くの著書を執筆し、専門家の養成にも貢献。 1995年にアメリカで死去した。

1995年ヘレン・シンガー・カプラン英語版 1929年

1996年

エドワード・ディグビー・バルツェル

(1915 - 1996)

社会学者、作家

社会学者作家

アメリカの社会学者で、「WASP」の概念を普及させた学者。

1915年にペンシルベニア州フィラデルフィアで出生。ペンシルベニア大学で社会学を教え、「WASP（白人主流プロテスタント）」の概念を普及。上流階級の文化と権力構造を分析した著書『The Protestant Establishment』で知られる。アメリカ社会の階級構造を国際的視点から考察し、社会学研究に大きな影響を与えた。 1996年に死去した。

1996年エドワード・ディグビー・バルツェル英語版 1915年

2000年

ロバート・ロウ・ギルウス

(1913 - 2000)

航空宇宙技術者

アメリカの航空宇宙技術者。

1913年生まれ。航空機や宇宙開発向けの技術研究に従事。推進システムや機体設計に関する研究を進めた。冷戦期の航空宇宙技術発展に貢献し、多くの技術報告を発表。研究成果は後進の技術者育成にも活かされた。 2000年に87歳で逝去した。

ロバート・ロウ・ギルウス英語版 1913年

2004年

角谷静夫

(1911 - 2004)

数学者、イェール大学名誉教授

数学者イェール大学名誉教授

日本の数学者、イェール大学名誉教授。

1911年生まれ。専門は代数幾何学やトポロジー。イェール大学で長年教鞭を執り、多くの研究者を育成。国際学会で要職を務め、数理論文を多数発表。日本と米国の学術交流促進に貢献。 2004年に93歳で逝去した。

角谷静夫イェール大学 1911年