08月16日の命日 - 科学者・研究者

1705年

ヤコブ・ベルヌーイ

(1655 - 1705)

数学者

スイスの数学者。伯努利数で知られる。

1655年にスイスで生まれ、数理解析学の基礎を築いた。伯努利数の発見や確率論の発展に大きく貢献した。微分積分学の黎明期に活躍し、多くの著作を残した。家族のベルヌーイ一族で最も著名な人物の一人である。 1705年に没し、その業績は後の数学者に影響を与え続けた。

1705年ヤコブ・ベルヌーイ数学者 1655年

文化3年7月3日

志筑忠雄

(1760 - 1806)

蘭学者、通詞

蘭学者通詞

蘭学者、通詞として知られた人物。

1760年に生まれ、蘭学の研究とオランダ語翻訳に従事した。和蘭辞書や医学書の翻訳を手がけ、西洋知識の普及に貢献した。長崎で通詞として通商交渉にも携わり、幕府の外交窓口を担った。日本語文法と西洋文法を比較した著作も残した。 1806年に没した。

1806年文化 7月3日志筑忠雄蘭学者通詞 1760年

1893年

ジャン＝マルタン・シャルコー

(1825 - 1893)

医学者

フランスの神経学者で、「近代神経学の父」と称されます。ヒステリー研究や多発性硬化症の病態解明に貢献しました。

1825年にパリ近郊で生まれ、医学を学びました。パリ大学医学校で教授を務め、サルペトリエール病院で臨床研究を行いました。ヒステリーや多発性硬化症などの神経疾患を詳細に記載し、病態解明に大きく寄与しました。筋電図や視覚誘発電位などの神経学的検査法の基礎を築きました。ジークムント・フロイトをはじめ多くの弟子を育成し、精神医学や心理学の発展に影響を与えました。死後も研究が継承され、「近代神経学の父」として歴史に名を残しています。

1893年ジャン＝マルタン・シャルコー医学者 1825年

1899年

ロベルト・ブンゼン

(1811 - 1899)

化学者

ドイツの化学者で、ブンゼンバーナーを発明し、分光学の発展に貢献しました。

1811年にドイツで生まれ、ガイセンハイム大学で化学を学びました。ブンゼンバーナーを開発し、実験における均一な加熱を可能にしました。分光分析によりセシウムとルビジウムを発見し、周期表の完成に寄与しました。無機化学や有機化学の分野で多くの研究成果を発表しました。分析化学の基礎を築き、その功績は「分析化学の父」とも称えられています。

1899年ロベルト・ブンゼン化学者 1811年

1920年

ノーマン・ロッキャー

(1836 - 1920)

天文学者

イギリスの天文学者で、太陽スペクトルの研究と『Nature』誌創刊で知られます。

1836年にイングランドで生まれ、ケンブリッジ大学で自然科学を学びました。太陽光の分光分析を行い、未知の元素ヘリウムを発見しました。分光器の改良や天文観測技術の発展に貢献しました。1869年に科学雑誌『Nature』を創刊し、科学者の情報交換の場を提供しました。多くの天文台建設に関わり、教育者としても後進を育成しました。

1920年ノーマン・ロッキャー天文学者 1836年

1941年

長與又郎

(1878 - 1941)

医学者

日本の医学者。臨床医学や医学教育に貢献し、多くの医学生を指導した。

長與又郎は日本の医学者。1878年に生まれ、医学研究および医学教育に尽力した。主に臨床医学の発展に寄与し、多くの医学生を指導した。医師として多くの患者を診療しながら、研究活動も精力的に行った。その業績は日本の医療界に大きな影響を与えた。 1941年8月16日に逝去した。

1941年長與又郎医学者 1878年

1957年

アーヴィング・ラングミュア

(1881 - 1957)

化学者

アメリカの化学者。表面化学の研究で知られ、1932年にノーベル化学賞を受賞。

1881年にニューヨークで生まれた化学者。マサチューセッツ工科大学やゲッチンゲン大学で学ぶ。ゼネラル・エレクトリック社で研究を行い、吸着の原理を解明。モノレイヤーの概念やランギミュア等温線を提唱。 1932年に表面化学の功績でノーベル化学賞を受賞。プラズマ物理学や熱電子理論など幅広い分野にも貢献。

1957年アーヴィング・ラングミュア 1881年

1973年

セルマン・ワックスマン

(1888 - 1973)

生化学者

ウクライナ生まれのアメリカの生化学者。抗生物質「ストレプトマイシン」の発見で知られる。

1888年にウクライナで生まれる。 1910年にアメリカへ移住し、大学で研究を開始。地衣類からストレプトマイシンを発見し、初の抗結核薬として用いられる。「抗生物質」の概念を提唱し、多くの微生物由来薬を開発。 1952年にノーベル生理学・医学賞を受賞。 1973年に逝去し、微生物学に大きな遺産を残す。

1973年セルマン・ワックスマン生化学者 1888年

1987年

山階武彦

(1898 - 1987)

元皇族

元皇族で鳥類学者として日本の近代鳥類学の基礎を築いた人物。

1898年に山階宮家の皇族として生まれる。東京帝国大学で学んだ後、1932年に山階鳥類研究所を設立し初代所長に就任。多くの鳥類研究を主導し、標本収集や分類学の手法を日本に紹介。戦後も研究を続け、『日本鳥類目録』などの業績を残した。文化勲章を受章し、生涯を通じて鳥類保護と研究活動に尽力した。 1987年8月16日に88歳で没し、今なお研究所は彼の志を受け継いでいる。

1987年山階武彦 1898年

2006年

アレキサンダー・ジョージ

(1920 - 2006)

政治学者

アメリカの政治学者。国際関係論や政策分析で業績を残した。

アレキサンダー・ジョージ政治学者 1920年

2008年

福岡正信

(1913 - 2008)

自然農法研究者

自然農法の提唱者。『一握の土』で世界的に知られる。

福岡正信は1913年生まれの日本の農学者・自然農法研究者。自らの経験から化学肥料や農薬を用いない自然農法を提唱し、1958年に『一握の土』を発表。伝統農法と自然界のサイクルを重視し、最小限の人為的介入で持続可能な農業を実践した。そのシンプルかつ革新的な思想は世界中の農業者に影響を与え、環境保全の視点でも高く評価された。 2008年に95歳で逝去したが、彼の理念は今も多くの人々に受け継がれている。

2008年福岡正信自然農法 1913年