08月10日

フランツ・エピヌス（1724–1802）はドイツ出身の天文学者、物理学者、数学者です。ロシア帝国の宮廷で自然哲学を研究し、電気と磁気の理論に先駆的な業績を残しました。1758年には電気現象を解明する著作を発表し、当時の科学界に大きな影響を与えました。また、惑星の運動や天体観測にも携わり、近代天文学の基盤構築に貢献しました。博物学や数学にも造詣が深く、多岐にわたる学問領域で活躍しました。晩年は教育者としても後進の育成に力を注ぎました。

フェリクス・ホッペ＝ザイラー（1825–1895）はドイツの生理学者・生化学者で、血液の研究を通じてヘモグロビンや核酸の発見に寄与しました。『生理化学』という分野名を確立し、細胞生理学や生化学の基礎を築きました。ウィルヘルム・フォン・フンボルト大学で教鞭を取り、多くの学生を育成しました。また、生体分子の分析手法を発展させ、近代分子生物学への道を開きました。科学雑誌の編集にも携わり、学術交流を推進しました。

オットー・リリエンタール（1848–1896）はドイツの航空技術者で、人類初のグライダーによる連続飛行を達成したパイオニアです。多くの滑空実験を重ね、飛行力学に関するデータを蓄積しました。『滑空の理論』など著作を残し、ライト兄弟をはじめ後の航空技術者に大きな影響を与えました。1896年の飛行実験中に事故で亡くなりましたが、その業績は近代航空の基礎を築きました。

ヘンリー・モーズリー（1887–1915）はイギリスの物理学者で、X線分光を用いて元素番号と原子構造の関係を明らかにした功績で知られます。モーズリーの法則を提唱し、周期表の再編成に大きく貢献しました。オックスフォード大学で研究を行い、若くしてノーベル賞候補にも挙げられました。第一次世界大戦に志願し、戦場で戦死しました。短い生涯ながら近代物理学に残した影響は大きいです。

1878年にフランスで生まれ、ポアティエ大学やモンペリエ大学で教鞭を執った。 複雑動力学の研究において、反復関数の振る舞いを解析し“ファトゥ集合”と“ジュリア集合”を定義。 また、測度論やフーリエ級数、天体力学の分野でも重要な成果を挙げた。 1900年代初頭から精密な天体観測と理論計算を組み合わせ、天体運動の解析に寄与。 フランス科学院会員として活躍し、1929年に逝去した。

1882年にマサチューセッツ州で生まれ、クラーク大学で物理学を専攻。 1914年から固体燃料ロケットの研究を始め、1926年に世界初の液体燃料ロケットをニューメキシコ州で打ち上げに成功。 その後も推進剤や安定性の改良に取り組み、ロケット技術の基礎を確立。 第二次世界大戦中は軍の研究に貢献し、戦後の宇宙開発に大きな影響を与えた。 特許を多数保有し、“モダン・ロケット工学の父”と称される。 1945年に逝去。

1873年に日本で生まれ、東京帝国大学で歴史学を学ぶ。 大学卒業後、アメリカなど海外での研鑽を経て、イェール大学で長く教壇に立った。 中世ヨーロッパ史を専門とし、封建制度や農民生活の研究で先駆的な成果を挙げた。 帰国後は日本における西洋史研究の普及に尽力し、多くの学術論文・著書を残した。 日本と欧米の学術交流促進に寄与し、1948年に亡くなった。

1887年に生まれ、ハーバード大学で地球物理学を学ぶ。 米国測地調査局に勤務し、地球の形状や重力異常の測定技術を確立。 地球模型の改良や測地基準点の設定に関して多数の論文を発表。 国際測地学会議で要職を務め、世界各地の測地プロジェクトに貢献。 1966年に逝去し、その業績は現代測地学の基礎となった。

Born in 1894, Ishida Shigesaku specialized in Buddhist archaeology, conducting pioneering excavations at ancient temple sites. After earning his doctorate from the University of Tokyo, he joined the Nara National Museum, eventually becoming its director. He curated numerous exhibitions that introduced the public to Japan’s rich Buddhist heritage and published authoritative research in academic journals. Ishida’s fieldwork uncovered critical artifacts that shed light on the spread of Buddhism in East Asia. Under his leadership, the Nara National Museum expanded its collection and modernized its conservation practices. He remained active in scholarship and mentoring younger archaeologists until his passing in 1977.

1908年にドイツで生まれ、歴史学を専攻しました。 大学卒業後に作家として執筆を開始し、欧州の政治・文化史に関する著作を発表しました。 翻訳家としても活動し、英語やフランス語の文学作品をドイツ語に翻訳しました。 その豊富な知識と表現力により研究者や一般読者から高く評価されました。 1982年8月10日に74歳で逝去しました。

1907年に生まれ、東京帝国大学で社会学を学びました。 戦後はマルクス主義社会学や文化論を研究し、多くの著書や論文を発表しました。 社会構造の分析や大衆文化論で高い評価を受けました。 大学教授として後進の指導にも注力し、多くの研究者を育成しました。 1988年8月10日に81歳で逝去しました。

河野健二（1916-1996）は日本の歴史学者・経済史家で、経済活動と社会構造の関係を多角的に分析した。東京大学文学部卒業後、国内外で研究・教育に従事し、多くの論文や著書を発表した。特に江戸時代の商業や農業生産に関する研究が高く評価された。大学での指導を通じて後進の育成にも貢献した。晩年まで精力的に研究を続け、日本の経済史研究の発展に大きく寄与した。