1955年

東京大学生産技術研究所が秋田ロケット実験場においてペンシルロケットの飛翔実験に成功。

東京大学が1955年、秋田ロケット実験場で小型ロケットの飛翔実験に初成功。
東京大学生産技術研究所は秋田県に設置された実験場でペンシルロケットを開発。当時の日本における宇宙技術研究の黎明期にあたり、この飛翔実験の成功は国内ロケット工学の研究に大きな契機を与えた。実験結果は後の人工衛星打ち上げやロケット技術開発の基礎データとなり、日本の宇宙開発を支える足がかりとなった。この成功は研究者コミュニティに自信をもたらし、さらに新たな研究施設設立への弾みとなった。秋田ロケット実験場は後に技術普及や宇宙関連企業形成の礎とも評価される。
東京大学生産技術研究所 秋田ロケット実験場 ペンシルロケット
1961年

ソ連がゲルマン・チトフを乗せた宇宙船ボストーク2号の打ち上げに成功。

1961年8月6日、ソ連がゲルマン・チトフ搭乗のボストーク2号を打ち上げ成功。
ソ連の宇宙船ボストーク2号は1961年8月6日に打ち上げられ、ユーリ・ガガーリンに次ぐ二番目の宇宙飛行士ゲルマン・チトフが搭乗した。チトフは地球を2周回し約25時間の飛行を行うことで、有人宇宙飛行の長時間滞在記録を更新した。この成果は米ソ宇宙開発競争におけるソ連の優位性を示し、科学的データ収集の面でも大きな意義を持った。成功したミッションは後続の長期宇宙滞在計画に重要な基盤を築き、宇宙技術の発展に寄与した。国際的にも注目を集め、世界中の宇宙開発に影響を与えた。
1961年 ソ連 ゲルマン・チトフ ボストーク2号
1981年

香川県仁尾町(現・三豊市)の電源開発・仁尾太陽熱試験発電所で世界初の太陽熱発電に成功。

1981年8月6日、仁尾太陽熱試験発電所で世界初の太陽熱発電に成功。
香川県仁尾町に設置された太陽熱試験発電所ではパラボラ集熱器を用いて太陽熱エネルギーを電力に変換した。1981年の実験で小規模ながらも世界初の商用レベルを想定した太陽熱発電に成功した。この成果は再生可能エネルギー研究の重要なマイルストーンとなり、国内外で注目を集めた。以降、多くの太陽熱発電プロジェクトが立ち上がり技術開発が加速。現在のクリーンエネルギー導入の基礎となる意義深い成果である。
1981年 香川県 仁尾町 三豊市 電源開発 太陽熱発電
1983年

日本の静止通信衛星「さくら2号b」がN IIロケット4号機で種子島宇宙センターから打ち上げられる。

1983年8月6日、日本の静止通信衛星「さくら2号b」が打ち上げられる。
日本の通信衛星「さくら」シリーズの第2世代機である「さくら2号b」は1983年にN-IIロケット4号機で種子島宇宙センターから打ち上げられた。衛星は静止軌道へ投入され、テレビ中継や気象観測データの中継など多様な通信サービスに利用された。この打ち上げ成功により日本の宇宙利用技術と商用衛星運用の信頼性が向上し、次世代衛星開発への道が開かれた。さくらシリーズは以降も多数が打ち上げられ、国内の衛星通信市場を支え続けている。
1983年 通信衛星 さくら2号b N-IIロケット 種子島宇宙センター
1990年

陸上自衛隊が90式戦車を制式化。

陸上自衛隊が新型主力戦車として90式戦車を正式採用し、防衛力を強化しました。
90式戦車は1980年代に開発が進められた次世代主力戦車で、最新の装甲技術と火力を有する。 1988年に試作が開始され、その後改良を重ねて1990年8月6日に制式化。 従来の61式戦車と比べて機動性・防護力が大幅に向上し、自衛隊の迅速な対応能力を強化した。 搭載された滑腔砲や複合装甲は、冷戦期の脅威への対処を念頭に置いた設計である。 現在も自衛隊の主力戦車として運用され、部隊の演習や訓練で重要な役割を果たしている。
陸上自衛隊 90式戦車
1991年

ティム・バーナーズ=リーが、自身が開発したWorld Wide Webに関する情報をネットニュースで公開し、世界初のWebサイトを開設。

WWWの発案者ティム・バーナーズ=リーが初のWebサイトを公開し、インターネットの歴史を変える第一歩を踏み出しました。
イギリスのエンジニア、ティム・バーナーズ=リーはCERN在籍中にHTTPやHTMLなどWebの基礎技術を開発。 1991年8月6日にネットニュースを通じてWorld Wide Webの情報を公開し、公式ウェブサイトを開設。 このサイトではWebの仕組みや利用法が説明され、誰でも自分の情報をリンクで公開できる概念を示した。 以後、Webは急速に普及し、インターネット上での情報共有やコミュニケーションの革命を引き起こした。 現代のウェブブラウザやサイトの原型となった最初のページは、のちにデジタル・ヒストリーとして保存されている。
1991年 ティム・バーナーズ=リー World Wide Web ネットニュース
1996年

アメリカ航空宇宙局が南極で採取された火星由来の隕石の破片「アラン・ヒルズ84001」から微小な生命活動が行われた可能性を示す物質が検出されたと発表。

NASAが南極で発見された火星隕石ALH84001に生命活動の痕跡を示唆する物質を検出したと発表しました。
1996年8月6日、米航空宇宙局(NASA)は南極で採取された隕石ALH84001に含まれる微小構造や有機物が生命活動の痕跡である可能性を示すと発表。 この発表は火星にかつて生命が存在した可能性を世界に知らしめ、天文学や惑星科学に大きな衝撃を与えた。 研究チームは隕石内部のポリシリケート鉱物や有機酸、炭素質の微粒子を分析し、生命由来の特徴と比較した。 一方で、その解釈には異論も多く、無機過程で生成された可能性を指摘する研究もある。 現在も議論が続くこの発見は、宇宙生命探査の重要なマイルストーンと位置づけられている。
1996年 アメリカ航空宇宙局 南極 火星 隕石 アラン・ヒルズ84001
2002年

AKS素数判定法がインド工科大学の教授と学生3名の連名の論文で発表。

2002年8月6日、素数判定アルゴリズムの一つであるAKS素数判定法が発表されました。 インド工科大学の教授と学生3名による画期的な論文です。
AKS素数判定法は、多項式時間で素数か合成数かを判定できる初の確定的アルゴリズムとして注目される。 論文はインド工科大学のマヌ・プラカシュ教授と学生シヴァム・アガルワール、ヌヴァン、チャンドラらによる共著。 従来の素数判定法が確率的手法に依存していた中、AKSは完全決定的かつ多項式計算量を保証する点で革新的。 数学および暗号分野への影響が大きく、理論計算機科学における重要なマイルストーンとなった。 発表後、多くの研究者がアルゴリズムの改善や最適化に取り組み、現在でも数論と計算複雑性理論で研究が続く。
2002年 AKS素数判定法 インド工科大学