08月05日の命日 - 科学者・研究者

1729年

トーマス・ニューコメン

(1664 - 1729)

発明家

トーマス・ニューコメンはイギリスの発明家で、大気圧蒸気機関の開発者です。産業革命の礎を築いた人物の一人です。

1664年にランカスターシャーで生まれたトーマス・ニューコメンは、大気圧を用いた蒸気機関を発明しました。1712年に実用的なニューコメン式大気圧蒸気機関を開発し、鉱山排水で広く利用され、産業革命の基礎を築きました。彼の蒸気機関は後の技術者に受け継がれ、ジェームズ・ワットによる改良の礎となりました。この発明は動力機械の新時代を切り拓き、機械産業の発展を促しました。1729年にロンドンで没し、その功績は今日でも高く評価されています。

1729年トーマス・ニューコメン発明家 1664年

1872年

シャルル＝ユージェヌ・ドロネー

(1816 - 1872)

天文学者、数学者

天文学者数学者

19世紀フランスの天文学者・数学者で、月の運動の理論研究で著名です。

1816年にフランスで生まれたシャルル＝ユージェヌ・ドロネーは、天体力学における精密計算で名を馳せました。彼の『月の運動に関する研究』は、当時の天文学界に革新をもたらし、ドロネー級数として知られています。数学的手法を駆使して惑星や衛星の軌道を解析し、多くの学術論文を発表。パリ天文台で研究員として後進の指導にも努め、近代天文学の基礎を築きました。その業績は天体暦の精度向上に貢献し、現在も天文学・宇宙探査における理論的基盤として評価されています。

1872年シャルル＝ユージェヌ・ドロネー天文学者数学者 1816年

1897年

アルベルト・マルト

(1828 - 1897)

天文学者

ドイツ出身の天文学者で、複数の彗星や星雲の発見で知られています。

1828年にドイツ・ヴュルツブルクで生まれたアルベルト・マルトは、天体観測に専念する天文学者。イギリスのロンドン天文台で助手を務め、多数の新彗星や散開星団、暗黒星雲を発見。観測と記録の正確性に定評があり、星表や観測記録は後世の研究に活用。 1878年にはサンフランシスコ天文台にも招かれ、太陽黒点の観測にも従事。彼の精密な観測成果は、天文学における天体分布や構造理解の進展に大きく寄与しました。

1897年アルベルト・マルト 1828年

1916年

レッチミア・グッピー

(1836 - 1916)

博物学者

イギリス出身でトリニダード島で活動した博物学者。小型魚「グッピー」の名付け親として知られる。

レッチミア・グッピー（Robert John Lechmere Guppy, 1836-1916）は、イギリス出身の博物学者・地質学者。トリニダード島に移住して貝類や昆虫、植物などの標本収集を行った。熱帯地域の自然史研究を進め、後に「グッピー」と呼ばれる熱帯魚Poecilia reticulataを紹介。地質調査や化石研究にも携わり、多数の論文を発表。その功績は博物学の発展に大きく貢献し、自然史学界で高く評価されている。

1916年レッチミア・グッピー 1836年

1929年

ミリセント・フォーセット

(1847 - 1929)

女性参政権運動家、経済学者

女性参政権運動家経済学者

イギリスの女性参政権運動家・経済学者。平和的手法で女性の権利拡大を推進した。

ミリセント・ギャレット・フォーセット（Millicent Garrett Fawcett, 1847-1929）は、イギリスの女性参政権運動家・経済学者。女性の政治参加を平和的かつ合法的な手法で訴えるナショナル・ユニオン・オブ・ウィメン・サフラジェス（NUWSS）を主導。『女性と経済』などの著作で女性労働や教育の必要性を論じ、学術的基盤を築いた。議会請願や教育活動を通じて徐々に支持を広げ、1928年の選挙権拡大に寄与。 1929年に死去し、フェミニズム運動の象徴的存在となった。

1929年ミリセント・フォーセット 1847年

1932年

ジョン・ポール・グード

(1862 - 1932)

地理学者

アメリカの地理学者。地図投影法の研究で知られ、ゴードのモーラス標図を考案した。

ジョン・ポール・グード（John Paul Goode, 1862-1932）は、アメリカの地理学者・地図学者。シカゴ大学教授として地理教育に貢献し、多くの教科書を執筆。ゴードのモーラス標図（Goode’s Homolosine projection）を考案し、等面積図法の研究を先導。地形・気候の関係や経済地理学にも関心を示し、学際的な地理学の発展に寄与。 1932年に死去し、現代の地理情報科学の基礎を築いた。

1932年ジョン・ポール・グード地理学者 1862年

1946年

ヴェルナー・コルホルスター

(1887 - 1946)

物理学者

宇宙線研究の先駆者として知られるドイツの物理学者。

1887年に生まれたヴェルナー・コルホルスターは、ドイツ国内の大学で物理学を学び、初期の宇宙線研究に専念した。高高度バルーンを用いて大気中の放射線を観測し、宇宙線の存在と性質を実証する手法を確立した。これにより宇宙線物理学分野の基礎を築き、その後の研究者たちに大きな影響を与えた。戦間期の学術交流を通じて国際的にも評価を受けた業績が知られている。

ヴェルナー・コルホルスター英語版 1887年

1949年

エルネスト・フルノー

(1872 - 1949)

薬剤師

フランスの薬剤師・化学者。パスツール研究所で新薬開発に尽力した。

1872年にフランスで生まれたエルネスト・フルノーは、薬学と化学の知識を融合し、インスティテュ・パスツールで研究活動を行った。抗マラリア薬や鎮痛薬の開発に携わり、初期の合成医薬品化学に大きく貢献した。研究所での指導的立場から後進の育成にも力を注ぎ、現代医学の発展に寄与した。化学的アプローチによる治療薬の体系的開発を推進した先駆者として知られている。

1949年エルネスト・フルノーフランス語版 1872年

1957年

ハインリッヒ・ヴィーラント

(1877 - 1957)

化学者

胆汁酸の研究でノーベル化学賞を受賞したドイツの化学者。

1877年にドイツで生まれたハインリッヒ・ヴィーラントは、ミュンヘン大学で化学を学び、胆汁酸の構造と生合成経路を解明した功績により1927年にノーベル化学賞を受賞した。天然有機化合物の分析と合成を得意とし、その後は青年研究者の育成にも力を注いだ。ヴィーラントの研究は有機化学と生化学の橋渡しとなり、消化機能の理解や医薬品開発に大きな影響を与えた。

1957年ハインリッヒ・ヴィーラント化学者 1877年

1981年

イェジ・ネイマン

(1894 - 1981)

統計学者

現代統計学の基礎を築いたポーランド出身の統計学者。

1894年にポーランドで生まれ、後にイギリスに移住。帰無仮説検定や信頼区間の概念など、統計学の理論体系を構築。ロナルド・フィッシャーとともに頻度主義統計の発展に寄与。多くの学術論文を発表し、後進の教育にも力を注いだ。 1981年に没し、その理論は現代統計学の基礎となっている。

1981年イェジ・ネイマン統計学者 1894年

1983年

ジョーン・ロビンソン

(1903 - 1983)

経済学者

イギリスの経済学者。ケインズ派経済学を発展させ、不完全競争理論を提唱した。

ジョーン・ロビンソンは1903年に生まれたイギリスの経済学者。ケインズ経済学の拡張を試み、不完全競争理論を提唱した。代表作『経済学の帝国主義』では資本主義経済の構造的問題を鋭く批判した。ケンブリッジ大学で教鞭を執り、後進の育成にも尽力した。1983年に没し、現在もその理論が研究され続けている。

ジョーン・ロビンソン 1903年

2005年

辰見敏夫

(1919 - 2005)

教育心理学者、東京学芸大学名誉教授

教育心理学者東京学芸大学名誉教授

日本の教育心理学者。東京学芸大学名誉教授として教育研究や学生指導に貢献した人物。

辰見敏夫は1919年に生まれ、教育心理学者として研究と教育に携わりました。東京学芸大学で教鞭をとり、多くの学生の育成に尽力しました。学習心理や人間発達の分野で研究成果を発表し、学会でも活動しました。教育現場での実践的な研究を通じて、教育方法論の発展に寄与しました。 2005年に86歳で逝去しました。

辰見敏夫東京学芸大学 1919年