08月03日の命日 - 科学者・研究者

1546年

エティエンヌ・ドレ

ラテン語学者、翻訳家、出版業者　※生没同日

ラテン語学者翻訳家出版業者　※生没同日

ルネサンス期のラテン語学者・翻訳家・出版者。生没同日に没した稀有な学者。

16世紀フランスにおいてラテン語研究と古典翻訳に従事した。ローマ文学や教父学のテキストをフランス語に翻訳し、知識を広めた。自身の出版業を通じて人文主義的著作物を刊行し、学術界に貢献した。 1509年に生まれ、1546年の生没同日に没したと伝えられている。その業績は後世のルネサンス学問の発展に影響を与えた。人文主義運動を支えた代表的な学者の一人として知られる。

エティエンヌ・ドレラテン語翻訳家 1509年生没同日

1792年

リチャード・アークライト

(1732 - 1792)

発明家

産業革命を牽引したイギリスの発明家。綿紡績機「ウォーターフレーム」を開発し、工場制生産の基礎を築いた。

1732年にイングランドで生まれた。 1768年ごろに特許を取得したウォーターフレームを発明し、機械式綿紡績を可能にした。これにより綿工業の大規模工場制生産が始まり、産業革命を大きく加速させた。自ら投資を集めて工場を建設し、近代的な企業経営の先駆けとなった。経済的にも成功を収め、その財を用いて地域社会に貢献した。 1792年に死去し、産業技術史における重要人物として評価されている。

1792年リチャード・アークライト発明家 1732年

1898年

カール・グスタフ・アドルフ・クニース

(1821 - 1898)

経済学者

ドイツ歴史学派に属した経済学者。経済理論と方法論の発展に寄与した。

1821年にドイツで生まれ、ハイデルベルク大学で学ぶ。ドイツ歴史学派の代表的論者として、歴史的アプローチによる経済研究を推進した。『政治的・社会的経済学』などの著作で、経済史と制度の重要性を論じた。多くの弟子を育成し、後の経済学発展に影響を与えた。歴史的視点を重視する学問方法を確立し、経済分析の幅を広げた。 1898年に死去し、その業績は現代経済学史でも高く評価されている。

1898年カール・グスタフ・アドルフ・クニース経済学者 1821年

1929年

ソースティン・ヴェブレン

(1857 - 1929)

社会学者、経済学者

社会学者経済学者

アメリカの社会学者・経済学者。『有閑階級の理論』で社会批評を展開した。

1857年にアメリカで生まれ、ミネソタ大学などで学ぶ。 1899年に発表した『有閑階級の理論』で、消費行動と社会的地位の関係を分析した。社会学と経済学を融合させ、制度的視点から資本主義を批判した。「顕示的消費」などの概念を提唱し、文化経済学に影響を与えた。生涯を通じて学際的な研究を続け、その独創的な視点は後世の議論を促進した。 1929年に死去し、現代社会学の基礎的理論家の一人として評価されている。

1929年ソースティン・ヴェブレン社会学者経済学者 1857年

1942年

リヒャルト・ヴィルシュテッター

(1872 - 1942)

化学者

植物アルカロイド研究でノーベル化学賞を受賞したドイツの化学者。色素化学の分野にも大きく貢献しました。

1872年にドイツのフランケン地方で生まれました。ミュンヘン大学で化学を学び、初期には有機化学と天然物化学の研究に従事しました。1915年には植物に含まれるアルカロイドとクロロフィルの構造解明によりノーベル化学賞を受賞しました。第一次世界大戦中は研究を続け、戦後はシュトゥットガルトなどで教授職を務めました。ナチス政権下ではユダヤ人として迫害を受け、研究生活に困難を強いられました。1942年にミュンヘンで亡くなりました。

1942年リヒャルト・ヴィルシュテッター化学者 1872年

1942年

中江丑吉

(1889 - 1942)

中国研究者

中江丑吉 1889年

1970年

ハインツ・ロンドン

(1907 - 1970)

物理学者

超伝導や超流動性の研究で知られる物理学者。ロンドン方程式を提唱した。

ハインツ・ロンドン（1907-1970）はドイツ生まれの物理学者で、超伝導と超流動性の理論的研究に大きな貢献をしました。兄弟のフリッツ・ロンドンと協力し、超伝導現象を記述するロンドン方程式を提案し、低温物理学の基礎を築きました。第二次世界大戦を機にイギリスに移住し、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学で研究に従事しました。ロンドン方程式は現代の超伝導理論にも不可欠な基礎として広く用いられています。彼の業績は後進の研究者にも大きな影響を与え続けています。

1970年ハインツ・ロンドン物理学者 1907年

1973年

時実利彦

(1909 - 1973)

生理学者

日本の生理学者。生体機能の解明と実験技術の発展に貢献した。

時実利彦（1909-1973）は日本の生理学者で、生体の機能や調節機構に関する研究を行いました。大学で教鞭をとり、多くの学生や研究者を育成しました。生理学実験の技術向上に取り組み、研究手法の体系化に寄与しました。学会活動にも積極的に参画し、日本の生理学界の発展に貢献しました。

1973年時実利彦生理学者 1909年

1979年

ベルティル・オリーン

(1899 - 1979)

経済学者

国際貿易理論の基礎を築いたスウェーデンの経済学者。1977年にノーベル経済学賞を受賞した。

ベルティル・オーリン（1899-1979）はスウェーデン出身の経済学者で、『オーリン・モデル』として知られる要素賦存理論を提唱しました。この理論は比較優位のメカニズムを明らかにし、国際貿易研究に大きな影響を与えました。ストックホルム経済学院で教壇に立ち、多くの研究者を育成しました。1977年には国際貿易理論への貢献が認められ、ノーベル経済学賞を受賞しました。政治家としても活動し、スウェーデン自由党の党首を務めた経験があります。

1979年ベルティル・オリーン経済学者 1899年

1998年

田中和夫

(1903 - 1998)

法学者

日本の法学者。昭和期に法律学の研究と教育に貢献した。

1903年に生まれ、大学で法学を専攻した後、教壇に立ち多くの学生を指導した。憲法や民法など幅広い分野で研究を行い、論文や著書を通じて法学の発展に寄与した。学会活動や法務関連の委員会にも参加し、実務界との橋渡し役を果たした。その研究は後進の学者にも大きな影響を与えた。 1998年に95歳で逝去。

1998年田中和夫法学者 1903年

2019年

成瀬悟策

(1924 - 2019)

臨床心理学者

2019年成瀬悟策臨床心理学者 1924年

2019年

ニコライ・カルダシェフ

(1932 - 2019)

天文学者

ロシアの天体物理学者で、「カルダシェフ・スケール」を提唱したことで知られる。

ソ連およびロシアの天体物理学者として宇宙文明の分類尺度「カルダシェフ・スケール」を考案しました。モスクワ大学で学び、ソ連科学アカデミー附属天文物理学研究所などで研究を重ねました。スケールは文明のエネルギー消費量に基づき、タイプI～IIIと分類する画期的な理論です。国際的にも高く評価され、宇宙探査やSETI研究に大きな影響を与えました。 2019年に85歳で亡くなり、その業績は現代天文学に色濃く残っています。

ニコライ・カルダシェフ天文学者 1932年