1932年
カール・デイヴィッド・アンダーソンが、霧箱による宇宙線の軌跡の観測で陽電子を発見。
1932年にアンダーソンが霧箱実験で陽電子を発見した業績。
1932年8月2日、アメリカの物理学者カール・デイヴィッド・アンダーソンは霧箱を用いて宇宙線の観測を行い、電子と同じ質量で正の電荷を持つ陽電子を初めて検出しました。これはポール・ディラックが理論的に予言していた反粒子の実在を実証する画期的な発見です。アンダーソンの実験結果は当時の物理学界に大きな衝撃を与え、反粒子理論の発展を促しました。この功績により1936年にノーベル物理学賞を受賞し、素粒子物理学の新たな時代を切り開きました。陽電子の発見は後の粒子加速器実験や宇宙線研究に大きな影響を与え、現代物理学の基礎となっています。
1932年
カール・デイヴィッド・アンダーソン
霧箱
宇宙線
陽電子