ヒメユリ (姫百合)

学名: Lilium concolor
科名: ユリ科

花言葉

  • 甘美
  • 誇り
  • 変わらない愛らしさ

特徴

花色:

説明

ヒメユリは日本、朝鮮、中国東北部、アムールに分布するユリ科の多年草です。草丈30-100cm程度で、6-8月に直径5-8cmのオレンジ色の星形の花を咲かせます。花の中央には斑点があり、花弁、花粉、おしべがすべて同色であることが特徴です。学名のconcolorは「同色の」という意味に由来します。近年は絶滅危惧種に指定されており、野生個体は希少になっています。

豆知識

  • 学名の「concolor」は花弁、花粉、おしべがすべて同色であることに由来する
  • 一本の茎から最大10輪の花を咲かせることがある
  • 英名「Star Lily」は花が星の形に開くことから名付けられた
  • 絶滅危惧種IB類に指定されている希少な野生植物

利用方法

観賞用
  • 庭植え(ロックガーデン)
  • 鉢植え
  • 切り花
薬用
  • 鱗茎は民間薬として咳止めに使用
  • 滋養強壮効果があるとされる

注意: 野生個体は絶滅危惧種のため採取禁止

食用
  • 鱗茎
その他
  • 園芸品種の親株として利用
  • 生態系保全の指標種

毒性

症状:

アルストロメリア

学名: Alstroemeria aurea
科名: ユリズイセン科

花言葉

  • 小悪魔的な思い
  • 持続
  • 未来への憧れ
  • エキゾチック

特徴

花色:

説明

アルストロメリアは南アメリカのアンデス山脈原産の多年草で、約60種が知られています。1926年に日本に渡来し、明治時代中頃から普及が始まりました。花期は5-7月で、花弁の一部に特徴的な縞模様(条斑)が入り、オレンジ、ピンク、赤、白、黄色など豊富な色彩を持ちます。花持ちが非常に良いため切り花として重宝され、葉が茎の根元で反転して育つ独特の性質があります。

豆知識

  • 花持ちが7-14日と非常に長く、切り花の女王と呼ばれる
  • 葉が茎の根元で180度反転して育つ独特の性質がある
  • 一つの株から年に複数回花を咲かせることができる
  • 世界で最も人気のある切り花の一つ

利用方法

観賞用
  • 切り花(花束、アレンジメント)
  • 庭植え
  • 鉢植え
薬用
  • 特に薬用利用は報告されていない

注意: 特別な注意事項なし

食用

食用には適さない

その他
  • 染料として利用される場合がある
  • 香料の原料として研究されている

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球根, 茎

症状: 軽度の皮膚刺激を起こす可能性がある

オシロイバナ (白粉花)

学名: Mirabilis jalapa
科名: オシロイバナ科

花言葉

  • 臆病
  • 内気
  • 私は恋を疑う

特徴

花色:

説明

オシロイバナは南アメリカ原産のオシロイバナ科の多年草で、江戸時代初期に日本に渡来しました。夕方4時頃から開花し翌朝にはしぼむ一日花で、花径3cm程のろうと形の花を咲かせます。花色は赤、白、ピンク、黄色、オレンジがあり、絞り咲きや咲き分けもあります。種子の中に白い粉状の胚乳があり、これが白粉(おしろい)に見立てられて名前の由来となりました。学名のMirabilisは「美しい、不思議な」という意味です。

豆知識

  • 学名Mirabilisは「奇跡の、不思議な」という意味でペルーの奇跡にちなむ
  • 一つの株から複数の色の花が咲くことがある
  • 種子の白い粉は実際にメイク用パウダーとして使われていた
  • 夕方4時頃に開花することから英名が「Four O'Clock」

利用方法

観賞用
  • 庭植え
  • 鉢植え
  • 生け垣
薬用
  • 根は民間薬として利尿作用に使用
  • 葉は皮膚の炎症に外用薬として使用

注意: 有毒成分を含むため内服は避ける

食用

食用には適さない(有毒)

その他
  • 子供の遊び(種の白い粉)
  • 染料として利用される場合がある

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に根と種子

症状: 摂取すると消化器症状、皮膚炎を起こす可能性がある

ミヤコワスレ (都忘れ)

学名: Aster savatieri 'Miyakowasure'
科名: キク科

花言葉

  • 別れ
  • しばしの憩い
  • また会う日まで
  • 短い恋

特徴

花色:

説明

ミヤコワスレは日本原産のミヤマヨメナの園芸品種で、江戸時代から茶花として愛されてきました。草丈20-70cm程度で、4-6月に直径3-4cmの花を咲かせます。花色は濃い紫から淡い紫、ピンク、白まで様々です。名前は鎌倉時代の順徳天皇が承久の乱で佐渡に流刑された際、都を偲んで詠んだ和歌に由来します。学名のsavatier は明治時代のフランス人植物学者リュドヴィク・サヴァティエ博士に因みます。

豆知識

  • 学名の「savatieri」は明治時代のフランス人植物学者サヴァティエ博士に由来
  • 江戸時代から300年以上栽培され続けている伝統的な園芸植物
  • 茶道の世界では「五月の花」として特に重要視される
  • 野生のミヤマヨメナから選抜育成された日本独自の品種

利用方法

観賞用
  • 茶花
  • 庭植え(日陰の庭)
  • 鉢植え
  • 切り花
薬用
  • 特に薬用利用は報告されていない

注意: 特別な注意事項なし

食用

食用には適さない

その他
  • 古典文学の題材
  • 日本画の画材
  • 伝統工芸のモチーフ

毒性

症状:

ケシ (芥子)

学名: Papaver rhoeas
科名: ケシ科

花言葉

  • 労り
  • 慰め
  • 心の平穏

特徴

花色:

説明

ケシ(ヒナゲシ)はヨーロッパ原産のケシ科の一年草で、高さ30-80cmに成長します。虞美人草とも呼ばれ、中国の戦国時代の武将項羽の愛妻虞姫の墓に咲いた花の伝説に由来します。花は直径5-6cmで4枚の花弁を持ち、蕾は毛で覆われて垂れ下がります。赤色が最も一般的ですが、白、ピンク、オレンジの品種もあります。麻薬成分を含まない安全なケシで、園芸植物として栽培可能です。

豆知識

  • 第一次大戦後、英国で11月11日に赤いケシの花を胸に付ける追悼の習慣が始まった
  • 虞美人草の名は項羽の愛妻虞姫の墓に咲いた花の伝説に由来
  • 麻薬成分を含まない安全なケシで栽培が法的に認められている
  • 花弁は非常に薄く、風で散りやすいことから儚さの象徴とされる

利用方法

観賞用
  • 庭植え
  • 切り花
  • 花壇の彩り
  • ワイルドフラワーガーデン
薬用
  • 花弁は民間薬として咳止めに使用
  • 鎮静作用があるとされる

注意: 他のケシ科植物と混同しないよう注意

食用
  • 花弁
  • 種子
その他
  • 染料として利用
  • ドライフラワー
  • 記念日の装飾

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 茎, 葉, 根

症状: 大量摂取により軽度の胃腸症状を起こす可能性がある