ホオズキ (鬼灯)

学名: Physalis alkekengi var. franchetii
科名: ナス科

花言葉

  • 笑顔
  • 偽り
  • ごまかし
  • 心の平安

特徴

花色:

説明

ホオズキは東アジア原産のナス科多年草で、5-6月に薄いクリーム色の小さな花を咲かせ、その後8月頃から袋状に発達した萼が朱赤色に美しく色づきます。実の大きさに対して中は空洞で種も小さいことから「偽り」「ごまかし」という花言葉が生まれました。日本では古くからお盆の仏花として親しまれ、浅草寺のほおずき市は夏の風物詩として有名です。子どもが実を鳴らして遊ぶ風習もあり、日本の夏文化に深く根ざした植物です。

豆知識

  • 学名Physalisは「気泡」を意味するギリシャ語に由来します
  • 浅草寺のほおずき市は江戸時代から続く伝統行事です
  • 子どもが実の中身を出して口に含み、鳴らして遊ぶ風習があります
  • 実の大きさに対して中は空洞で種も小さいことから「偽り」の花言葉が生まれました

利用方法

観賞用
  • お盆の仏花
  • 切り花
  • ドライフラワー
  • 観賞用庭植え
薬用
  • 江戸時代には民間薬として咳止めや解熱に利用されていました

注意: 全草に毒性があるため、現在は薬用利用は推奨されません

食用

有毒のため食用には適しません

その他
  • 子どもの遊び道具(実を鳴らす)
  • 文化的象徴
  • 季節感の演出

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に根茎部分

症状: 子宮収縮作用があるため、妊娠中の摂取は危険です。咳止めや解熱作用がありますが、専門知識なしの使用は避けてください

スカシユリ (透百合)

学名: Lilium maculatum
科名: ユリ科

花言葉

  • 偽り
  • 注目を浴びる
  • 飾らぬ美
  • 神秘的な美

特徴

花色:

説明

スカシユリは日本原産のユリ科多年草で、花弁の間に隙間があり向こう側が透けて見えることからこの名前がついています。海岸の岩場や砂地に自生し、6-8月にオレンジ、白、黄、赤、ピンクなどの花を上向きに咲かせます。芳香がないのが特徴で、下向きに咲く花が多いユリの中では珍しく上向きに咲くため「注目を浴びる」という花言葉があります。古くから観賞用として栽培され、交配親としても重要な役割を果たしています。

豆知識

  • 花弁の間に隙間があり向こう側が透けて見えることから「透百合」の名がつきました
  • 芳香がないため切り花として扱いやすいユリです
  • 大阪公立大学の研究により110年ぶりに新種が発見されました
  • 海岸の厳しい環境に適応した日本固有の美しいユリです

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花壇植え
  • 鉢植え
  • ロックガーデン
薬用
  • 特に薬用利用はありません

注意: 観賞用途のみです

食用
  • 鱗茎(ユリ根)
その他
  • 園芸育種の親種
  • 海岸緑化
  • 自然保護の象徴

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉や茎に微量のアルカロイドが含まれることがあります

症状: 適切に処理された鱗茎は食用可能ですが、他の部位の摂取は避けてください

ビバーナムティヌス (常磐莢蒾)

学名: Viburnum tinus
科名: スイカズラ科

花言葉

  • 茶目っ気
  • 私を見て
  • 誓い

特徴

花色:

説明

ビバーナムティヌスは南ヨーロッパ・地中海地方原産のスイカズラ科常緑低木で、樹高2-3mほどになります。3-4月にピンク色の蕾と白色の集合花を咲かせ、あじさいのような花姿で甘い香りを放ちます。8-11月には濃い紫色で光沢のあるブルーベリーに似た実をつけます。常緑樹として生垣や目隠しに利用され、ウエディングブーケにもよく使われることから「誓い」という花言葉が生まれました。

豆知識

  • 花は甘い香りがあり、あじさいのような美しい姿をしています
  • 実はブルーベリーに似ていますが食用には適しません
  • 常緑樹なので一年中美しい緑を保ちます
  • ウエディングブーケによく使われることから「誓い」の花言葉が生まれました

利用方法

観賞用
  • 生垣
  • シンボルツリー
  • 切り花
  • ウエディングブーケ
  • フラワーアレンジメント
薬用
  • 特に薬用利用はありません

注意: 観賞用途のみです

食用

食用には適しません

その他
  • 目隠し
  • 防風
  • 都市緑化

毒性

症状: 毒性はありませんが、実は食用に適しません

マツバボタン (松葉牡丹)

学名: Portulaca grandiflora
科名: スベリヒユ科

花言葉

  • 忍耐
  • 無邪気
  • 可憐

特徴

花色:

説明

マツバボタンはブラジル・アルゼンチン原産のスベリヒユ科一年草で、松の葉のような細い葉と牡丹のような美しい花からこの名がつきました。多肉質の葉を持ち、暑さと乾燥に非常に強く、真夏でも鮮やかな花を咲かせます。花は一日花で晴れた日に開花し、昼前にしぼむ性質があります。花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白、複色など豊富で、一重から万重咲きまで多様な花形があります。

豆知識

  • 別名「爪切草」は茎を爪で切って挿せば簡単に増やせることに由来します
  • 英語では「Eleven o'clock」とも呼ばれ、朝に開いて昼前にしぼむ性質を表しています
  • 風水では「火」の性質を持ち、創造性を高める力があるとされます
  • 多肉質の葉で水分を蓄えるため、極度の乾燥にも耐えられます

利用方法

観賞用
  • 花壇
  • コンテナ
  • グランドカバー
  • ロックガーデン
  • 屋上緑化
薬用
  • 特に薬用利用はありません

注意: 観賞用途のみです

食用

食用には適しません

その他
  • 乾燥地緑化
  • 教育用植物
  • 種子採取

毒性

症状: 毒性はありません

ゼラニウム

学名: Pelargonium × hortorum
科名: フウロソウ科

花言葉

  • 真の友情
  • 信頼
  • 尊敬
  • 決意
  • 君ありて幸福

特徴

花色:

説明

ゼラニウムは南アフリカのケープ地方原産のフウロソウ科多年草で、17-18世紀にヨーロッパに伝わり、日本には江戸時代末期に渡来しました。球状に集まって咲く花は3-12月と長期間楽しめ、花色は赤、ピンク、白、紫、黄色など豊富です。葉には独特の香りがあり、センテッドゼラニウムはハーブとしても利用されます。虫よけ効果もあり、ヨーロッパでは窓辺やベランダでよく栽培される代表的な園芸植物です。

豆知識

  • 現在のペラルゴニウム属に分類される前はゲラニウム属だったため、今も「ゼラニウム」と呼ばれています
  • ハンガリーの国花でヨーロッパの街並みに欠かせない花です
  • センテッドゼラニウムは280品種以上もあるとされています
  • 虫よけ効果があるシトロネラールという成分を含む品種があります

利用方法

観賞用
  • 鉢植え
  • 花壇植え
  • ハンギングバスケット
  • ベランダガーデン
  • ウィンドウボックス
薬用
  • センテッドゼラニウムの精油はアロマテラピーで皮脂バランス調整や不安緩和に使用されます

注意: 精油の使用は専門知識が必要です

食用
  • センテッドゼラニウムの葉(食用品種のみ)
その他
  • 虫よけ
  • ハーブとしての利用
  • 香料原料
  • アロマテラピー

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 品種により異なりますが、一部の品種で軽微な毒性があります

症状: 食用品種以外の摂取は避け、ペットからも遠ざけることが推奨されます

フウロソウ (風露草)

学名: Geranium thunbergii
科名: フウロソウ科

花言葉

  • 変わらぬ信頼
  • 陽気

特徴

花色:

説明

フウロソウは日本を含むユーラシア・北米各地の温帯から山地に分布するフウロソウ科の多年草で、420種以上が確認されています。春から初夏にかけて風にそよぐように咲く姿は可憐で風情があり、花色はピンク系、白、紫系など様々です。日本原産のゲンノショウコは薬草として「現の証拠」と呼ばれ、その優れた薬効で知られています。耐寒性はありますが耐暑性は弱く、ナチュラルガーデンに適した山野草です。

豆知識

  • フウロソウ属は420種以上が確認されている大きな属です
  • ゲンノショウコは「現の証拠」と呼ばれ、薬効の確実性を表しています
  • 英名のCranesbillは果実の形が鶴のくちばしに似ていることに由来します
  • 半日陰や明るい日陰を好み、自然な庭作りに重要な植物です

利用方法

観賞用
  • ナチュラルガーデン
  • 野草園
  • ロックガーデン
  • 半日陰の庭
  • グランドカバー
薬用
  • ゲンノショウコは下痢止めや整腸作用で知られる代表的な薬草です

注意: 薬用利用は専門知識が必要です

食用

食用には適しません

その他
  • 自然観察
  • 教育用植物
  • 生態系保全
  • 押し花

毒性

症状: 毒性はありませんが、薬用利用は専門知識が必要です