スコーピオン
説明
スコーピオンは、1940年代にハワイで生まれたティキカクテルの代表格です。トレーダー・ヴィックによって創作されたこのカクテルは、ホワイトラムとブランデーの組み合わせに3種類の柑橘類を合わせた複雑で奥深い味わいが特徴。オルジェートのアーモンドの風味が全体をまとめ上げ、美しい黄金色と共にトロピカルな気分を演出します。飲みやすさの裏に潜む高いアルコール度数は、まさにサソリの毒のような危険な魅力を持っています。
由来
発祥地: アメリカ(ハワイ) (1940s)
1940年代、ヴィクター・バーゲロン(トレーダー・ヴィック)がホノルルのバー「ザ・ハット」で地元の蒸留酒「オコレハオ」を使った美味しいカクテルを発見。その味に感動した彼は、本土のカリフォルニア州オークランドにある自分の店「トレーダー・ヴィックス」でこのレシピを再現し、改良を重ねて現在のスコーピオンを完成させました。1947年に初めて出版された際には、店の看板メニューの一つとなっていました。
誕生日の意味
スコーピオンという名前とは裏腹に、このカクテルは人の温かさと信頼を象徴しています。複数のスピリッツと柑橘類が調和し合う複雑な味わいは、人と人との複雑で深い絆を表現し、最初は強く感じるアルコールも、徐々に馴染んでいく様子は、信頼関係が築かれていく過程を表しています。
名言
- 「このカクテルはサソリの毒のように酔いがまわる」- トレーダー・ヴィック
- 「ティキカルチャーの黄金時代を象徴するカクテル」- カクテル史研究家
豆知識
- 1940年代にハワイの「トレーダー・ヴィックス」で生まれたティキカクテルの代表格
- 創作者はヴィクター・「トレーダー・ヴィック」・バーゲロンで、ホノルルのバーで飲んだ地酒「オコレハオ」をヒントに本土で再現
- サソリ座の誕生石トパーズの色をイメージした美しい黄金色
- 飲みやすいが実際は非常に強いアルコール度数で、「サソリの毒のように酔いがまわる」と言われる
- 1947年の出版時には、マイタイに次ぐトレーダー・ヴィックスの人気ナンバー2のカクテルだった
レシピ
材料:
- ホワイトラム - 40 ml
- ブランデー - 20 ml
- オレンジジュース - 20 ml
- レモンジュース - 15 ml
- ライムジュース - 10 ml
- オルジェート - 10 ml
作り方:
- シェイカーに氷を入れる
- ホワイトラム40mlを注ぐ
- ブランデー20mlを加える
- オレンジジュース20mlを注ぐ
- レモンジュース15mlを加える
- ライムジュース10mlを注ぐ
- オルジェート10mlを加えてしっかりとシェイクし、クラッシュドアイスを詰めたゴブレットグラスに注ぎ、フルーツで飾る