07月26日

出来事 - 戦争・紛争

811年

ブルガリア・東ローマ戦争: プリスカの戦い（ヴルビツァ峠の戦い）。第一次ブルガリア帝国のハーン・クルムが東ローマ帝国を破る。東ローマ皇帝ニケフォロス1世は戦死、息子のスタウラキオスも重傷を負う。

第一次ブルガリア帝国のハーン・クルムが東ローマ帝国軍を破り、皇帝ニケフォロス1世が戦死した戦いです。
811年7月26日にヴルビツァ峠で行われたプリスカの戦いは、第一次ブルガリア帝国と東ローマ帝国の激突でした。 ハーン・クルム率いるブルガリア軍が東ローマ軍を包囲し、皇帝ニケフォロス1世は戦死しました。 皇帝の息子スタウラキオスも重傷を負い、後継問題と帝国の混乱を招きました。 この勝利によりブルガリア帝国は版図を拡大し、東ローマ帝国との力関係に大きな変化をもたらしました。 この戦いはバルカン半島の勢力均衡を一変させ、中世東欧史において重要な転機となりました。
811年 ブルガリア・東ローマ戦争 プリスカの戦い ヴルビツァ峠 第一次ブルガリア帝国 クルム 東ローマ帝国 ニケフォロス1世 スタウラキオス
1469年

薔薇戦争: エッジコート・ムーアの戦い。

薔薇戦争中の一戦で、ランカスター派とヨーク派が激突した戦いです。
1469年7月26日、イングランド内戦の一環としてエッジコート・ムーアの戦いが行われました。 ランカスター派の軍勢が大勝を収め、多くのヨーク派貴族を捕虜としました。 この勝利によりランカスター派は優勢を確立し、戦局を大きく動かしました。 王位継承を巡る争いはその後も続き、国内各地で激戦が続きました。 エッジコート・ムーアの結果はヘンリー6世の復権運動にも影響を与えました。
1469年 薔薇戦争 エッジコート・ムーアの戦い
1581年

八十年戦争: ネーデルラントの北部7州がスペイン王フェリペ2世の統治権を否認。

ネーデルラントの北部7州がスペインのフェリペ2世に対し統治権を否認した歴史的宣言です。
1581年7月26日、ネーデルラント北部7州はフェリペ2世の統治権を正式に否認する「アブヤン条項」を採択しました。 この宣言によりオランダ独立運動は法的根拠を持ち、スペインからの分離を明確にしました。 宣言では王権の専制とカトリック迫害を批判し、領主との契約破棄を宣言しています。 この出来事はオランダ共和国樹立への重要なステップとなり、ヨーロッパ情勢にも大きな影響を及ぼしました。 臣民が君主を拒否する法的プロセスの先駆けとして、近世国家形成史で注目されます。
1581年 八十年戦争 ネーデルラント フェリペ2世 統治権を否認
1822年

ホセ・デ・サン＝マルティンとシモン・ボリバルがグアヤキルで会談。 (en:Guayaquil conference)

南米独立運動の指導者サン＝マルティンとボリバルがグアヤキルで会談し、戦略を協議しました。
1822年7月26日、エクアドルのグアヤキルでホセ・デ・サン＝マルティンとシモン・ボリバルが歴史的会談を行いました。 両者は南米独立の最終戦略や解放後の国家建設について意見を交換しました。 会談後、サン＝マルティンは指導権をボリバルに譲り、解放軍の統一が進展しました。 この協議は南米各地のスペイン勢力排除を加速させる契機となりました。 南米の国家形成史における重要な転機として評価されています。
1822年 ホセ・デ・サン＝マルティン シモン・ボリバル グアヤキル en:Guayaquil conference
1863年

南北戦争: モーガンの襲撃が終了。

南北戦争中のモーガンの襲撃作戦が終了し、北部諸州で破壊活動が終息しました。
1863年7月26日、南軍騎兵将校ジョン・H・モーガン率いる部隊の遠征が終了しました。 モーガンの襲撃はケンタッキー州からインディアナ州、オハイオ州にまで及びました。 鉄道や補給路を攻撃し、北軍の物流に大きな打撃を与えました。 最終的に補給不足と包囲によりモーガン軍は降伏し、作戦は失敗に終わりました。 この事件は南北戦争史におけるユニークな軍事行動として知られています。
1863年 南北戦争 モーガンの襲撃
1937年

広安門事件: 盧溝橋事件の直後、中国第38師団が、北京の広安門を通過中の朝鮮軍第20師団五ノ井部隊を襲撃。この両事件を口実に華北駐屯日本軍は 28日総攻撃を開始し、日中戦争に突入した。

広安門事件が発生し、これを口実に日中戦争が本格化した。
1937年7月26日午前、中国北京郊外の広安門を通過していた朝鮮軍第20師団五ノ井部隊が中国第38師団に襲撃される広安門事件が起きました。この事件は盧溝橋事件の直後に発生し、日本側はこれを華北駐屯軍への攻撃と主張して報復の口実としました。翌7月28日、日本軍は総攻撃を開始し、日中戦争（支那事変）が全面的に拡大しました。広安門事件は日中間の緊張を一層高め、戦争の長期化と激化を招く転機となりました。当時の国際社会も注目し、各国が対立の行方を見守る状況となりました。
1937年 広安門事件 盧溝橋事件
1945年

第二次世界大戦: 広島・長崎に投下されることになる、原子爆弾の弾頭を載せた巡洋艦「インディアナポリス」が、サイパン・テニアンに到着。

サイパン・テニアンへ原子爆弾の弾頭を搭載した巡洋艦インディアナポリスが到着しました。 後に広島・長崎への投下準備を担う重要な輸送任務でした。
1945年7月26日、インディアナポリスはサイパン島に到着。 マンハッタン計画で製造された原子爆弾の弾頭を搭載した重要な任務。 ここからテニアン島へと輸送され、最終的に広島と長崎への投下に繋がる。 当時の海軍輸送の緻密な運用とスピードが求められた作戦でした。 この出来事は戦争終結に向けた核兵器史における転換点の一つです。
広島 長崎 原子爆弾 インディアナポリス サイパン
1950年

朝鮮戦争: 老斤里事件が起こる。

朝鮮戦争中の1950年7月26日、韓国の老斤里（ノグンリ）で難民集団射撃事件が発生しました。
1950年7月26日、朝鮮戦争の初期に韓国南部の小村・老斤里で米軍による難民射撃が行われたとされる事件。 軍命令により、民間人と見なされた避難民多数が攻撃対象となり、多くの死傷者が発生。 公式には長らく詳細が秘密とされ、1999年の韓米合同調査で一部事実が認定されました。 この事件は戦争下の軍と民間避難民の関係を問う重要な歴史的検証として知られています。 真相解明と被害者への補償を巡る議論が続き、戦争の記憶を伝える事例の一つです。
1950年 朝鮮戦争 老斤里事件
1953年

キューバ革命・7月26日運動: フィデル・カストロ率いる小隊がモンカダ兵営を襲撃、キューバ革命の端緒となる。

1953年7月26日、フィデル・カストロ率いる革命軍がモンカダ兵営を襲撃し、キューバ革命の端緒を開きました。
1953年7月26日、キューバのサンティアゴ・デ・クーバ郊外にあるモンカダ兵営が襲撃されました。 フィデル・カストロ率いる約160名のゲリラ部隊が起こした武装蜂起で、後に「7月26日運動」と呼ばれます。 攻撃自体は失敗し、多くが捕らえられたものの、カストロの革命思想は国内外に波及。 以降、カストロは獄中から革命の理念を広め、最終的にバティスタ政権を打倒します。 7月26日運動はキューバ革命の象徴的出来事として現在も記憶されています。
1953年 キューバ革命 7月26日運動 フィデル・カストロ モンカダ兵営 キューバ革命
1956年

エジプトのガマール・アブドゥン＝ナーセル大統領がスエズ運河の国有化を宣言。これにイギリス・フランスが反発し、第二次中東戦争（スエズ動乱）のきっかけとなる。

1956年7月26日、エジプトのナセル大統領がスエズ運河を国有化し、第二次中東戦争の引き金となりました。
1956年7月26日、エジプトのガマール・アブドゥン＝ナーセル大統領がスエズ運河の国有化を宣言。 運河会社の株式を全て国有化し、通行料をエジプト政府の収入源としました。 イギリス・フランスを中心とする西側諸国は強く反発し、軍事介入を計画。 10月には英仏・イスラエルがエジプトに侵攻し、いわゆるスエズ動乱（第二次中東戦争）が勃発。 この事件は旧宗主国と新興独立国家の対立を象徴し、中東情勢に大きな影響を与えました。
1956年 エジプト ガマール・アブドゥン＝ナーセル スエズ運河 第二次中東戦争
1999年

カシミール紛争・印パ戦争: カルギル紛争が終結。

インドとパキスタンがカシミール地方でのカルギル紛争を終結させた。
1999年5月3日に始まったカルギル紛争は、インド軍とパキスタン支持勢力の衝突だった。 7月26日の停戦合意により正式に終結し、数百人の犠牲者を出した。 この衝突は両国の核保有問題を浮き彫りにし、国際社会の懸念を招いた。 停戦後もカシミール地域の緊張は残り、恒久的解決には至っていない。 紛争終結は地域安定への第一歩と見なされた。
1999年 カシミール紛争 印パ戦争 カルギル紛争