07月25日の出来事 | calendar.web-standard.org

1139年

レコンキスタ：オーリッケの戦い。

1139年のレコンキスタ期における重要な戦いで、ポルトガル建国の契機となりました。

1139年7月25日、イベリア半島南部のオーリッケでクリスチャン勢力とムーア勢力が激突した。ポルトガル王アフォンソ1世率いる軍勢は劣勢を跳ね返し、決定的な勝利を収めた。この勝利はポルトガル王国の建国と独立を確立する上で重要な役割を果たした。レコンキスタの中でも象徴的な戦いとされ、後世に多くの伝説が語り継がれる。戦いの成果によりアフォンソ1世は「偉大なる国王」の称号を得た。

1139年レコンキスタオーリッケの戦い

1261年

ニカイア帝国がラテン帝国からコンスタンティノポリスを奪回し、東ローマ帝国が復活。

ニカイア帝国がコンスタンティノポリスを奪還し、東ローマ帝国が復活を遂げました。

1204年の第4回十字軍でコンスタンティノポリスを失った東ローマ帝国は、ニカイアに政府を移して抵抗を続けた。 1261年7月25日、ニカイア皇帝ミハイル8世パレオロゴスが艦隊を率いて秘密裏にコンスタンティノポリスへ進軍。当時のラテン帝国軍は市外警備が手薄で、ニカイア軍は容易に城門を制圧した。同日中に都市を奪回し、東ローマ帝国（ビザンツ帝国）が正式に復活した。この再建は中世後期の地中海政治に大きな影響を与え、オスマン帝国の台頭まで続く。

1261年ニカイア帝国ラテン帝国コンスタンティノポリス奪回東ローマ帝国

1457年

フランス王アンリ2世が戴冠。

フランス王アンリ2世が正式に戴冠し、ヴァロワ朝の勢力を固めました。

1457年7月25日、ランス大聖堂においてアンリ2世がフランス王として戴冠した。父シャルル7世の跡を継ぎ、ヴァロワ朝の統治をさらに強化する意味を持った。教皇の承認を得た厳粛な儀式で、貴族や高位聖職者が参列した。彼は後にフランスの絶対王政の基礎を築き、国内政治と文化を大きく発展させた。この戴冠はフランス王権の象徴として現在も歴史的行事として記憶されている。

1457年フランスアンリ2世

1593年

フランス王アンリ4世がプロテスタントからカトリックに改宗。

アンリ4世がプロテスタントからカトリックへ改宗し、宗教和解への第一歩を踏み出しました。

1593年7月25日、アンリ4世はユグノー（プロテスタント）からカトリックに改宗することでパリ入りを果たした。長年続いた宗教戦争を終結へ導くため、王は「パリはパンとミサを求める」として改宗を決断。この行動は国内のカトリック勢力の支持を取り付け、王権安定に寄与した。後のナントの勅令（1598年）によって宗教的寛容政策を打ち出し、国力回復を図った。アンリ4世の改宗はフランス政治史における大きな転換点とされる。

1593年アンリ4世プロテスタントカトリック

1603年

スコットランド王ジェームズ6世がイングランド王（ジェームス1世）としても戴冠。

ジェームズ6世がイングランド王ジェームス1世として戴冠し、英蘭同君連合が始まりました。

1603年7月25日、スコットランド王ジェームズ6世がイングランド王ジェームス1世としてロンドンで戴冠した。エリザベス1世の死去に伴い、スチュアート朝による両国同君連合が始まった。イングランドとスコットランドは法的に別国家のままだったが、同一君主による統治が実現。政治的結びつきは1707年の合同法によるグレートブリテン王国成立まで続いた。この戴冠は英国王家の国際的地位と英語圏の歴史を大きく変える出来事だった。

1603年スコットランドジェームズ6世イングランド 1707年グレートブリテン王国同君連合

1788年

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが交響曲第40番を完成させる。

モーツァルトが交響曲第40番を完成させ、古典派音楽の名曲を世に贈りました。

1788年7月25日、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは交響曲第40番ト短調 K.550を完成させた。全4楽章から成るこの作品は劇的な感情表現と繊細な旋律美が特徴。モーツァルトの最晩年の交響曲のひとつで、ウィーン古典派音楽の傑作とされる。当時の聴衆には理解が難しかったとも伝えられるが、現在では人気の高いレパートリーとして演奏され続ける。華麗な序奏と緊張感ある展開が聴衆を魅了し、音楽史に残る名曲となった。

1788年ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト交響曲第40番

1792年

フランス革命戦争：ブラウンシュヴァイクの宣言。

プロイセン公爵ブラウンシュヴァイクが宣言を発し、フランス革命戦争が一層激化しました。

1792年7月25日、プロイセン公爵カール・ヴィルヘルム・フェルディナント・フォン・ブラウンシュヴァイクが「ブラウンシュヴァイクの宣言」を発した。宣言ではルイ16世や王族に危害を加えた場合、厳しい報復を行うと市民に警告。この強硬な声明はパリ市民の反発を招き、革命勢力の結束を強固にした。結果的に王政廃止と共和制樹立への動きを加速させるきっかけとなった。フランス革命戦争における重要な政治的転換点のひとつとされる。

1792年フランス革命戦争プロイセンカール・ヴィルヘルム・フェルディナント・フォン・ブラウンシュヴァイクルイ16世ブラウンシュヴァイクの宣言

1797年

ホレーショ・ネルソンがカナリア諸島のサンタ・クルス・デ・テネリフェの攻略でスペインの大砲「エル・ティグレ」の攻撃を受け右腕を失う（サンタ・クルス・デ・テネリフェの戦い）。

ネルソン提督がサンタ・クルス・デ・テネリフェの戦いで右腕を失いました。

1797年7月25日、ホレーショ・ネルソン提督率いるイギリス艦隊がカナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェを攻撃。スペイン側の大砲「エル・ティグレ」の攻撃を受け、攻撃隊の前線にいたネルソンは右腕を失った。作戦は苦戦を強いられ、多くの犠牲を出したものの、ネルソンの勇敢さは称賛された。この負傷は彼の軍歴における象徴的なエピソードとなり、イギリス海軍の英雄像を確立。ネルソンは後にトラファルガーの海戦で大勝利を収める礎を築いた。

1797年ホレーショ・ネルソンカナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェサンタ・クルス・デ・テネリフェの戦い英語版

1814年

米英戦争：ランディーズ・レーンの戦い。

米英戦争中の激戦、ランディーズ・レーンの戦いが北米で繰り広げられました。

1814年7月25日、米英戦争（1812年戦争）の一環としてオンタリオ州ナイアガラ近郊でランディーズ・レーンの戦いが勃発。アメリカ軍とイギリス軍・先住民同盟軍が激しく衝突し、多数の死傷者を出した。戦闘は夜間に及び、砲撃と白兵戦が混在する苛烈なものだった。両軍ともに勝利を主張したが、戦略的決定打を欠きその後の戦局に大きな影響は残さなかった。北米における歴史的教訓として記憶される激戦のひとつである。

1814年米英戦争ランディーズ・レーンの戦い

1814年

ジョージ・スチーブンソンが蒸気機関車の試運転に成功。

ジョージ・スチーブンソンが蒸気機関車の試運転に成功し、鉄道技術が飛躍的に進歩しました。

1814年7月25日、ジョージ・スチーブンソンが開発した蒸気機関車「ブルッヒャー」が試運転に成功。ケリングワース炭鉱で石炭輸送用に使用され、時速約8マイル（約13km）の速度を記録。従来の馬車輸送を上回る機動力を示し、鉄道技術史の転換点となった。スティーブンソンは後にロコモーション号などを手がけ、鉄道王として名を馳せる。この成功が世界各地の鉄道網発展の契機となった。

ジョージ・スチーブンソン蒸気機関車

1819年

ボヤカの戦い：前哨戦バルガス沼の戦い。シモン・ボリバルの軍勢がスペイン軍に辛勝。

シモン・ボリバル率いる独立軍がスペイン軍と戦い、勝利を収めた前哨戦。コロンビア独立戦争の重要な転機となった戦い。

1819年7月25日、現在のコロンビアでシモン・ボリバル率いる独立軍とスペイン軍がバルガス沼にて激突した。独立軍は数的不利ながら巧みな戦術で辛勝し、スペイン軍の退却を促した。この勝利により独立運動の勢いが増し、その後のボヤカの戦い本戦につながった。独立派はコロンビア解放に向けた重要な糸口をつかみ、南米の独立運動全体に大きな影響を与えた。戦場となった地域は後に独立記念碑が建立され、重要な史跡となっている。

1819年ボヤカの戦いシモン・ボリバルスペイン軍

1850年

ドイツ＝オーストリア電信連合が発足する。

ドイツ諸邦とオーストリアが電信通信網の統一を目指して連合を結成。ヨーロッパにおける電信網の発展に寄与した。

1850年7月25日、ドイツ連邦諸邦とオーストリア帝国が相互に電信通信網を利用しやすくするため『ドイツ＝オーストリア電信連合』を設立。各国間の通信規格や料金体系を統一し、効率的な国際電信を実現した。当時急速に普及しつつあった電信技術の国際協力の先駆けとなり、商業や外交の情報伝達速度を飛躍的に向上させた。加盟国は技術標準の共有や障害時の相互支援体制を構築し、安定した通信網運用を可能にした。本連合の取り組みは後の国際電信連合（ITU）設立にも影響を与え、グローバルな通信インフラ整備の礎となった。

1850年ドイツ＝オーストリア電信連合