07月24日の誕生日 - 作家・文学者

1802年

アレクサンドル・デュマ（父）

(1802 - 1870)

小説家

フランスの小説家。『三銃士』や『モンテ・クリスト伯』など冒険小説の巨匠。

1802年パリ生まれ。本名はダリュー・デュマ。 19世紀ロマン主義期に多作を誇り、人気を博す。代表作『三銃士』シリーズや『モンテ・クリスト伯』は世界的なベストセラー。歴史小説や戯曲、回想録など多岐にわたるジャンルを執筆。その鮮やかな物語構成と魅力的な人物描写は後世の冒険小説に多大な影響を与えた。

1802年アレクサンドル・デュマ小説家 1870年

1857年

ヘンリク・ポントピダン

(1857 - 1943)

小説家

デンマークの小説家で、1917年にノーベル文学賞を受賞した北欧文学の巨匠。

ヘンリク・ポントピダンは、デンマーク出身の作家で19世紀末から20世紀前半にかけて活躍した。代表作『危険な関係』や『幸せなピア』では、人間心理の深い洞察と社会批判を巧みに織り交ぜた。 1917年にノーベル文学賞を受賞し、北欧文学の世界的評価を高めた。幅広いテーマと複雑な人物描写で知られ、後の作家たちに大きな影響を与えた。その文体はリアリズムと文学的美しさを兼ね備えたものと評されている。

ヘンリク・ポントピダン小説家 1943年

1864年

フランク・ヴェーデキント

(1864 - 1918)

劇作家

ドイツの先駆的劇作家で、『春の目覚め』など社会問題を扱った作品で知られる。

フランク・ヴェーデキントは、ドイツ表現主義文学の先駆者とされる劇作家である。代表作『春の目覚め』は思春期の性や権威問題を赤裸々に描き、当時の倫理観を揺るがした。他にも『ルル』三部作など、女性の運命や社会の矛盾を鋭く照らし出す作品を手がけた。舞台芸術の形式を革新し、現代劇の基礎を築いたとも評価される。その過激なテーマ選びと深い人間洞察は、今日でも挑発的で新鮮な衝撃を与え続けている。

1864年フランク・ヴェーデキント劇作家 1918年

1876年

ジーン・ウェブスター

(1876 - 1916)

小説家

アメリカの小説家。代表作『おじさま、お手紙ありがとう』で知られる。

1876年に生まれたジーン・ウェブスターは、児童文学や社会問題をテーマにした手紙形式の小説を得意とした作家です。\n彼女の代表作『おじさま、お手紙ありがとう（Daddy-Long-Legs）』は女性の自立と友情を描き、多くの読者に愛され続けています。\n1916年に39歳の若さで亡くなるまで、女性の権利向上や児童福祉にも関心を寄せていました。\n彼女の作品は今日でも翻訳され、多くの言語で親しまれています。\nその温かい筆致は今なお読み継がれ、日本でも根強い人気を誇っています。

1876年ジーン・ウェブスター 1916年

1878年

ロード・ダンセイニ

(1878 - 1957)

作家

アイルランド貴族であり、幻想文学の先駆者的作家。

1878年にアイルランドの貴族の家系に生まれたロード・ダンセイニは、幻想的な叙事詩風の物語で知られます。\n彼の著作『若き王の夢』や『アラビアン・ナイトに扮して』は、西洋ファンタジー文学に大きな影響を与えました。\nイギリス王立アカデミーでも美術を学び、文筆以外の分野でも造詣の深さを示しました。\n1957年に没するまで、多くの寓意的・神話的世界を創造し、多くの後続作家にインスピレーションを与え続けました。\nその独特の幻想美は、今日のファンタジー作品の源流とも言われています。

1878年ロード・ダンセイニ作家 1957年

1886年

谷崎潤一郎

(1886 - 1965)

小説家

日本を代表する小説家。美や耽美を追求した文体で知られる。

1886年京都に生まれた谷崎潤一郎は、耽美派を代表する日本文学の巨匠です。\n『刺青（しせい）』『細雪』『春琴抄』などの作品で、官能的な美意識と人間心理の深層を描きました。\n戦前・戦後を通じて活躍し、日本文学の近代化に大きく貢献しました。\n彼の作品は翻訳され、海外の文学者にも高く評価されています。\n1965年に没するまで、精緻な描写と独特の文体で多くの読者を魅了し続けました。

1886年谷崎潤一郎小説家 1965年

1895年

ロバート・グレーヴス

(1895 - 1985)

詩人、小説家

詩人小説家

イギリスの詩人・小説家。自伝『さようなら、全ての人たち』で知られる。

1895年にイギリスで生まれたロバート・グレーヴスは、詩人としても小説家としても高い評価を受けました。\n第一次世界大戦の体験を『さようなら、全ての人たち（Good-Bye to All That）』で描き、反戦文学の代表作となりました。\nまた歴史小説『ローマ人クルードゥス（I, Claudius）』はテレビドラマ化され、広く親しまれています。\nギリシャ・ローマ神話や古典文学の研究にも造詣が深く、多彩な著作を残しました。\n1985年に90歳で亡くなるまで、文学と歴史への情熱を持ち続けました。

1895年ロバート・グレーヴス詩人 1985年

1900年

ゼルダ・フィッツジェラルド

(1900 - 1948)

作家

ジャズエイジを象徴するアメリカの作家。F・スコット・フィッツジェラルドの妻としても知られる。

1900年に生まれ、社交界と文学の世界で華やかな人生を送った。代表作『セイヴ・ミー・ザ・ワルツ』を手がけ、独自の文体で評価を得る。画家としても才能を発揮し、バレエ衣装のデザインなど多彩な活動を行った。精神的な苦悩から度重なる入院生活を送り、その波乱の生涯は多くの伝記作家を魅了している。 1948年の病院火災事故で惜しくも逝去したが、今なおカウンターカルチャーの象徴として語り継がれている。

1900年ゼルダ・フィッツジェラルド作家 1948年

1901年

中村草田男

(1901 - 1983)

俳人

近代俳句の発展に貢献した日本の俳人。繊細で深い自然観を詠み込んだ作風が特徴。

1901年に福岡県で生まれ、俳句結社「ホトトギス」などで活動。俳句に西洋文学の技巧を取り入れ、新たな俳句表現を模索した。代表句集『草田男句集』をはじめ、多くの著書や評論を発表。詠み手としての才と批評家としての洞察を併せ持ち、多くの後進を育成。 1983年に没するまで俳壇の中核を担い、日本文学の一翼を支えた。

1901年中村草田男俳人 1983年

1904年

平塚武二

(1904 - 1971)

児童文学者

子どもの視点で温かい物語を紡いだ日本の児童文学者。教育者としても活動。

1904年に生まれ、小学校教師を経て児童文学の道へ進む。子どもの日常や心の機微を丁寧に描いた作品で親しまれた。代表作『こどものなみだ』や『みんなのおべんとう』など多数の童話集を刊行。教育現場での経験を生かし、学校図書館の普及や子どもの読書運動にも貢献した。 1971年に没し、その温かい作風は今も多くの読者に愛されている。

1904年平塚武二児童文学者 1971年

1946年

河野裕子

(1946 - 2010)

歌人

日常の感情を繊細に詠んだ現代歌人。多くの歌集を刊行し、短歌界に影響を与えた。

1946年に生まれる。大学在学中から短歌の創作を始め、文芸誌に作品を発表。繊細な情感で日常の心象風景を描写し、短歌界に新たな表現をもたらした。歌集を数多く刊行し、文学賞を受賞。編集者としても活躍し、若手歌人の育成に貢献。2010年に逝去。

1946年河野裕子歌人 2010年

1960年

鈴木輝一郎

小説家

鈴木輝一郎