07月23日の命日 - 科学者・研究者

1773年

ジョージ・エドワーズ

(1694 - 1773)

博物学者、鳥類学者

博物学者鳥類学者

イギリスの博物学者・鳥類学者で、精緻な挿絵と観察記録によって鳥類研究の基礎を築いた人物。

1694年に生まれ、自然史研究に傾倒して博物学の道を歩む。 1743年から出版した『博物誌』では、精緻な鳥類の挿絵と観察記録を発表。多くの新種鳥類を初めて記載し、分類学の発展に大きく貢献。彼の業績はチャールズ・ダーウィンをはじめとする後世の研究者に影響を与えた。鳥類学の父とも称され、その絵画と記録は現在も高く評価されている。 1773年に没するまで博物学の普及と教育に尽力した。

1773年ジョージ・エドワーズ 1694年

1812年

アウグスト・ゴットリープ・リヒター

(1742 - 1812)

外科医

ドイツの外科医。手術解剖学の研究を行い、リヒター・ヘルニアを初めて報告した。

1742年にドイツのラウエンブルクで生まれる。ゲッティンゲン大学で医学を学び、外科教授として後進を指導した。豊富な臨床経験を基に複数の外科書を執筆し、手術技術の発展に寄与した。特に小腸ヘルニアの一種を示したリヒター・ヘルニアは彼の名を冠して知られる。 1812年にゲッティンゲンで死去し、その功績は今日の外科医学にも影響を与えている。

1812年アウグスト・ゴットリープ・リヒター英語版 1742年

1832年

アントワーヌ・ポルタル

(1742 - 1832)

解剖学者、医師、医学史家

解剖学者医師医学史家

フランスの解剖学者・医師・医学史家。フランス初の医学史教授として医学史研究の基礎を築いた。

1742年にフランスで生まれる。医学を学んだ後、解剖学と臨床医学の教育に従事した。医学史への造詣を深め、医学史学科の創設に尽力した。『フランス医学史』などの著作を通じて後世の研究者に影響を与えた。 1832年にパリで没し、医学史研究の先駆者として評価される。

1832年アントワーヌ・ポルタル英語版 1742年

1876年

ヘンリー・ディーコン

(1822 - 1876)

化学者、実業家

化学者実業家

イギリスの化学者・実業家。アルカリ製造法の改良で化学産業に貢献した。

1822年にイギリスで生まれる。初期に化学の研究に従事し、工業的製造法の開発に成果を上げた。アルカリ製造プロセスの効率化に成功し、産業界で実用化された。自身の工場を設立し、イギリス化学産業の発展に寄与した。 1876年に没し、その技術は後の化学企業に継承された。

1876年ヘンリー・ディーコン英語版 1822年

1882年

佐藤尚中

(1828 - 1882)

医師、蘭学者

医師蘭学者

幕末・明治期の日本の医師・蘭学者。西洋医学の普及に尽力した。

1828年に江戸で生まれる。緒方洪庵の適塾で蘭学と医学を学んだ。帰国後、漢方と西洋医学の橋渡しとして診療や講義を行った。洋書翻訳や医学用語の整備に努め、医学教育の基礎を築いた。 1882年に死去し、近代日本医学の発展に貢献した。

1882年佐藤尚中医師蘭学者 1828年

1902年

宇都宮三郎

(1834 - 1902)

洋学者、軍学者、化学工学者

洋学者軍学者化学工学者

日本の洋学者・軍学者・化学工学者。明治期の近代化に貢献した。

宇都宮三郎（1834-1902）は日本の洋学者、軍学者、化学工学者。欧米の科学技術や軍事理論を研究し、国内への導入に努めた。化学工学分野では実験や教育活動を通じて基礎を築いた。軍学の知見を生かし、近代的な戦術や装備の研究に携わった。幕末から明治にかけて、学術界と軍事分野の橋渡し役を果たした。

1902年宇都宮三郎 1834年

1916年

ウィリアム・ラムゼー

(1852 - 1916)

化学者、1904年ノーベル化学賞受賞

化学者 1904年ノーベル化学賞受賞

英国の化学者。希ガスの発見でノーベル化学賞を受賞。

ウィリアム・ラムゼー（1852-1916）は英国の化学者。 1894年にアルゴンを発見し、その後ネオン、クリプトン、ゼノンなどの希ガスを次々と同定した。彼の研究は元素周期表の空白領域を埋め、化学の基礎構造に革命をもたらした。 1904年にノーベル化学賞を受賞し、その業績は世界的に高く評価された。ケンブリッジ大学やロンドン大学で教鞭を執り、多くの研究者を育成。死後も「希ガスの父」として知られ、現代化学への影響は計り知れない。

1916年ウィリアム・ラムゼー化学者ノーベル化学賞 1852年

1930年

グレン・カーチス

(1878 - 1930)

航空研究家

アメリカの航空技術者・発明家。カーチス飛行機を開発し、航空産業の先駆者となった。

グレン・ハーリス・カーチス（1878-1930）はアメリカの航空技術者・発明家。自転車修理技師としてキャリアを始め、独自のエンジンと飛行機の設計を手がけた。 1907年にアレクサンダー・グラハム・ベルのAerial Experiment Associationに参加し、動力飛行の研究に貢献した。自らの会社を設立し、量産機を開発して航空産業の基盤を築いた。海軍向け水上機の設計でも功績を残し、軍用航空技術の発展を支えた。速度記録を樹立するなど、その革新的な技術は今日の航空工学にも大きな影響を与え続けている。

1930年グレン・カーチス航空 1878年

1932年

アルベルト・サントス＝デュモン

(1873 - 1932)

航空研究家

ブラジル出身の航空技術者・発明家。飛行船や動力飛行機の開拓者。

アルベルト・サントス＝デュモン（1873-1932）はブラジル出身の航空技術者・発明家。フランスを拠点に飛行船や実験機を製作し、19世紀末から20世紀初頭の航空史を切り拓いた。 1901年に飛行船レースで優勝し、航空機の実用化に向けた機運を高めた。 1906年には14ビス号による動力飛行機の短距離走行を公式に達成し、注目を集めた。その軽量機体設計や着陸装置の工夫は後の飛行機開発に大きな影響を与えた。飛行の貴公子とも称される社交性と人々を魅了する講演でも知られた。

1932年アルベルト・サントス＝デュモン 1873年

1942年

ヴォルデマール・ポールセン

(1869 - 1942)

電気技術者

デンマークの電気技術者・発明家。磁気録音技術の開発で知られる。

ヴォルデマール・ポールセン（1869-1942）はデンマークの電気技術者・発明家。アークコンバータ（ポールセンアーク）を発明し、初期の無線通信技術に革命をもたらした。 1898年には世界初の実用的磁気録音装置を開発し、音声記録の礎を築いた。無線電信や電話の研究も手がけ、その技術は欧米各国で採用された。特許取得や技術移転を通じて、通信・放送分野の発展に大きく貢献した。晩年まで研究を続け、電気工学界に多大な影響を残した。

1942年ヴォルデマール・ポールセン 1869年

1943年

イェラルド・ドゥ・イェール

(1858 - 1943)

地質学者

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した地質学者で、地層調査や地質図作成に携わった。

1858年に生まれ、各地のフィールドワークを通して地層学や鉱物資源の分布に関する貴重なデータを蓄積した。地域ごとの地質図作成や鉱床探査で成果を挙げ、地震学や採鉱業の発展に寄与した。多くの論文や報告書を発表し、後進の地質学者の育成にも力を注いだ。その研究は欧州各地の地質学的理解を深める基盤となり、現代の調査手法にも影響を与えている。

1943年イェラルド・ドゥ・イェール地質学者 1858年

1949年

姉崎正治

(1873 - 1949)

評論家、宗教学者

評論家宗教学者

日本の評論家・宗教学者で、宗教史や民俗信仰の研究に貢献した学者。

1873年に生まれ、東京帝国大学で学んだ後、宗教学の研究と教育に従事した。伝統的な日本の民間信仰からキリスト教受容まで幅広く研究し、多数の論文を発表した。批評家としても活動し、社会と宗教の関係を鋭く論じた。著書には『宗教史概論』などがあり、後進の学者たちの指標となった。 1949年に76歳で没し、その功績は宗教学と文化研究の発展に寄与し続けている。

1949年姉崎正治評論家宗教学者 1873年