07月23日の命日 - 政治家・指導者

天平宝字4年6月7日

光明皇后

(701 - 760)

聖武天皇の皇后

聖武天皇の皇后として仏教文化の振興と社会福祉の施策を推進した奈良時代の皇族。

701年に生まれ、721年に聖武天皇と結婚。皇后として仏教文化の振興に努め、法隆寺の建立を支援。国立病院である施薬院の設立を主導し、社会福祉の基盤を築いた。数多くの写経や仏像制作を推進し、仏教芸術の発展に寄与。国内外に仏教文化を広めた業績でも知られる。 760年に没し、その慈悲深い施策は後世にも大きな影響を与えた。

760年天平宝字 6月7日光明皇后聖武天皇皇后 701年

正暦3年6月16日

藤原為光

(942 - 992)

平安時代の公卿

平安時代中期の公卿で、藤原北家の一員として朝廷政務と貴族文化の発展に寄与した人物。

942年に生まれ、藤原北家の出身として朝廷に仕えた。主要な宮廷儀式や政務に携わり、公卿として要職を歴任。和歌や漢詩などの文化活動に関心を示し、貴族文化の発展に寄与。摂関政治の下で貴族間の調停役を務め、朝廷の安定化を支援。 992年に没するまで、約五十年にわたり平安貴族社会の中心人物として活躍した。その生涯は平安時代中期の雅びな宮廷文化を象徴している。

992年正暦 6月16日藤原為光平安時代 942年

元和7年6月5日

生駒正俊

(1586 - 1621)

高松藩主

江戸時代初期の高松藩主として藩政改革や学問奨励に取り組んだ大名。

1586年に生まれ、父の跡を継いで高松藩第2代藩主となる。藩財政の再建や年貢の改正を進め、藩政の安定化を図った。学問奨励や城下町の整備にも注力し、藩内の文化振興に貢献。江戸幕府との外交を良好に保ち、領内の繁栄を推進した。大名としての手腕は領民の生活向上にもつながった。 1621年に没し、その改革は高松藩の基礎を築いた。

1621年元和 6月5日生駒正俊高松藩主 1586年

宝暦11年6月22日

徳川宗勝

(1705 - 1761)

尾張藩の第8代藩主

江戸時代中期の尾張藩主で、藩政の安定化と学問奨励を推進した大名。

1705年に生まれ、尾張徳川家の第8代当主として藩政を統治。藩財政の安定化と年貢制度の改正を進め、領内経済を強化。藩校や学問支援を通じて、藩士の教養向上に寄与。幕府との関係を良好に保ちつつ、尾張藩の自治権を確立した。文化振興と社会福祉にも関心を示した大名として知られる。 1761年に没し、その統治は尾張藩史において高く評価されている。

1761年宝暦 6月22日徳川宗勝尾張藩 1705年

1793年

ロジャー・シャーマン

アメリカ独立宣言の署名者

アメリカ独立宣言に署名し、建国期の政治・法学分野で中心的役割を果たした政治家。

1721年にコネチカット植民地で生まれ、弁護士として活躍。大陸会議に参加し、独立宣言に署名してアメリカ独立を支援。 1787年の憲法制定会議では重要な修正案を提案し、憲法の起草に関与。大陸会議、独立宣言、連合規約、憲法の4文書に署名した唯一の人物。米国建国の父の一人として、法制度と民主主義の基盤を築いた。 1793年に没し、その多方面にわたる貢献は建国史に刻まれている。

1793年ロジャー・シャーマンアメリカ独立宣言 1721年

1885年

ユリシーズ・グラント

(1822 - 1885)

政治家、第18代アメリカ合衆国大統領

政治家第18代アメリカ合衆国大統領

アメリカ第18代大統領で南北戦争時の北軍総司令官。国家の統一と再建を推進した。

1822年にオハイオ州で生まれる。西部開拓地で育ち、ウエストポイントで軍事教育を受けた。南北戦争では北軍の主力指揮官として数々の勝利を収めた。 1869年から2期8年間大統領を務め、南部復興と黒人市民権保護に尽力した。退任後は回想録を執筆し、1885年に死去した。

1885年ユリシーズ・グラントアメリカ合衆国大統領 1822年

1906年

児玉源太郎

(1852 - 1906)

軍人

明治期の日本陸軍軍人・政治家。台湾総督として統治に尽力した。

児玉源太郎（1852-1906）は明治期の日本陸軍軍人・政治家。西南戦争や日清戦争で軍功を挙げ、その才覚で頭角を現した。 1898年から台湾総督に就任し、インフラ整備や警察制度改革を推進した。内務大臣や元老院議官など政府要職を歴任し、政治家としても活躍。明治天皇からの信頼も厚く、近代日本の軍政・外交に大きな影響を与えた。死後もその統治手法は台湾統治の基礎として評価され続けた。

1906年児玉源太郎軍人 1852年

1926年

金子文子

(1903 - 1926)

政治運動家

日本の女性政治運動家・無政府主義者。過激な思想を貫いた。

金子文子（1903-1926）は大阪出身の政治運動家・無政府主義者。家庭環境の不和から孤児院で育ち、若くして社会主義・無政府主義に傾倒した。 1923年、韓国人活動家とともに皇太子裕仁親王暗殺未遂事件に関与して逮捕された。獄中で終身刑を言い渡され、病により23歳で死去。獄中で残した日記や手紙は、その率直な思想と情熱的な筆致で注目を集めた。死後も若き思想家として多くの人々に影響を与え続けている。

1926年金子文子政治運動家 1903年

1942年

アダム・チェルニアコフ

(1880 - 1942)

技術者、ワルシャワ・ゲットーユダヤ人評議会議長

技術者ワルシャワ・ゲットーユダヤ人評議会議長

ポーランドの技術者で、ワルシャワ・ゲットーのユダヤ人評議会議長を務め、人道的危機に直面した人物。

1880年に生まれ、技術者としてのキャリアを積んだ後、ナチス占領下のワルシャワ・ゲットーで評議会議長に選出された。ゲットー内部での食料配給や居住区の管理を担当し、住民救済に尽力した。しかし、過酷な状況の中で住民を強制収容所へ送る役割を担わされることを苦悩し、1942年に自ら命を絶った。その生涯は、極限状態でのリーダーシップと倫理的葛藤を象徴している。

アダム・チェルニアコフ技術者ワルシャワ・ゲットーユダヤ人 1880年

1949年

酒匂秀一

(1887 - 1949)

外交官

日本の外交官で、戦前期の国際交渉や条約締結に携わったエリート官僚。

1887年に生まれ、外務省に入省後は米国や欧州各地の公使館に勤務した。幾つかの重要な国際会議で日本代表団の一員として参加し、交渉や調整に尽力した。外交官としてのきめ細かな対応と豊富な知識で同僚から信頼を集めた。戦後の国際秩序形成にも影響を与え、その専門性は高く評価された。 1949年に62歳で没し、その生涯は日本外交史の一側面を象徴している。

酒匂秀一 1887年

1950年

東郷茂徳

(1882 - 1950)

外交官、外務大臣

外交官外務大臣

日本の外交官・外務大臣として活躍し、戦前から戦後にかけて国際関係の調整に尽力した。

1882年に生まれ、外務省に入省後は駐米大使や駐英公使を歴任した。 1933年から1934年まで外務大臣を務め、国際連盟脱退問題などに対応した。戦後は外務大臣として占領下からの復興外交を担い、極東国際軍事裁判の日本側代表も務めた。豊富な外交経験と冷静な判断力で国内外から高い評価を受けた。 1950年7月23日に67歳で逝去し、日本外交史に名を残した。

1950年東郷茂徳外交官外務大臣 1882年

1951年

フィリップ・ペタン

(1856 - 1951)

軍人、フランスヴィシー政府首相

軍人フランスヴィシー政府首相

フィリップ・ペタンはフランスの軍人で、第一次世界大戦で活躍し“ヴァルト将軍”の異名を取った。第二次世界大戦中はヴィシー政府の首相として国家を統治し、その政治的役割が賛否を呼んだ。

フィリップ・ペタンは1856年4月24日にフランスのCauchy-à-la-Tourで生まれた。第一次世界大戦ではマルヌの戦いなどで指揮を執り、国民から英雄視された。 1940年、ドイツ占領下のフランスにヴィシー政府を樹立し、首相兼国家元首として協力体制を築いた。戦後、反逆罪で有罪判決を受け終身刑となり、1951年7月23日に獄中で死去した。その生涯は英雄としての栄光と裏切り者としての汚名が交錯し、今日でも歴史的論争の的となっている。

フィリップ・ペタンフランスヴィシー政府 1856年