アサガオ (朝顔)

学名: Ipomoea nil
科名: ヒルガオ科

花言葉

  • 淡い恋
  • 愛情
  • 結束
  • 儚い恋
  • 固い絆

特徴

花色:

説明

アサガオは日本の夏を代表する花で、奈良時代末期に遣唐使が薬草として持ち帰ったのが始まりとされています。江戸時代には園芸技術が確立され、数多くの品種が作られました。朝早くに開花し昼頃にはしぼむ性質があり、つる性でよく伸びるため緑のカーテンとしても利用されます。種子は牽牛子という生薬として現在も利用されています。

豆知識

  • 江戸時代には品種改良の技術が最高レベルに達した植物の一つです
  • 夜明け前から開花し午前4時頃までには開き切り、昼頃にはしぼみます
  • つる性で3〜4メートルまで伸び、現代では省エネ対策の緑のカーテンとして活用されています
  • 種子は古代中国で牛と交換されるほど貴重な薬でした

利用方法

観賞用
  • 庭園の装飾
  • 緑のカーテン
  • 鉢植え観賞
  • 垣根
薬用
  • 種子(牽牛子)が下剤として利用
  • 利尿作用
  • 腸内寄生虫の駆除

注意: 種子の使用は専門家の指導が必要です

食用

一般的には食用に適しません

その他
  • 学校教育用植物
  • 環境保全(緑化)
  • 生薬原料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子(牽牛子)に薬効成分が含まれる

症状: 種子の過剰摂取は下痢や腹痛を引き起こす可能性があります

トケイソウ (時計草)

学名: Passiflora caerulea
科名: トケイソウ科

花言葉

  • 隠し持った情熱
  • 聖なる愛
  • 信仰

特徴

花色:

説明

トケイソウは中南米原産のつる性植物で、1730年頃に日本に渡来しました。花弁が時計の文字盤に似て、3つに分裂した雌しべが時計の針のように見えることからこの名がつきました。英名のパッションフラワーは「キリストの受難の花」という意味で、花の構造がキリストの受難を象徴するとして宣教師により名付けられました。夏から初秋にかけて不思議な形の美しい花を咲かせます。

豆知識

  • 約500種が中南米の熱帯地域に分布しています
  • クダモノトケイソウの実がパッションフルーツとして食用になります
  • 花の構造が時計に見えることから世界各国で時計に関連した名前がつけられています
  • キリスト教の象徴として多くの教会で栽培されています

利用方法

観賞用
  • 庭園の装飾
  • 温室栽培
  • アーチやフェンスの装飾
  • 鉢植え観賞
薬用
  • 一部の種では鎮静効果があるとされます
  • 民間療法で不眠症の改善に利用

注意: 観賞用品種は薬用には適しません

食用
  • 一部の種の果実(パッションフルーツ)
その他
  • 宗教的装飾
  • 教育用植物(花の構造学習)

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 観賞用品種の果実には毒性があるものがあります

症状: 観賞用の実を食べると腹痛や吐き気を引き起こす可能性があります

ネムノキ (合歓木)

学名: Albizia julibrissin
科名: マメ科

花言葉

  • 胸のときめき
  • 夢想
  • 安らぎ

特徴

花色:

説明

ネムノキは「眠る木」を意味し、夜になると葉が合わさって閉じる就眠運動を行うことからこの名がつきました。イランから中国南部にかけてが原産で、日本でも本州以南に自生しています。夏にピンク色の美しい花を咲かせ、絹糸のような長い雄しべが特徴的です。中国では夫婦円満の象徴とされ、漢字名の「合歓木」もそこに由来します。

豆知識

  • 夜になると葉が閉じて眠るような動きをするため「眠る木」と呼ばれます
  • 学名のAlbiziaは18世紀のイタリア貴族の名前に由来します
  • 花の香りは夜になると強くなり、夜行性の昆虫を誘引します
  • 万葉集では「ねぶ」という名前で詠まれています

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 街路樹
  • 公園の植栽
  • 景観樹
薬用
  • 樹皮(合歓皮)が腰痛や鎮静剤として利用
  • 利尿作用
  • 強壮効果

注意: ペットには毒性があるため注意が必要です。薬用利用は専門家に相談してください

食用

食用には適しません

その他
  • 造園用
  • 木材利用(家具など)
  • 生薬原料

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 樹皮, 葉, 花, 種子

症状: ペットが摂取すると嘔吐、下痢、腹痛、過呼吸、昏睡、痙攣などの症状が現れることがあります