07月19日の命日 - 作家・文学者 | calendar.web-standard.org

元応元年7月2日

六条有房

(1251 - 1319)

鎌倉時代の公卿、歌人

鎌倉時代の公卿歌人

鎌倉時代の公卿・歌人として和歌の制作や歌会に参加した人物。

六条有房（1251年生）は、鎌倉時代の公卿として宮廷で儀式や政務を担いながら、優れた歌人としても知られました。後深草院や亀山院の歌壇に参加し、『続千載和歌集』の編纂にも関わったとされます。和歌においては繊細な情感表現を得意とし、同時代の貴族たちにも高く評価されました。政治的役割と文学的活動を両立させた稀有な存在であり、その歌風は後世の歌人にも影響を与えました。元応元年（1319年）7月2日に世を去り、その作品は和歌史に一つの章を刻んでいます。

1319年元応 7月2日六条有房歌人 1251年

1374年

ペトラルカ

(1304 - 1374)

詩人、学者

詩人学者

イタリア・ルネサンス期の詩人で人文主義の先駆者として知られる。

フランチェスコ・ペトラルカ（1304年生）は『ソネット集』で知られるイタリア・ルネサンス期の詩人です。古典ラテン文学を愛好し、古典文献の収集・注釈を通じて人文主義の基盤を築きました。自身の恋人ラウラへの思いを綴った詩は後世の文学に大きな影響を与えました。アウィニョンを拠点に学問活動を行い、多くの書簡や著作を残しました。 1374年に生涯を閉じ、その業績は『近代』という概念を呼び起こす重要な契機とされています。

1374年ペトラルカ詩人学者 1304年

1939年

ローズ・ハートウィック・ソープ

(1850 - 1939)

詩人、作家

詩人作家

アメリカの詩人・作家。感情豊かな詩作で知られる。

ローズ・ハートウィック・ソープは1850年に生まれ、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した詩人兼作家である。自然や日常生活の情景を繊細に描写した詩作で評価され、複数の詩集を出版した。彼女の作品は当時のアメリカ文学において女性作家の地位向上に寄与した。詩だけでなく短編小説も執筆し、その多彩な文筆活動で広く読まれた。 1939年に89歳で逝去した。

1939年ローズ・ハートウィック・ソープ英語版 1850年

1963年

山之口貘

(1903 - 1963)

詩人

日本の詩人。民衆的な題材と率直な表現で知られる。

山之口貘（やまのくちばく、1903–1963）は日本の詩人で、大衆文化や日常生活を題材にした平易かつユーモアを交えた詩作が特徴。詩誌『新興詩人』運動に参加し、1920～30年代のモダニズム詩運動に関与した。翻訳家としても活動し、外国詩の紹介を通じて日本詩壇の国際化に貢献した。戦後は詩の創作と批評を続け、多くの詩集を刊行した。地方出身者としての視点を生かし、都市と農村、伝統と革新を行き来する独自の詩世界を築いた。

1963年山之口貘詩人 1903年

1965年

梅崎春生

(1915 - 1965)

小説家

日本の小説家。戦後の文壇で活躍し、人間の内面を描いた作品で知られる。

梅崎春生は1915年に生まれ、東京を拠点に創作活動を始めました。戦後の日本文学において、心理描写を得意とする小説家として知られます。人間の孤独や葛藤をテーマにした作品を数多く執筆し、読者の共感を呼びました。文芸雑誌などに作品を発表し、文壇での評価を築きました。 1965年に逝去しましたが、その繊細な筆致は後の作家にも影響を与えています。

梅崎春生小説家 1915年

1968年

子母澤寛

(1892 - 1968)

小説家

日本の小説家。大衆文学や歴史小説を中心に執筆し、多くの読者を惹きつけた。

子母澤寛は1892年に東京で生まれました。大衆文学や歴史小説を得意とし、戦前から戦後にかけて幅広く活躍しました。江戸時代を舞台にした物語や人物描写に定評があり、多くの新聞・雑誌で作品を発表。読者層の拡大に貢献し、エンターテインメント小説の先駆者とされます。 1968年に逝去しましたが、そのストーリーテリングは現在も読み継がれています。

1968年子母澤寛 1892年

1977年

大木惇夫

(1895 - 1977)

詩人、作詞家

詩人作詞家

日本の詩人・作詞家。時代感を捉えた詩作と歌詞で知られる。

大木惇夫は1895年に生まれ、詩人として詩集や雑誌に作品を発表しました。戦後は作詞家としても活躍し、多くの歌謡曲に詞を提供しました。簡潔でリズミカルな言葉選びに定評があり、幅広い世代に親しまれました。詩人としての視点を生かし、歌詞にも詩的な表現を取り入れました。 1977年に逝去しましたが、その作品は現在も愛唱されています。

1977年大木惇夫作詞家 1895年

2000年

西沢爽

(1919 - 2000)

作詞家、元日本作詩家協会会長

作詞家元日本作詩家協会会長

日本の作詞家。日本作詩家協会会長を務め、歌謡界に影響を与えた。

2000年西沢爽日本作詩家協会 1919年

2005年

エドワード・バンカー

(1933 - 2005)

作家、脚本家、俳優

作家脚本家俳優

アメリカの作家・脚本家・俳優で、犯罪小説を中心に執筆した人物。

エドワード・バンカーは1933年に生まれ、若年期に犯罪歴を持ちながら独学で執筆活動を始めました。自身の体験をもとに描いた犯罪小説『アニマル・ファクトリー』などで高い評価を得ました。脚本家としても「ランナウェイ・トレイン」などの映画に携わり、俳優としてクエンティン・タランティーノ監督作品『レザボア・ドッグス』などに出演しました。リアルな犯罪描写と強烈なキャラクター造形で知られ、特異な経歴が作品に深みを与えました。2005年に72歳で逝去しました。

エドワード・バンカー 1933年

2009年

フランク・マコート

(1930 - 2009)

小説家

アイルランド系アメリカ人の作家。自伝的作品『アンジェラの灰』でピュリッツァー賞を受賞。

1930年にニューヨークで生まれたフランク・マコートは、児童養護施設での教育経験を経て執筆活動を開始しました。 1996年に発表した自伝的回想録『アンジェラの灰（Angela's Ashes）』で世界的な注目を集め、1997年にピュリッツァー賞を受賞しました。同作は貧困と家族愛を描き、多くの読者の心を打つベストセラーとなりました。その後も続編『Tis』、『Teacher Man』などを著し、自身の生い立ちや教育者としての経験を綴りました。彼の文章はユーモアと哀愁を織り交ぜた語り口が特徴で、多くの国で翻訳出版されました。 2009年7月19日に逝去し、その作品は今も多くの読者に愛されています。

フランク・マコート 1930年

2018年

橋本忍

(1918 - 2018)

脚本家

日本を代表する脚本家。黒澤明作品をはじめ名作映画のシナリオを手がけた。

1918年生まれ。黒澤明監督の『七人の侍』『羅生門』『隠し砦の三悪人』などの脚本を担当。映画のみならずテレビドラマや小説の脚本も執筆。 1967年に日本脚本アカデミー賞を受賞するなど高い評価を得た。後進の脚本家育成にも尽力し、日本映画界に多大な影響を与えた。 2018年7月19日に逝去。

2018年橋本忍脚本家 1918年

2019年

柴田侑宏

(1932 - 2019)

劇作家、演出家、元宝塚歌劇団理事

劇作家演出家元宝塚歌劇団理事

宝塚歌劇団の主要舞台を演出し、劇作家としても活躍した人物。

柴田侑宏は1932年生まれ。宝塚歌劇団にて理事を務めながら、数多くのレビューやミュージカル作品で脚本・演出を担当。日本のミュージカル界に新風を吹き込み、女性だけのキャストによる華やかな舞台世界を築いた。演劇活動のかたわら後進の育成にも力を注ぎ、多くのスターを世に送り出した。長年にわたる功績が認められ、舞台芸術賞などを受賞。2019年7月19日に逝去し、その功績は今も宝塚歌劇団の伝統として受け継がれている。

柴田侑宏宝塚歌劇団 1932年