1374年

ペトラルカ

(1304 - 1374)

詩人、学者

詩人 学者
イタリア・ルネサンス期の詩人で人文主義の先駆者として知られる。
フランチェスコ・ペトラルカ(1304年生)は『ソネット集』で知られるイタリア・ルネサンス期の詩人です。 古典ラテン文学を愛好し、古典文献の収集・注釈を通じて人文主義の基盤を築きました。 自身の恋人ラウラへの思いを綴った詩は後世の文学に大きな影響を与えました。 アウィニョンを拠点に学問活動を行い、多くの書簡や著作を残しました。 1374年に生涯を閉じ、その業績は『近代』という概念を呼び起こす重要な契機とされています。
1374年 ペトラルカ 詩人 学者 1304年
1783年

ヨハン・ヤーコプ・ボードマー

(1698 - 1783)

言語学者

言語学者
スイスの言語学者・文学研究者。ドイツ語圏の文学復興に貢献した。
ヨハン・ヤーコプ・ボードマーは1698年に生まれ、チューリヒ大学などで学問を修めた。詩作や文学批評を通じて当時のドイツ語文学に新風を吹き込み、ジョン・ミルトンなどの英文学を紹介した。言語学や文献学の研究にも取り組み、古典作品の校訂や翻訳を数多く手がけた。彼の活動はスイス啓蒙主義の中心の一つとされ、後世の作家や学者に大きな影響を与えた。1783年に85歳で没した。
1783年 ヨハン・ヤーコプ・ボードマー 言語学者 1698年
寛政18年6月15日

沢田東江

(1732 - 1796)

書家、儒学者

書家 儒学者
書家としても名高い江戸時代の儒学者。書法と儒学を融合した学問で知られる。
沢田東江は1732年に生まれ、江戸で儒学を学んだ後、書道の技法を極めた。中国儒学の経典研究とともに、独自の書風を確立し、門弟らに指導した。彼の書は優雅で力強く、儒学的教養と美的感覚が融合した作品として評価された。寛政18年(1796年)に亡くなるまで、多くの著作や書状を残し、後の書家や儒学者に影響を与えた。その業績は近世日本の学術・芸術両面に大きな足跡を残した。
1796年 寛政 6月15日 沢田東江 書家 儒学者 1732年
1838年

ピエール・ルイ・デュロン

(1785 - 1838)

化学者、物理学者

化学者 物理学者
フランスの化学者・物理学者で、デュロン・ペティの法則の発見で知られる。
1785年にパリ近郊で生まれ、ソルボンヌ大学などで学んだ。1819年にピエール・ペティと共同で比熱と原子量の関係を示すデュロン・ペティの法則を発表した。金属や化合物の熱物性の測定に貢献し、熱化学分野の基礎を築いた。パリ自然史博物館の教授として後進の育成にも力を注いだ。1838年に逝去し、その功績は物理化学の発展に欠かせないものとなった。
1838年 ピエール・ルイ・デュロン 化学者 物理学者 1785年
1842年

ピエール=ジョセフ・ペルティエ

(1788 - 1842)

化学者、薬学者

化学者 薬学者
フランスの化学者・薬学者で、キニーネなどアルカロイドの抽出に先駆的な業績を残した。
1788年にパリで生まれ、薬学と化学の研究に従事した。1810年代からピエール・カヴェンツと共同でキニーネ、ストリキニーネなどのアルカロイドを分離・精製した。これによりマラリア治療薬の発展に大きく貢献した。王立薬学会や各国学会で高く評価され、薬学教育の基礎を築く著作を発表した。1842年に逝去し、その研究成果は現代医薬品の礎となっている。
1842年 ピエール=ジョセフ・ペルティエ 1788年
1861年

ミケーレ・テノーレ

(1780 - 1861)

植物学者

植物学者
イタリアの植物学者で、ナポリ植物園の発展に尽力した学識者。
1780年にナポリ近郊で生まれ、植物学の研究に没頭した。大学で教鞭を執りながらナポリ植物園の整備や拡充に携わった。『Flora Napolitana』などの著作で南イタリアの植物相を詳細に記録し、学界に貴重な資料を提供した。多くの植物標本を収集・分類し、国際的な学術交流にも貢献した。1861年に亡くなるまで、後進の育成と植物学の普及に尽力した。
1861年 ミケーレ・テノーレ 植物学者 1780年
1936年

志田順

(1876 - 1936)

地球物理学者

地球物理学者
日本の地球物理学者で、地球内部構造や地震波の研究に貢献した。
志田順は1876年に生まれ、東京帝国大学で地球物理学を専門に学んだ。 地震波の解析や地磁気観測の手法開発に取り組み、日本における地球科学研究の礎を築いた。 特に国内各地での観測ネットワークの拡充に尽力し、災害予測技術の向上に寄与した。 多くの論文を発表し、後進の育成にも力を注いだ。 1936年に60歳で逝去した。
1936年 志田順 地球物理学者 1876年
1945年

ハインリヒ・ヴェルフリン

(1864 - 1945)

美術史家

美術史家
スイスの美術史家。形式主義的な美術史研究を確立し、『美術史の基礎概念』などの著作で知られる。
ハインリヒ・ヴェルフリン (Heinrich Wölfflin, 1864–1945) はスイス生まれの美術史家。ベーゼル大学の教授として活躍し、美術作品を形式的・視覚的特徴から分析する方法論を提唱した。1929年に発表した『美術史の基礎概念』は美術史研究に大きな影響を与え、学問を体系化する上で重要な役割を果たした。造形の構図や線の使用などを比較解説する手法は、以後の美術史学者にも広く採用された。また、ルネサンスからバロック、印象派に至る西欧美術の流れを明快に整理し、専門家だけでなく一般読者にも読みやすい著作を残した。晩年も執筆活動を続け、美術の見方を根本から問い直す視点を提供し続けた。
1945年 ハインリヒ・ヴェルフリン 美術史家 1864年
1947年

マックス・デソワール

(1867 - 1947)

心理学者、芸術史家

心理学者 芸術史家
ドイツの心理学者・美学者。実験心理学と芸術学を融合させた研究で知られる。
マックス・デソワール (Max Dessoir, 1867–1947) はドイツの心理学者・美学者で、ヴィルヘルム・ヴントに学んだ後、実験心理学の手法を芸術研究に応用した。1899年に設立されたベルリン実験心理学研究所の設立に携わり、感情や美的経験の心理的基盤を探究した。『心理学と美学』などの著作では、芸術作品が引き起こす感覚・感情のメカニズムを分析し、美学理論に新たな視点を提供した。また「超心理学(parapsychology)」という用語を提唱し、心霊現象の科学的研究を志向する動きをつくった。教育者としても後進を指導し、ドイツ国内外の心理学・美学研究に大きな影響を残した。
1947年 マックス・デソワール 1867年
1961年

ポール・メリル

(1887 - 1961)

天文学者

天文学者
アメリカの天文学者。恒星スペクトルの研究で知られる。
ポール・メリル (Paul W. Merrill, 1887–1961) はアメリカの天文学者で、特に恒星スペクトルの観測と分類に功績を残した。カリフォルニア大学バークレー校およびリック天文台で活動し、S型星やワルフ・ライエ星の研究を進めた。金属元素のスペクトル線を分析し、星の化学組成や大気構造の理解に貢献した。1943年にはアメリカ天文学会のヘンリー・ドレイパー・メダルを受賞し、その業績が高く評価された。教育者としても多くの学生を指導し、20世紀前半のアメリカ天文学の発展を支えた。
1961年 ポール・メリル 天文学者 1887年
1972年

ハインリッヒス・スクーヤ

(1892 - 1972)

藻類学者、植物学者

藻類学者 植物学者
ドイツ出身の藻類学者・植物学者。海藻や淡水藻の研究で貢献した。
ハインリッヒス・スクーヤは1892年にドイツで生まれました。 藻類学者として海藻や淡水藻の分類・生態研究を行い、学術誌に多くの論文を発表。 生理学的視点から藻類の生長や繁殖メカニズムを研究し、植物学分野にも影響を与えました。 所属した研究機関では後進の指導にも力を注ぎ、学術コミュニティで高い評価を得ました。 1972年に亡くなりましたが、その研究成果は現在の藻類学研究の基盤となっています。
1972年 ハインリッヒス・スクーヤ 藻類学者 植物学者 1892年
1976年

アイヴァン・モリス

(1925 - 1976)

翻訳家、文学研究者

翻訳家 文学研究者
アメリカ出身の日本文学研究者・翻訳家。日本文化の魅力を英語圏に伝えた。
アイヴァン・モリスは1925年にイギリスで生まれ、アメリカで育ちました。 日本文学や文化に深い造詣を持ち、多くの文学作品を英語に翻訳しました。 代表的な翻訳や研究書は、英語圏における日本文学研究の礎を築きました。 ハーバード大学などで教鞭を執り、後進の育成にも貢献しました。 1976年に逝去しましたが、国際的な文化交流に大きな影響を残しました。
1976年 アイヴァン・モリス 翻訳家 1925年