07月13日の命日 | calendar.web-standard.org

982年

ギュンター

マイセン辺境伯

10世紀のマイセン辺境伯。東フランク王国（後のドイツ東部）で辺境防衛と統治を担った。

ギュンターは10世紀にマイセン辺境伯として東フランク王国の東部国境を守護した。氏族の影響力を背景に辺境地帯の統治と開発を推進し、初期のドイツ東部領域の基盤を築いた。辺境におけるスラブ人勢力との交渉や軍事行動を指揮し、地域の安定化に尽力した。史料が限られる中でも、当時の貴族層において有力な存在として記録に残っている。彼の統治は後世のマイセン辺境伯領の制度形成に影響を与えた。

982年ギュンターマイセン辺境伯

長徳4年6月12日

寛朝

(916 - 998)

真言宗の僧

平安時代の真言宗僧侶。東寺の長老として教義研究と寺院運営に貢献した。

寛朝は平安時代中期に活躍した真言宗の高僧で、東寺の長老として教義の深い研究と後進の育成に努めた。嵯峨天皇の信任を得て寺院の改革や儀式の整備を行い、密教の普及に貢献したとされる。916年に生まれ、長徳4年（998年）に没するまで約82年の長寿を全うした。彼の講義録や撰集した写本は後世の真言教学に影響を与えた。宗教儀礼の厳格な実践と学問的探究は、当時の仏教界において高く評価された。

998年長徳 6月12日寛朝真言宗僧 916年

1205年

ヒューバート・ウォルター

カンタベリー大司教、大法官

カンタベリー大司教大法官

12世紀イングランドの宗教指導者・政治家。カンタベリー大司教と大法官を歴任した。

ヒューバート・ウォルターは12世紀のイングランドにおける重要な聖職者であり政治家であった。カンタベリー大司教として教会改革や慈善事業を推進し、大法官（チャンセラー）としてはヘンリー2世王の信任を得て国政の運営に深く関与した。裁判制度の整備や教区行政の改革を主導し、イングランド法制の基礎を築いた。慈悲深い性格と行政手腕で知られ、教会と王権の関係調停に努めた。1205年に没し、後世においても『イングランドの宰相』と称されることがある。

1205年ヒューバート・ウォルターカンタベリー大司教大法官

1380年

ベルトラン・デュ・ゲクラン

(1320 - 1380)

百年戦争期のフランス軍人

百年戦争期のフランス軍人。優れた戦術眼と騎士団の指揮で名を馳せた。

ベルトラン・デュ・ゲクランは百年戦争期に活躍したフランス軍の指揮官で、1320年頃に生まれたとされる。騎士団を率いてポワティエなど数々の戦闘に参加し、柔軟な戦術と迅速な機動力で高い評価を得た。シャルル5世から信任を受け、重要な防衛線の守備や敵地侵攻作戦を担当した。鉄壁の守りと巧妙な包囲戦術に長け、戦場での勝利に貢献した。1380年に没し、その軍事理論は後世の戦術研究にも影響を与えた。

1380年ベルトラン・デュ・ゲクラン百年戦争フランス 1320年

慶長16年6月4日

真田昌幸

(1547 - 1611)

戦国武将

戦国時代の武将。真田氏を率いて巧妙な外交と戦術で勢力を維持した。

真田昌幸は1547年に誕生した戦国時代の名将で、甲斐・信濃を拠点に真田氏の勢力を拡大した。武田家滅亡後は徳川氏や上杉氏、北条氏などとの同盟関係を巧みに操り、独立を保ち続けた。上田城の築城や第一次上田合戦での防衛戦術は特に有名で、少数で大軍を撃退した逸話は後世に語り継がれる。家督を継いだ子・真田信之、真田信繁（幸村）らを厳しく鍛え、武将としての才能を開花させた。1611年に没し、智将としての評価は現代まで持続している。

1611年慶長 6月4日真田昌幸戦国武将 1547年

1645年

ミハイル・ロマノフ

(1596 - 1645)

ロシア帝国のツァーリ

ロマノフ朝初代ツァーリ。ロシア国家の再建と安定化を図った。

ミハイル・ロマノフは1596年に生まれ、1613年にロシアのツァーリに選出されてロマノフ朝を開いた。英断を重ねて内乱期を収束させ、中央集権化と地方統治の制度化を進めた。正教会との協調による教会改革を推進し、教会の権威を国家統治の基盤に取り込んだ。領土拡大や対外関係の強化にも取り組み、ロシアを大国へと導く礎を築いた。1645年に没し、その子孫はロシア帝国の歴代君主として300年近く続いた。

1645年ミハイル・ロマノフロシア帝国ツァーリ 1596年

寛文13年5月29日

板倉重矩

(1617 - 1673)

江戸幕府老中、烏山藩主

江戸幕府老中烏山藩主

江戸幕府の老中・烏山藩主。幕政運営と領国改革に携わった。

板倉重矩は1617年に生まれ、江戸幕府の老中として幕政の重要政策を担当した大名である。寛文期の政治改革に関与し、財政再建や農村振興のための制度整備に尽力した。烏山藩主として領国内では領民教育の充実や治水事業を推進し、領政の安定化を図った。江戸幕府内では派閥調整にも力を発揮し、対外政策や外交折衝にも携わった。1673年に没し、実直な政治手腕で知られた。

1673年寛文 5月29日板倉重矩江戸幕府老中烏山藩主 1617年

貞享2年6月12日

八橋検校

(1614 - 1685)

近代箏曲の父とされる検校

近世箏曲の父と称される箏曲家。六段の調などを編曲・伝承した。

八橋検校は1614年に生まれ、視覚障害を持ちながら箏曲の演奏と作曲で名声を博した。『六段の調』をはじめとする伝統曲を編纂し、口承で伝わっていた箏曲を楽譜化する手法を確立した。雅楽や民謡の要素を取り入れた革新的なスタイルは後の箏曲界に大きな影響を与えた。検校の称号を持つ音楽家としての技術は高く評価され、門弟養成にも力を注いだ。1685年に没し、その作品は現代でも演奏され続けている。

1685年貞享 6月12日八橋検校箏曲検校 1614年

1755年

エドワード・ブラドック

イギリス軍の将軍

18世紀イギリス軍の将軍。フレンチ・インディアン戦争で遠征を指揮した。

エドワード・ブラドックは1695年頃に生まれたイギリス軍の将軍で、フレンチ・インディアン戦争に参加するため北米へ派遣された。1755年のブラドック遠征ではピッツバーグ奪還を目指し進軍したが、先住民とフランス軍の連合軍に敗北した。敗走の中で重傷を負い、その戦術的失敗は後の軍事改革の教訓とされた。指揮官としての判断が批判される一方、兵站管理の重要性を痛感させる事例として軍史に刻まれた。没後もその経験はイギリス軍の戦略検討に用いられた。

1755年エドワード・ブラドックイギリス軍将軍 1695年

宝暦11年6月12日

徳川家重

(1711 - 1761)

江戸幕府第9代将軍

江戸幕府第9代将軍。享保の改革前の政務を担った。

徳川家重は1711年に生まれ、1725年に第9代将軍に就任した。病弱な体質ゆえに側用人や老中らが補佐しながら政務を執行した。米価高騰や財政難に悩む幕府の状況下で、享保の改革が本格化する直前の基盤づくりに取り組んだ。1745年に在位中に没し、跡を長男の徳川家治が継いだ。彼の治世は派手さを抑えた穏健な統治とされ、改革期への過渡期を支えた存在と評価される。

1761年宝暦徳川家重江戸幕府将軍 1711年

1762年

ジェームズ・ブラッドリー

(1693 - 1762)

天文学者

イギリスの天文学者。光行差の発見や地球の章動の観測で知られる。

ジェームズ・ブラッドリーは1693年にイギリスで生まれた天文学者。 1730年に光行差（光の見かけのずれ）を発見し、1737年には地球の章動を初めて観測した。 1742年に天文台長（Astronomer Royal）に任命され、さまざまな観測プロジェクトを主導した。彼の精密な観測と理論研究は天文学の基礎を築き、後世の研究者に大きな影響を与えた。 1762年7月13日に没し、その功績は今日も高く評価されている。

1762年ジェームズ・ブラッドリー天文学者 1693年

1793年

ジャン＝ポール・マラー

(1743 - 1793)

フランス革命ジャコバン派の指導者

フランス革命期のジャコバン派の指導者。過激な新聞を発行し、庶民の支持を集めた。

ジャン＝ポール・マラーは1743年にスイスで生まれた医師・物理学者。 1789年のフランス革命勃発後、急進的な政治思想を展開し、新聞『人民の友』を発行した。その扇動的な言論は庶民の不満を代弁し、ジャコバン派内部で大きな影響力を持った。革命期の激動の中で強硬な姿勢を貫き、反対派から恐れられた。 1793年7月13日、シャルロット・コルデーに暗殺され、革命の象徴的存在となった。

1793年ジャン＝ポール・マラーフランス革命ジャコバン派 1743年