07月11日の命日 | calendar.web-standard.org

皇極天皇4年6月13日

蘇我蝦夷

豪族

飛鳥時代の蘇我氏当主として政権を掌握し、大化改新の契機となった乙巳の変を招いた豪族。

蘇我蝦夷は飛鳥時代の蘇我氏の当主として強大な影響力を持ち、朝廷内で絶大な支配力を誇りました。聖徳太子の死後、皇族と姻戚関係を結んで勢力を拡大し、皇極天皇の御代に政権の中枢を担いました。しかし645年の乙巳の変で中臣鎌足らのクーデターに敗れ、失脚・自害に至りました。この事件は大化改新として中央集権国家への道を開き、日本史における重要な転換点となりました。彼の死後もしばらく蘇我氏の名は語り継がれ、その政治的遺産は後世に大きな影響を与えました。

645年皇極天皇 6月13日蘇我蝦夷

969年

オリガ

キエフ大公イーゴリ1世の妃

キエフ大公イーゴリ1世の妃で、夫の暗殺後に摂政として国家統治を行った。

オリガはキエフ大公イーゴリ1世の妃として宮廷に入り、夫の暗殺後に摂政として実権を掌握しました。ドレヴリャーネ人への厳しい報復と税制改革を実施し、中央集権化を推進して国家基盤を強化しました。さらにビザンツ帝国から洗礼を受け、キリスト教の布教を進めたとされ、ルーシにおける宗教的・文化的発展に大きく貢献しました。彼女の統治は安定と繁栄をもたらし、後に「賢女」と称賛されました。その業績はキエフ大公国の繁栄の礎を築いたと評価されています。

969年オリガキエフ大公イーゴリ1世

1382年

ニコル・オレーム

(1325 - 1382)

哲学者、天文学者

哲学者天文学者

フランスの中世哲学者・天文学者で、自然哲学や数学の研究に先駆的な業績を残した。

ニコル・オレームは1325年頃にノルマンディー地方で生まれ、パリ大学で学んだ後、数学や天文学、音楽理論など多岐にわたる分野で活躍しました。著作『算術概論』や『政治訓論』では数の表記法や経済的視点を打ち出し、後の近代科学の基盤となる思想を提唱しました。特に速度や重力に関する考察ではアリストテレスの再解釈を試み、自然哲学に新たな視角を与えました。晩年にはルーアン司教に任命され、教会改革にも関与しました。1382年に没した後も、その学術的業績は長く評価され続けています。

1382年ニコル・オレーム哲学者天文学者 1325年

永正7年6月6日

猪苗代兼載

(1452 - 1510)

連歌師

室町時代後期の連歌師として武家や公家に連歌文化を広めた。

猪苗代兼載は1452年に生まれ、室町時代後期に連歌師として活躍しました。将軍家や寺社で連歌の吟詠を務め、連歌集の編纂にも携わったと伝えられています。斬新な句風を取り入れた作品で知られ、連歌の表現幅を広げる一翼を担いました。また、連歌を通じて社交や儀礼の場に彩りを添え、当時の文化交流に寄与しました。1510年に没し、その業績は後世の連歌研究において重要な資料となっています。

1510年永正 6月6日猪苗代兼載連歌師 1452年

1535年

ヨアヒム1世

(1484 - 1535)

ブランデンブルク選帝侯

ブランデンブルク選帝侯として領邦統治を強化し、宗教改革期もカトリックを守った。

ヨアヒム1世（1484年–1535年）は1499年にブランデンブルク選帝侯の地位を継承し、領邦国家の統治基盤を整備しました。宮廷行政や財政改革を推進して統治機構を強化し、法制度の整備にも尽力しました。宗教改革の時期にあってもカトリック信仰を堅持し、教会の保護者としての役割を果たしました。さらにルネサンス文化を宮廷に取り入れ、芸術や学問の発展を支援しました。1535年の死後も、彼の統治改革は後継者へ引き継がれました。

1535年ヨアヒム1世ブランデンブルク選帝侯 1484年

1593年

ジュゼッペ・アルチンボルド

(1527 - 1593)

画家

イタリアの画家で、野菜や果物を組み合わせた奇想的な肖像画を制作した。

ジュゼッペ・アルチンボルド（1527年–1593年）はミラノ生まれの宮廷画家として名を馳せました。プラハとウィーンのハプスブルク宮廷に仕え、『四季』や『四元素』など、動植物や書物を組み合わせた寓意的な人物像を制作しました。野菜や果物、魚や花を巧みに配置し、ユーモラスかつ精緻な肖像画を生み出した点が特徴です。宮廷の祝祭や儀式で高く評価され、当時の芸術界に強い印象を残しました。その独創的な画風は後世のシュルレアリスムにも影響を与えています。

1593年ジュゼッペ・アルチンボルド画家 1527年

慶長4年5月19日

長宗我部元親

(1539 - 1599)

土佐の戦国大名

土佐の戦国大名として四国統一を目指し勢力を拡大した。

長宗我部元親（1539年–1599年）は、土佐国を拠点に勢力を拡大した戦国大名です。家督相続後、領国内の統一を果たし、さらに伊予・阿波への侵攻を通じて四国の大半を制圧しました。豊臣秀吉の四国征伐に対抗したものの最終的には臣従し、所領を安堵されました。また、治水や農地開発、城郭整備に尽力し、領国経営の近代化を図りました。1599年に亡くなった後も、その家訓と統治手法は家臣団に受け継がれました。

1599年慶長 5月19日長宗我部元親戦国大名 1539年

延宝2年6月8日

鷹司孝子

(1602 - 1674)

江戸幕府第3代将軍徳川家光の正室

江戸幕府第3代将軍徳川家光の正室として内廷を支えた公家出身の女性。

鷹司孝子（1602年–1674年）は公家・鷹司家の出身で、1623年に徳川家光の正室となりました。幕府内廷において祭祀や儀礼を取り仕切り、公家文化を将軍家に伝える役割を果たしました。生涯に子を儲けることはありませんでしたが、内廷の運営を通じて幕府の格式維持に貢献しました。隠居後は実家に戻り、静かに余生を過ごしたと伝えられています。1674年6月8日に没し、江戸城に葬られました。

1674年延宝 6月8日鷹司孝子江戸幕府将軍徳川家光正室 1602年

1686年

ヘリット・ルンデンス

画家※埋葬日

オランダの画家で、フェルメール作品の最古の複製を制作した。

ヘリット・ルンデンスは17世紀のオランダで活動した画家で、1622年頃に生まれたとされています。アムステルダムを拠点に宗教画や風俗画、肖像画を手がけ、その細密な筆致で知られました。特にヨハネス・フェルメールの《天文学者》の最古の複製を制作し、当時の画風を後世に伝える貴重な存在となりました。1686年7月11日に埋葬され、その業績はオランダ黄金時代の美術史に位置付けられています。

1686年ヘリット・ルンデンス 1622年

1688年

ナーラーイ

(1629 - 1688)

タイ王

シャム王朝アユタヤ王国の王として積極的な対外交流を推進した。

ナーラーイ（1629年–1688年）はアユタヤ王朝第27代国王として1656年に即位しました。オランダやフランスとの通商使節を盛んに行い、バンコクに教会を設立するなど外交と文化交流を促進しました。国内では行政制度を整備し、税制改革や中央集権化を進めて王権を強化しました。また、外国人顧問を登用して近代的な軍制や造船技術を導入しました。1688年の宮廷クーデターで退位を余儀なくされ、その後間もなく逝去し、タイの歴史に大きな影響を残しました。

1688年ナーラーイタイ王 1629年

延享2年6月12日

前田吉徳

(1690 - 1745)

第6代加賀藩主

江戸時代中期の大名。加賀藩第6代藩主として藩政を統率した。

前田吉徳（1690年－1745年）は、江戸時代中期の大名である。加賀藩第6代藩主として領地約百万石を統治した。藩政において財政改革や治水事業を推進し、領内の安定と発展に寄与した。学問や文化の振興にも力を注ぎ、藩校の整備を支援した。家臣団の統率に努め、加賀藩の繁栄を維持した。延享2年6月12日に没し、その治績は後世に受け継がれた。

1745年延享 6月12日前田吉徳加賀藩主 1690年

1766年

エリザベッタ・ファルネーゼ

(1692 - 1766)

スペイン王フェリペ5世の妃

スペイン王フェリペ5世の王妃。政治的影響力を行使し、王室の実権を握った。

エリザベッタ・ファルネーゼ（1692年－1766年）は、イタリアの名門ファルネーゼ家出身の貴族である。 1714年にスペイン王フェリペ5世と結婚し、王妃として即位した。王妃として宮廷内外で強い影響力を行使し、スペインの政務に深く関与した。イタリア継承戦争では自己の出身地の領地回復を目指し、外交交渉を主導した。子供たちを通じてブルボン家スペイン王室の基盤を強化し、その繁栄に寄与した。晩年まで精力的に政務を支え、1766年に没した。

1766年エリザベッタ・ファルネーゼスペイン王フェリペ5世 1692年