07月10日の命日 | calendar.web-standard.org

138年

ハドリアヌス

(76 - 138)

ローマ皇帝

ローマ帝国の第14代皇帝で、76年に生まれ117年から138年まで在位しました。帝国の防衛強化に注力し、英国のハドリアヌスの長城を築いたことで知られます。

ハドリアヌスは76年にイタリア半島で生まれた貴族出身の皇帝です。在位中は広範な旅行を行い、帝国内の諸都市を巡察しました。壁の構築や領土の整備を通じて帝国の安定を図りました。芸術や建築を保護し、パンテオンの再建など数々の建造物を残しました。その統治は後世に理想的な皇帝像として評価されています。 138年に没し、帝国の黄金時代の礎を築きました。

138年ハドリアヌスローマ皇帝 76年

皇極天皇4年6月12日

蘇我入鹿

蘇我蝦夷の子

飛鳥時代の有力豪族・蘇我入鹿は、蘇我蝦夷の子として政治の実権を握りました。 645年の乙巳の変で暗殺され、蘇我氏の支配が終焉を迎えました。

蘇我入鹿は蘇我氏の一員として朝廷で権勢を誇りました。父・蝦夷とともに仏教保護や政治改革を進めたとされます。朝廷内の反発を招き、孝徳天皇側の中臣鎌足らと対立しました。 645年6月12日の乙巳の変で命を落とし、その死は大化の改新の契機となりました。蘇我氏は事件後に没落し、日本古代史の転換点となりました。

645年皇極天皇 6月12日蘇我入鹿蘇我蝦夷

貞観23年5月24日

太宗

(599 - 649)

第2代唐皇帝

唐の第2代皇帝として599年に生まれ、626年から649年まで統治しました。『貞観の治』と呼ばれる黄金時代を築いた名君として知られます。

太宗李世民は隋を倒し唐を拡大した功績で知られます。 626年の玄武門の変で政敵を排除し即位しました。在位中は政治・経済の安定を図り、法制や官僚制度を整備しました。「貞観の治」と称される時代は文化や交易が繁栄し、唐王朝の絶頂期を迎えました。学問や芸術を奨励し、詩人・王維ら多くの文化人を保護しました。 649年に崩御し、後世に理想的な君主像として語り継がれています。

649年貞観 5月24日太宗唐皇帝 599年

1099年

エル・シッド

(1045 - 1099)

カスティーリャの貴族

エル・シッド（ロドリゴ・ディアス・デ・ビバール）は1045年頃生まれ、カスティーリャ王国の貴族出身の武将です。レコンキスタ（国土回復運動）の英雄として後世に伝説化されました。

エル・シッドはカスティーリャ王アルフォンソVIに仕えた名将です。イスラム勢力との戦いで幾度も勝利を収め、バレンシアを攻略しました。その勇猛さと忠義心から『シッド（領主）の騎士』と称されました。中世の詩歌『カンシオ・デ・ミンゴ』でも英雄譚が歌われ、伝説化されました。 1099年に没し、その生涯はスペイン文化の象徴となりました。

1099年エル・シッドカスティーリャ 1045年

1290年

ラースロー4世

(1262 - 1290)

ハンガリー王

ハンガリー王（在位1272–1290）として1262年に生まれました。クマン人を母に持ち、独特の文化背景を持つ君主でした。

ラースロー4世はアールパード王朝最後の男子君主とされます。在位中は貴族との対立や内乱に苦しみ、統治は安定しませんでした。東方遊牧民クマン人を母に持ち、遊牧文化との関係が深かったとされます。 1282年には王権強化を図る法令を発布しましたが、実効性は限定的でした。 1290年に狩猟中の事故で亡くなり、王朝は混乱期を迎えました。

1290年ラースロー4世ハンガリー王 1262年

1460年

ハンフリー・スタッフォード

(1402 - 1460)

バッキンガム公

イングランドの貴族であり軍人としても活躍、1402年に生まれました。ランカスター朝支持の下、薔薇戦争初期で指導的役割を果たしました。

ハンフリー・スタッフォード（1402–1460）はイングランド貴族で、第1バッキンガム公を務めました。枢密院の議員として政治的影響力を持ち、ランカスター朝を支持しました。薔薇戦争の前哨戦とされる諸戦闘にも参加し、軍事的役割も果たしました。ノーサンプトンをはじめ複数の戦いに参戦しましたが、1460年に戦死しました。その死は内戦を一層混迷させたとされます。

1460年ハンフリー・スタッフォードバッキンガム公 1402年

1480年

ルネ・ダンジュー

(1409 - 1480)

ナポリ王

アンジュー家の当主として1409年に生まれ、ナポリ王やイェール伯を兼ねた多才な君主です。詩人や画家としても活動し、中世文化の庇護者として名を残しました。

ルネ・ダンジュー（1409–1480）はアンジュー家の領主で、ナポリ王を自称しました。フランス南部やプロヴァンス、イェールの支配を巡る戦乱に奔走しました。学問や芸術を愛好し、自身も詩や劇を書き、画家としても作品を残しました。宮廷には多くの文化人を集め、『幸福王』とも称されました。イタリア戦争の影響下で王位を失った後はプロヴァンスに退き、優雅な宮廷生活を続けました。その生涯は中世後期の文化史に大きな影響を与えました。

1480年ルネ・ダンジューナポリ王 1409年

1559年

アンリ2世

(1519 - 1559)

フランス王

フランス王（在位1547–1559）として1519年に生まれました。カトリック教を支持しつつ、芸術や人文主義を庇護した君主です。

アンリ2世（1519–1559）はヴァロワ朝フランス王で、父フランソワ1世の後を継ぎました。プロテスタント勢力との対立を深め、ユグノー戦争の緒戦を迎えました。芸術家セルリアンやジョルジュ・ド・ラ・トゥールらを庇護し、ルネサンス文化を促進しました。王妃カトリーヌ・ド・メディシスとの結婚でイタリア文化を取り入れました。 1559年の祝賀式典での馬上槍試合中の事故で負傷し、同年に没しました。彼の死は政局に大きな影響を与え、王室内の抗争を招きました。

1559年アンリ2世フランス王 1519年

1584年

ウィレム1世

(1533 - 1584)

オラニエ公

オランダ独立戦争の指導者として1533年に生まれました。『ネーデルラントの父』と称される国父です。

ウィレム1世（1533–1584）はオラニエ公としてネーデルラント領主を務めました。スペイン王室の重税とカトリック弾圧に反発し、独立運動を主導しました。 1568年に八十年戦争を起こし、オランダ共和国の基礎を築きました。巧妙な外交戦術と軍事指揮で多くの勝利を収めました。 1584年7月10日、デルフトで暗殺され、その死は独立運動を一層高揚させました。オランダ建国の象徴として今日も広く讃えられています。

1584年ウィレム1世オラニエ公 1533年

天正15年6月5日

島津家久

(1547 - 1587)

戦国武将、島津貴久の四男

戦国武将島津貴久の四男

戦国時代の武将、島津貴久の四男として1547年に誕生しました。九州制覇を目指す島津氏の先鋒（せんぽう）として活躍しました。

島津家久（1547–1587）は薩摩国の有力大名・島津氏の一族です。若年より軍才を発揮し、耳川の戦いなどで功績を挙げました。特に龍造寺氏や大友氏との戦いで大隊を率いて度々勝利しました。島津義久らと連携し、九州統一の礎を築きました。 1587年の秀吉の九州征伐の前哨戦で戦死したとされます。その勇猛さは島津家の武勇伝として語り継がれています。

1587年天正 6月5日島津家久戦国武将島津貴久 1547年

寛永18年6月3日

有馬直純

(1586 - 1641)

延岡藩主

江戸時代前期の有力大名で、延岡藩主を務めた人物。

1586年に有馬氏の一族として生まれる。父・有馬晴信の死後、改宗しながらも徳川幕府に仕え、複数の領地を治めた。延岡藩では領国経営や治水事業に力を注ぎ、地域の発展に貢献した。 1620年代以降は学問や文化振興にも取り組み、藩校の設立を支援した。 1641年に死去し、その事績は後世に評価されている。

1641年寛永 6月3日有馬直純延岡藩主 1586年

元禄11年6月3日

佐々宗淳

(1640 - 1698)

彰考館総裁、佐々木助三郎のモデル

彰考館総裁佐々木助三郎のモデル

江戸時代の幕府官員で、彰考館総裁を務めた歴史研究家。

1640年に生まれ、江戸幕府に仕えながら学問に励む。元禄期には彰考館総裁として幕府の歴史資料や系図の収集・編纂を指揮した。当時の史料学の基盤を築き、幕府の公文書管理に大きな貢献を果たした。小説『佐々木助三郎』のモデルとしても知られ、民間への影響も大きい。 1698年に死去し、その業績は後世の歴史研究に影響を与え続けている。

1698年元禄佐々宗淳彰考館佐々木助三郎 1640年