トキソウ (朱鷺草)

学名: Pogonia japonica
科名: ラン科

花言葉

  • つつましやか

特徴

花色: 薄紅色・ピンク色

説明

トキソウは、朱鷺(トキ)の羽のような美しい薄紅色の花を咲かせることから名付けられた、日本固有のラン科植物です。日当たりの良い湿地に生育し、5月から6月にかけて開花します。環境省のレッドリストにも記載されており、現在では希少な植物となっています。花の色がトキの羽色に似ていることから「朱鷺草」という美しい名前が付けられました。

豆知識

  • トキソウの発見は江戸時代の本草学者によるものとされる
  • 現在日本に生息するトキ(朱鷺)も絶滅危惧種で、花と鳥が同じ運命を辿っている
  • 湿地開発により生息地が激減し、50年前と比べて90%以上減少した
  • 人工栽培は非常に困難で、共生菌との関係が必要不可欠

利用方法

観賞用
  • 野生ランの観察・撮影対象
  • 湿地生態系の保護のシンボル植物
  • 植物園での保護展示
薬用
  • 民間療法で解熱作用
  • 湿布として外用利用

注意: 絶滅危惧種のため採取は厳禁。観察のみに留めること

食用

食用不可

その他
  • 生態系保護の指標植物
  • 環境教育の教材

毒性

症状: 無毒

ヒマワリ (向日葵)

学名: Helianthus annuus
科名: キク科

花言葉

  • あなただけを見つめる
  • 敬慕
  • 光輝
  • あこがれ

特徴

花色: 黄色

説明

ヒマワリは北アメリカ原産のキク科の一年草で、太陽のような大きな黄色い花を咲かせることで知られています。花が太陽を追って動くように見えることから「向日葵」と名付けられましたが、実際に太陽を追うのは蕾の段階のみで、開花後は東を向いて固定されます。世界中で食用・油料用・観賞用として栽培され、ロシア、ウクライナ、ペルーの国花にもなっています。

豆知識

  • 1つの花に見えるが実際は数百から数千の小さな花の集合体
  • 世界最大のヒマワリは高さ9メートルを超える記録がある
  • 種子の配列は黄金比(フィボナッチ数列)に従っている
  • ゴッホの「ひまわり」は世界で最も有名な花の絵画の一つ

利用方法

観賞用
  • 切り花として夏のアレンジメント
  • 庭植えで夏の庭園の主役
  • 観光農園での観賞用栽培
薬用
  • ひまわり油に含まれるビタミンEが抗酸化作用
  • 葉の煎じ汁が民間療法で利用

注意: 種子は高カロリーのため摂取量に注意

食用
  • 種子
  • 若い花蕾
  • 茎の髄
その他
  • バイオ燃料の原料
  • 鳥の餌として利用
  • 土壌改良植物として栽培

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子(過剰摂取時)

症状: 大量摂取により消化不良や高カロリー摂取による体重増加

ツユクサ (露草)

学名: Commelina communis
科名: ツユクサ科

花言葉

  • 恋の心変わり
  • 変わらぬ思い
  • なつかしい関係
  • 尊敬

特徴

花色: 青色

説明

ツユクサは東アジア原産のツユクサ科の一年草で、朝に咲いて昼にはしぼんでしまう美しい青い花で知られています。露のような水滴が葉につくことから「露草」と名付けられました。古くから日本で親しまれており、生薬としても利用されてきました。現在では世界各地に帰化し、道端や畑でよく見かける身近な野草となっています。

豆知識

  • 英名「Day flower」は1日で花がしぼむことに由来
  • 学名のCommelinaはオランダの植物学者コメリン兄弟にちなむ
  • 最近糖尿病予防効果のある成分が発見された
  • 万葉集では「月草」の名前で詠まれている

利用方法

観賞用
  • 野草として自然な庭作りに利用
  • 朝の短時間だけ楽しむ観賞用
  • 押し花として工芸利用
薬用
  • 解熱・消炎作用(生薬:鴨跖草)
  • 利尿・むくみ解消効果
  • 外用で湿疹や皮膚炎の治療

注意: 使用前に専門家に相談することを推奨

食用
  • 若い茎葉
その他
  • 青い色素を染料として利用
  • 環境指標植物として利用
  • 子供の自然観察教材

毒性

症状: 無毒

アサガオ (朝顔)

学名: Ipomoea nil
科名: ヒルガオ科

花言葉

  • 愛情
  • 結束
  • 明日もさわやかに
  • 儚い恋
  • 固い絆

特徴

花色: 青・紫・ピンク・白

説明

アサガオは熱帯アジア原産のヒルガオ科のつる性一年草で、朝に美しいラッパ型の花を咲かせることから「朝顔」と名付けられました。奈良時代に薬として日本に伝来し、江戸時代には園芸植物として大流行しました。現在でも夏の代表的な花として親しまれ、小学校の理科教材としても広く利用されています。青、紫、ピンク、白など多彩な花色があります。

豆知識

  • 江戸時代には1つの種で現在の価値で数十万円で取引された品種がある
  • 花は朝3-4時頃から開き始め、昼頃にはしぼんでしまう
  • つるは反時計回りに巻きつく性質がある
  • 日本最古の園芸書にも記載されている歴史ある花

利用方法

観賞用
  • グリーンカーテンとして夏の遮熱
  • 垣根やフェンスの装飾
  • 鉢植えで朝の観賞用
薬用
  • 種子が緩下剤として漢方で利用(牽牛子)
  • 民間療法で利尿作用

注意: 種子には毒性があるため素人による使用は危険

食用

食用不可(種子は有毒)

その他
  • 理科教材として発芽・成長観察
  • つるの特性を活かした自然の日除け
  • 環境教育の教材

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子

症状: 種子摂取により下痢、嘔吐、反射低下、幻覚等の症状