07月05日の誕生日 | calendar.web-standard.org

1321年

ジョーン・オブ・ザ・タワー

(1321 - 1362)

スコットランド王妃

イングランド王エドワード2世の娘で、スコットランド王ダヴィド2世の王妃。幼くして結婚し、生涯子をもうけなかった。

1321年にロンドンのタワーで生まれたジョーンは、1328年にわずか7歳でスコットランド王ダヴィド2世と結婚しました。王妃としての立場ながら、夫と子をもうけることはなく、その後の多くの年月をイングランドで過ごしました。1341年以降は主にイングランドの城館で暮らし、1362年にハートフォード城で没しました。華やかな王妃生活と異なり、孤独な晩年を送った彼女の生涯は今も歴史家の関心を集めています。

1321年ジョーン・オブ・ザ・タワースコットランド 1362年

正徳元年5月20日

松平頼恭

(1711 - 1771)

讃岐国高松藩5代藩主

江戸時代中期の讃岐高松藩5代藩主。藩財政の立て直しや領内の治水・塩田開発に取り組んだ。

1711年に江戸で誕生し、1741年に父の跡を継いで高松藩5代藩主となりました。在任中は藩財政の再建を最重要課題とし、溜池や堀川の治水工事を実施。塩田の開発にも力を注ぎ、領内の産業振興を図りました。また藩校の整備や儒学の奨励を行い、文化面でも藩を支えました。1771年に66歳で没し、跡を嫡子に譲りました。

1711年正徳 5月20日松平頼恭讃岐国高松藩 1771年

1755年

サラ・シドンズ

(1755 - 1831)

女優

18世紀イギリスを代表する舞台女優。シェイクスピア劇の悲劇役で圧倒的な存在感を示した。

1755年、ウェールズに生まれたサラ・シドンズは、1766年にロンドンの劇場でデビューし、すぐに評判を呼びました。特に『マクベス』のレディ・マクベス役で高い評価を受け、貴族や文人にも支持されました。演技力だけでなく抒情的な声と優雅な所作が特徴で、長きにわたり劇場の看板女優として活躍。多くの後進に影響を与え、1831年にロンドンで逝去するまで演じ続けました。

1755年サラ・シドンズ女優 1831年

寛政2年5月25日

会沢正志斎

(1782 - 1863)

水戸藩士、儒学者、経世家

水戸藩士儒学者経世家

幕末の儒学者・経世家。水戸学を発展させ、尊王攘夷思想を唱えた。

1782年に江戸で生まれた会沢正志斎は、水戸藩士として藩政や教育に深く関与しました。儒教倫理を基盤とした経世論を展開し、藩校弘道館の整備や後進の育成に尽力。代表作『新論』では政治・経済運営の理論を提示し、尊王攘夷の思想的支柱となりました。1863年に没し、その学説は明治維新期の国家体制形成に大きな影響を与えました。

1782年寛政 5月25日会沢正志斎水戸藩士儒学者経世家 1863年

寛政2年5月23日

徳大寺実堅

(1790 - 1858)

公卿

江戸時代後期の公卿。徳大寺家に生まれ、朝廷儀式や学問を嗜んだ貴族。

1790年に京都の公家・徳大寺家に生まれた実堅は、幕末の動乱期にも朝廷で儀式や行事を執り行う役割を担いました。公卿として宮廷文化の維持に努め、和歌や茶道にも深い造詣を持っていました。外戚との関係を通じた政治的調整にも関与し、1858年に逝去するまで公家社会を支えました。

1790年寛政 5月23日徳大寺実堅公卿 1858年

1793年

パーヴェル・ペステリ

(1793 - 1826)

デカブリストの乱指導者

ロシア帝国の軍人・革命家で、1825年のデカブリスト蜂起を主導した。

1793年に生まれたペステリは、ナポレオン戦争にも参加したロシア軍人でした。皇帝専制打破を目指し、『ロシア共和国憲法草案』を執筆して政治改革を訴え、1825年のデカブリストの乱を指導。しかし鎮圧されて捕らえられ、1826年に処刑されました。その思想はロシア近代化運動にも影響を与えました。

1793年パーヴェル・ペステリデカブリストの乱 1826年

1795年

エルンスト・ハンプ

(1795 - 1880)

ドイツの薬剤師、植物学者

ドイツの薬剤師植物学者

19世紀ドイツの薬剤師・植物学者。薬用植物の調査と分類で知られる。

1795年にドイツで生まれたハンプは、薬剤師としての専門知識を植物学研究に応用しました。ヨーロッパ各地を巡って薬用植物を調査し、多数の標本を収集して分類学に貢献。薬学と植物学の架け橋として研究を重ね、後進への資料提供を行いました。1880年に没し、その業績は薬用植物学の発展に大きな役割を果たしました。

1795年エルンスト・ハンプ薬剤師 1880年

1805年

ロバート・フィッツロイ

(1805 - 1865)

軍人

イギリス海軍軍人で、ビーグル号艦長としてダーウィンを陪伴。後に気象学の先駆者となった。

1805年にイングランドで生まれたフィッツロイは、1825年に王立海軍に入隊し、チャールズ・ダーウィンを乗せたビーグル号の艦長を務めました。航海中に得た気象観測結果をもとに、後年気象予報の基盤を築きます。1830年代以降は海軍気象報告制度の確立に尽力し、気象学の発展に寄与しました。1865年に逝去しました。

1805年ロバート・フィッツロイ軍人 1865年

1810年

P・T・バーナム

(1810 - 1891)

興行師

アメリカの興行師・実業家。バーナム＆ベイリーサーカスの創始者として知られる。

1810年にコネチカット州で生まれたバーナムは、珍奇な見世物と巧みな宣伝で人々を魅了しました。展示館やサーカス団の運営を通じてエンターテインメント産業を切り拓き、ブランド化の先駆者となります。1850年代には博物館やサイドショーを成功させ、その後サーカス興行で世界的に名を馳せました。1891年に死去し、現代のショービジネスに影響を与え続けています。

1810年 P・T・バーナム 1891年

1820年

ウィリアム・ランキン

(1820 - 1872)

物理学者、工学者

物理学者工学者

スコットランドの物理学者・工学者。熱力学と蒸気機関研究の先駆者。

1820年にスコットランドで生まれたランキンは、蒸気機関の理論化と熱力学の体系構築に取り組みました。ランキンサイクルと呼ばれる熱機関効率解析や、ランキン温度尺度の考案で知られ、工学教育にも尽力しました。英国王立協会フェローにも選ばれ、多くの技術者を育成。1872年に逝去後も、その理論はエネルギー工学の基礎として継承されています。

1820年ウィリアム・ランキン物理学者 1872年

文政7年6月9日

本木昌造

(1824 - 1875)

通詞、日本の活版印刷の創始者

通詞日本の活版印刷の創始者

幕末期の通詞で、欧米の活版印刷技術を日本に導入した先駆者。

長崎で通詞としてオランダ語や英語を習得し、海外の印刷機械を研究した。1870年代に木製活字を自作し、日本語活字の製造に成功した。最初の日本語活版印刷所を設立し、多くの書籍や洋書の出版を支援した。技術書や官報の印刷に携わり、明治維新後の情報流通の基盤を築いた。印刷技術の普及により日本の近代化に大きく貢献した。

1824年文政 6月9日本木昌造通詞 1875年

弘化4年5月23日

戸田忠恕

(1847 - 1868)

下野国宇都宮藩8代藩主

江戸時代末期の下野宇都宮藩8代藩主。若くして藩主となり、幕末の激動期を生きた。

1847年に宇都宮藩主・戸田忠厚の子として生まれ、幼くして家督を継いだ。幕末の動乱期に藩政改革を試み、財政再建や殖産興業に取り組んだ。1868年の戊辰戦争では官軍と交渉を重ね、藩の存続を模索した。藩主在任中に多くの近代化施策を導入したが、同年に急逝し、その若く非業の死は藩内に衝撃を与えた。近代日本育成の端緒をつくった若き大名として知られる。

1847年弘化 5月23日戸田忠恕下野国宇都宮藩 1868年