1054年
この日から数ケ月にわたり超新星SN 1054が観測され、日中でも確認できるほどの光を放つ。その残滓が現在のかに星雲。
1054年、肉眼で観測できる明るい超新星SN 1054が出現しました。
数カ月間にわたり夜空を輝かせ、日中でも観察されました。
現在ではその残滓がかに星雲と呼ばれています。
1054年7月4日ごろ、SN 1054と呼ばれる超新星が夜空に現れました。
中国やアラブをはじめ世界各地の記録に残され、最大光度はマイナス6等級に達しました。
その明るさは昼間でも目視可能なほどで、数カ月間にわたり観測が続けられました。
超新星爆発後の残滓はかに星雲として知られ、現在も天文学研究の対象となっています。
SN 1054の観測は星の進化や超新星爆発メカニズムの理解に大きく貢献しました。
1054年
超新星
SN 1054
かに星雲
1927年
ロッキード ベガが初飛行。
ロッキード社の高性能単葉機ベガが初飛行に成功しました。
1927年7月4日、アメリカのロッキード社で高性能単葉機ベガが初飛行に成功しました。
木製の一体成型構造を採用した軽量かつ頑丈な設計が特徴でした。
最高速度は当時の民間機の中で突出しており、長距離飛行にも適していました。
アメリア・イヤハートによる大西洋無着陸横断飛行などで活躍し、その性能を証明しました。
ベガの成功は航空技術の発展に大きく貢献し、後続機にも影響を与えました。
ロッキード ベガ
1987年
NHKが衛星第1テレビで世界初の衛星テレビの24時間放送を開始。
NHK衛星第1テレビが世界初の24時間衛星放送を開始。
1987年7月4日、NHKの衛星第1テレビが世界で初めて24時間連続の衛星テレビ放送を開始しました。これまで日本国内の放送は時間帯制限があったのに対し、衛星を利用した24時間放送は新たな視聴スタイルを生み出し、ニュースや番組編成にも革新をもたらしました。技術面では高品質な映像伝送が可能となり、後の多チャンネル・マルチメディア時代への先駆けとなりました。
NHK
衛星第1テレビ
1997年
アメリカの火星探査機「マーズ・パスファインダー」が火星に着陸。
1997年7月4日、NASAの火星探査機マーズ・パスファインダーが火星表面への着陸に成功しました。
マーズ・パスファインダーはNASAが開発した火星探査機で、着陸機本体と小型ローバー「ソジャーナー」を搭載していました。1997年7月4日、日本時間では5日にかけて火星大気圏突入を行い、安全に着地しました。ローバーは岩石や土壌の画像撮影を行い、地質学的分析を実施しました。ミッションは当初予定の約7日間を大幅に上回り、約85日間にわたってデータを送信し続けました。得られた成果は火星の地質構造や過去の水の存在に関する貴重な知見をもたらし、後続の火星探査計画に大きな影響を与えました。
1997年
火星探査機
マーズ・パスファインダー
1998年
日本初の火星探査機「のぞみ」が打ち上げられる。
1998年7月4日、JAXAの前身である宇宙開発事業団が開発した日本初の火星探査機「のぞみ」を打ち上げました。
「のぞみ」(Planet-B)は火星の大気や磁場を観測する目的で開発された日本初の火星探査機です。1998年7月4日、種子島宇宙センターからH-IIロケットで打ち上げられ、順調に地球周回軌道を脱出して火星へ向かいました。探査機は火星到達後のデータ取得を目指していましたが、通信系の故障などのトラブルにより本来のミッション完遂には至りませんでした。それでも「のぞみ」は深宇宙探査技術の実証機として大きな意義を持ち、その成果は後の探査機開発に活かされました。
1998年
のぞみ
2005年
アメリカの彗星探査機「ディープ・インパクト」が発射した衝突体がテンペル第1彗星に衝突。
2005年7月4日、NASAの彗星探査機ディープ・インパクトが衝突体をテンペル第1彗星に衝突させ、内部構造の調査を行いました。
ディープ・インパクトは探査機本体と小型衝突体(インパクター)で構成されるNASAの彗星探査ミッションです。7月4日、日本時間に衝突体がテンペル第1彗星の核に命中し、衝撃で露出した内部物質を観測機が撮影しました。取得したデータにより、彗星の核の組成や密度、構造に関する新たな知見が得られました。ミッションは成功とされ、彗星探査技術の発展や太陽系形成理論への貢献が高く評価されました。得られた成果は後続の小惑星探査や彗星探査計画に大きな影響を与えました。
2005年
ディープ・インパクト
テンペル第1彗星
2010年
全国の日本放送協会(NHK)と民放で全国一斉地デジ化テストが午後5時59分から1分間同時放送される。
2010年7月4日、NHKと全国の民放各局が午後5時59分から1分間の全国一斉地デジ化テスト放送を実施した。
総務省が推進する地上アナログ放送から地上デジタル放送への完全移行に先立ち、
NHKと全国の民放各局が2010年7月4日午後5時59分から1分間の全国一斉テスト放送を実施。
テストではニュースや時報に合わせて同時切り替えを行い、放送設備や受信機の準備状況を点検。
視聴者は視聴環境を確認し、不具合があればアンテナ調整や機器の設定変更を行った。
このテストにより、2011年夏に予定されていたアナログ放送停波に向けた課題が浮き彫りとなり、
その後の地域対策や周知活動に役立てられた。
2010年
日本放送協会
民放
2012年
欧州原子核研究機構が「新しい粒子(ヒッグス粒子)」の存在を確認したと発表。
2012年7月4日、CERN(欧州原子核研究機構)がヒッグス粒子の存在を確認したと発表した。
スイスのジュネーブ郊外にあるCERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を用い、
ATLAS実験とCMS実験が独立してヒッグス粒子の候補事象を検出。
この粒子は素粒子標準理論における質量生成機構を説明するヒッグス機構の要であり、
50年以上にわたる探索の末の発見と位置づけられた。
発表により物理学界は歓喜に包まれ、2013年にはピーター・ヒッグスらにノーベル物理学賞が授与された。
この成果は宇宙の基本法則解明や新たな物理理論探求への道を切り開いた。
2012年
欧州原子核研究機構
ヒッグス粒子
2018年
米国・エゼル・アヴィエーション社所有の、現存する唯一のF3A コルセア戦闘機が1944年の墜落以来、実に74年ぶりに飛行した。
2018年7月4日、エゼル・アヴィエーション社所有の唯一現存するF3Aコルセア戦闘機が1944年の墜落以来74年ぶりに飛行した。
F3Aコルセアは第二次世界大戦中に米海軍航空隊で運用された艦載戦闘機で、
1944年に墜落して以来、唯一現存する機体は長らく地上展示されていた。
米国オハイオ州のエゼル・アヴィエーション社が数年をかけて機体を解体・調査し、
オリジナル部品の修復や複製を組み合わせてフライトレディに復元。
2018年7月4日、記念すべき復元飛行が実施され、往年のエンジン音と優雅な飛行姿を披露した。
歴史的遺産としての価値が高く、実機飛行による保存の意義を示した。
2018年
F3A コルセア戦闘機