明治4年5月10日

新貨条例公布。貨幣の名称を「円・銭・厘」とし十進法を採用。旧1両を1円とする。

十進法に基づく「円・銭・厘」の貨幣単位を制定し、旧来の諸制度から脱却した。
新貨条例は明治政府が貨幣制度を統一するために制定した法律です。 従来の両・分・朱といった複雑な単位を廃し、1円=100銭、1銭=10厘の十進法を採用しました。 旧1両は新1円と定められ、貨幣の名称と価値が明確化されました。 この改革により国内取引が活性化し、近代的経済システムの基盤が整備されました。 以後、日本の通貨制度は今日まで続く形を取ることになります。
1871年 5月10日 新貨条例
1882年

「日本銀行条例」公布。

日本銀行条例が公布され、中央銀行としての日本銀行設立の法的基盤が整えられた。
1882年に公布された日本銀行条例は、中央銀行創設のための基本法です。 日本銀行は政府の銀行券発行権を担い、金融政策の要として機能することが定められました。 これにより通貨の安定や金融秩序の維持が図られ、近代金融システムの構築が進みます。 日本銀行は民間資本と政府出資を組み合わせて設立され、後の独立性も確立していきます。 本条例は日本経済の発展に欠かせない制度的基盤となりました。
1882年 日本銀行