06月27日の誕生日 - 科学者・研究者

元禄11年5月20日

宇野明霞

(1698 - 1745)

儒学者

江戸時代の儒学者。生涯を通じて朱子学の研究と教育に尽力。

宇野明霞（うのめいか）は江戸時代中期の儒学者で、朱子学を専門としました。幕臣として藩校で教鞭をとり、多くの門弟を育成しました。著書「朱子大意」などを著し、学問を体系的にまとめました。また、藩政改革にも関与し、実学の振興にも努めました。 1745年に没し、その学問と教育の業績は後世に大きな影響を与えました。

1698年元禄 5月20日宇野明霞儒学者 1745年

1806年

オーガスタス・ド・モルガン

(1806 - 1871)

数学者

英国の数学者。論理学と代数学の基礎を築いた人物。

オーガスタス・ド・モルガンは19世紀のイギリスの数学者で、形式論理学の先駆者です。「ド・モルガンの法則」として知られる論理学の基本法則を発見しました。ロンドン大学で初代数学教授として教壇に立ち、多くの教育書を執筆しました。代数学や微分積分学の研究も行い、数学教育の普及に尽力しました。 1871年に没し、その業績は現代の論理学やコンピュータ科学に大きな影響を与えました。

1806年オーガスタス・ド・モルガン数学者 1871年

1869年

ハンス・シュペーマン

(1869 - 1941)

発生生物学者

ドイツの発生生物学者。ノーベル生理学・医学賞受賞者。

ハンス・シュペーマンはドイツの発生生物学者で、胚発生の研究を行いました。共培養実験で「オーガナイザー」の概念を提唱し、形態形成の仕組みを解明しました。 1935年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。大学教授として多くの研究者を育成し、発生生物学の発展に貢献しました。 1941年に没し、その業績は現代生物学の基礎となっています。

ハンス・シュペーマン発生生物学者 1941年

1882年

エドゥアルト・シュプランガー

(1882 - 1963)

哲学者、心理学者

哲学者心理学者

ドイツの哲学者・心理学者。人間の価値構造を分析する「価値心理学」の創始者として知られる。

ドイツの哲学者かつ心理学者として活動し、1914年に発表した『人生の型』で人間の価値観を6タイプに分類する理論を提唱した。大学教員として後進の指導にあたり、文化心理学や発達心理学に大きな影響を与えた。第二次世界大戦後にはアメリカにも滞在し、国際的な心理学研究の架け橋となった。彼の価値心理学は教育学や経営学などにも応用され、現代でも引用され続けている。 1963年に80歳でこの世を去った。

1882年エドゥアルト・シュプランガー哲学者心理学者 1963年

1888年

ルイス・バーンスタイン・ネイミア

(1888 - 1960)

歴史学者

イギリスの歴史学者。18世紀英国政治史の研究で知られ、議会外交史に新たな視点をもたらした。

ポーランド生まれのち英国に移り住み、18世紀英国政治を詳細に分析した『The Structure of Politics at the Accession of George III』を発表。系統的な人物調査（プロソポグラフィ）を用いて従来の政治史研究に革新をもたらした。第二次世界大戦中は政府調査に参加し、戦後はロンドン大学で教鞭をとり多くの研究者を育成。その功績によりナイトの爵位を授与され、20世紀を代表する英国史家として高く評価された。 1960年に72歳でこの世を去った。

1888年ルイス・バーンスタイン・ネイミア歴史学者 1960年

1914年

ウィリアム・フート・ホワイト

(1914 - 2000)

社会学者

アメリカの社会学者。都市社会学やコミュニティ研究を推進し、実証的手法を重視した。

1930年代から社会問題の実証的研究を重視し、都市部の貧困や移民コミュニティをフィールドに調査を実施。定量的手法と質的分析を組み合わせた研究スタイルで知られる。大学教員として多くの社会学者を育成し、専門誌への寄稿も多数。戦後の社会構造変化を分析した著作は市民社会研究の基盤となった。 2000年に92歳でこの世を去った。

ウィリアム・フート・ホワイト社会学者 2000年

1921年

菊池徹

(1921 - 2006)

地質学者

日本の地質学者。火山学や堆積学の研究を通じて地殻変動の解明に貢献した。

東京大学で教鞭をとり、火山活動や堆積物の形成過程を詳細に研究。フィールドワークを重視し、日本各地の火山地帯で調査を実施した。論文や著書を通じて地質学の基礎知識を一般にも広く紹介。後進の指導にも熱心で、多くの研究者を育成した。 2006年に85歳でこの世を去った。

1921年菊池徹地質学者 2006年

1929年

谷沢永一

(1929 - 2011)

書誌学者

谷沢永一書誌学者 2011年

1931年

マルティヌス・フェルトマン

(1931 - 2021)

物理学者

オランダの理論物理学者。素粒子理論の研究で1999年にノーベル物理学賞を受賞した。

1931年6月27日、オランダ・ヤンストンデ生まれ。素粒子物理学、特に量子場理論の計算技術（ディメンショナル・レギュラリゼーション）の開発に貢献。ティント・ホーフトとともにゲージ理論の漸近自由性を理論的に確立。 1999年に「規格化可能なゲージ理論の量子特性の解析」によりノーベル物理学賞を受賞。ユトレヒト大学やデルフト工科大学で教鞭を執る。 2021年1月4日、逝去。

1931年マルティヌス・フェルトマン物理学者 2021年

1934年

ロバート・ローゼン

(1934 - 1998)

理論生物学者

アメリカの理論生物学者。複雑系と生命現象の数学的モデル化に先駆的に取り組んだ。

1934年6月27日、米国生まれ。生物システムを数学的に解析する理論生物学の分野で先駆的研究を行う。関数的有機体モデルや複雑系のネットワーク理論を導入し、生命の自己組織化を探求。 1979年の著書『理論生物学入門』などで生物学と数学の橋渡しを試みる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）や中央フロリダ大学で教鞭を執り、後進育成にも貢献。 1998年2月9日、逝去。

1934年ロバート・ローゼン理論生物学者 1998年

1935年

荒井良雄

(1935 - 2015)

英米文学者、駒澤大学名誉教授

英米文学者駒澤大学名誉教授

荒井良雄駒澤大学 2015年

1939年

佐伯胖

認知心理学者

日本の認知心理学者。記憶や判断過程のメカニズム解明に取り組んだ。

1939年生まれ。東京大学で心理学を学び、認知心理学の分野に進んだ。記憶や言語理解に関する実験研究を推進し、多くの学術論文を発表した。大学教授として教育にも力を注ぎ、多くの後進を育成。国内外の学会で招待講演を行い、認知心理学の普及に貢献している。現在も研究活動を続けている。

佐伯胖認知心理学者