1886年

アンリ・モアッサンが初めてフッ素の単離に成功。

1886年6月26日、フランスの化学者アンリ・モアッサンが初めてフッ素元素の単離に成功した日。
フッ素は極めて反応性が高く、単離が長年化学者の難問となっていた。 モアッサンは特殊なプラチナ装置を用いて、フッ化水素と水溶性フッ化物を電気分解する手法を開発。 この方法により1886年6月26日に初めて純粋なフッ素ガスの単離に成功した。 フッ素の発見は元素化学に大きな進展をもたらし、その後の化学工業への応用にも道を開いた。 モアッサンはこの功績により1906年にノーベル化学賞を受賞している。
1886年 アンリ・モアッサン フッ素 単離
1936年

世界初の実用ヘリコプター、Fw61が初飛行。

世界初の実用ヘリコプター「Fw61」が1936年6月26日に初飛行した日。航空技術の新時代を切り拓いた出来事です。
ドイツのフォッケ・アハゲリス社が開発した実用ヘリコプターFw61は、1936年6月26日に初めて飛行に成功しました。 二重反回転式ローターを採用し、安定したホバリングや垂直離着陸を実証。 この成功はヘリコプター技術の実用化を大きく前進させ、軍事・民間航空分野への応用の道を開きました。 後に各国でヘリコプター開発競争が始まり、現代の航空機産業に欠かせない技術基盤となりました。 歴史的な技術革新の瞬間として、航空史における重要なマイルストーンです。
1936年 ヘリコプター Fw61
1948年

ウィリアム・ショックレーがトランジスタの特許を取得。

ウィリアム・ショックレーがトランジスタの特許を取得し、半導体技術の礎を築いた日。
1948年6月26日、物理学者ウィリアム・ショックレーがトランジスタの特許を正式に取得。 トランジスタは真空管に代わる半導体素子として小型化と省電力化を可能にし、電子機器革命を起こす。 ショックレーの発明はシリコン半導体産業の発展を促し、後のシリコンバレー創成に大きく寄与。 この技術革新はコンピュータや通信機器、家電製品など幅広い分野に応用され、現代社会を支える基盤となった。 特許取得後、ショックレーは更なる研究を進め、半導体デバイスの研究をリードした。
ウィリアム・ショックレー トランジスタ
1954年

モスクワ近郊オブニンスクで世界初の商用原子力発電所であるオブニンスク原子力発電所が運転を開始。

世界初の商用原子力発電所がソ連で稼働を開始した日。
1954年6月26日、モスクワ近郊のオブニンスクで世界初の商用原子力発電所が運転を開始しました。 出力は5MWで、地域の工業および一般家庭に電力を供給する目的で建設されました。 この成功は原子力技術の平和利用における画期的な出来事とされ、各国の原子力開発競争に大きな影響を与えました。 オブニンスク発電所は1959年まで稼働を続け、その後実験施設として転用されました。 現在は博物館として公開され、原子力発電の黎明期を物語る貴重な遺産となっています。
1954年 モスクワ オブニンスク 原子力発電所 オブニンスク原子力発電所
1989年

東芝が世界初となるA4型ノートパソコン「DynaBook J 3100SS」を発売。

1989年6月26日、東芝が世界初のA4型ノートパソコン『DynaBook J-3100SS』を発売した。
東芝が開発したDynaBook J-3100SSはA4サイズの筐体にCPUやドライブを収めた世界初のノートパソコンとして注目を集めた。 CPUにはV30、フロッピーディスクドライブ、バッテリーを内蔵し、重量は約4.1kgだった。 1989年6月26日の発売開始と同時にビジネスユーザーや技術者から高い評価を受けた。 当時の一般的なパソコンと比べ可搬性が飛躍的に向上し、オフィスワークのスタイルを変える契機となった。 DynaBookブランドはその後のノートパソコン市場の標準を確立し、現在まで続くロングセラーとなっている。
1989年 東芝 DynaBook J-3100SS
1994年

マイクロソフトがMS DOSの販売中止を発表。

1994年6月26日、マイクロソフトがMS-DOSの販売中止を正式に発表した。
MS-DOSは1981年にIBM PC向けOSとして登場し、PC市場の標準OSとして長く君臨してきた。 1994年6月26日、マイクロソフトはMS-DOSの単体販売を終了すると発表し、以降はWindowsとのバンドル提供に移行。 当時の最新OSであるWindows 3.1に続き、1995年にはWindows 95のリリースが予定されていた。 MS-DOSの終焉はPCの操作体系をGUIへ一層移行させる節目となり、多くのユーザーに影響を与えた。 この決定はソフトウェア業界のライセンス形態にも大きな影響を与えた。
1994年 マイクロソフト MS-DOS