聖ヨハネ祭(キリスト教)

バプテスマのヨハネの生誕祭。ヨハネは祭司ザカリヤとエリサベツの子としてイエス・キリストより6ヵ月早く生まれ(ルカの福音書1:5~36)、キリストに洗礼を施した(マタイの福音書3:13~16)。そのため、クリスマスが12月25日に定められると、彼の誕生日は6月24日の夏至の日になった。聖ヨハネ祭(Jaanipäev)(エストニア)、聖ヨハネ祭(Jāņi)(ラトビア)、聖ヨハネ祭(リトアニア)

バプテスマのヨハネの生誕を祝うキリスト教の祝祭日。 6月24日の夏至と重なり、ヨーロッパ各地で篝火や歌、踊りによる夏祭りが行われる。
「ルカの福音書」によると、バプテスマのヨハネは祭司ザカリヤとエリサベツの子として生まれたとされる。 クリスマスが12月25日に定められた後、その半年前にあたる6月24日がヨハネの誕生日とされた。 北欧やバルト諸国では夏至祭と融合し、篝火を焚く伝統行事が盛大に行われる。 エストニアのJaanipäev、ラトビアのJāņi、リトアニアの祝典では、草花の冠を飾る風習が残る。 キリスト教の祝祭日であると同時に、民俗行事として地域ごとの特色ある催しが見どころ。 日本では宗教的行事として行われることは少ないが、異文化理解や夏至にまつわる伝統行事として注目を集めている。
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伊雑宮 御田植祭

国・地域: 日本

三重県志摩市の伊雑宮に隣接する御神田で執り行われる御田植祭。毎年この日に行われ、「磯部の御神田(いそべのおみた)」の名で国の重要無形民俗文化財に登録されており、日本三大田植祭の一つとされている。

三重県志摩市の伊雑宮で行われる田植祭。 国の重要無形民俗文化財に登録された、日本三大田植祭の一つ。
伊雑宮(いざわのみや)の御神田で毎年6月24日に執り行われる伝統的な御田植祭です。 磯部の御神田の名で知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 日本三大田植祭の一つとして、古式ゆかしい装束を身にまとい、歌舞や舞楽とともに田植えを再現します。 早乙女と呼ばれる女性たちが田圃に入り、稲苗を手植えする姿は見応えがあります。 地元の氏子や観光客も参加し、五穀豊穣を祈願する地域行事として親しまれています。 終了後には直会(なおらい)として神事を祝う宴が催され、伝統文化の継承に寄与しています。
日本 三重県 志摩市 伊雑宮 御田植祭

聖ヨハネ祭(Jaanipäev)

国・地域: エストニア
エストニアの夏至の祝祭日Jaanipäev。 聖ヨハネ祭と北欧の夏至祭が融合した全国的な祝日。
エストニアではJaanipäev(ヤー二パエヴ)として、夏至前夜より2日間にわたり盛大に祝われます。 篝火(ヨアニケッド)を焚き、草花の冠を作って踊り、歌うなど伝統行事が各地で行われます。 農村部から首都タリンまで、世代を超えた参加者が野外パーティーやピクニックを楽しみます。 古くからの民間伝承では、魔除けや恋愛成就の儀式として夜通し行事が続くとされます。 国民的祝祭日であり、翌日は家族や友人と過ごす公休日となっています。 エストニアの文化と自然が融合する、北欧最大級の夏至祭です。
聖ヨハネ祭 エストニア

聖ヨハネ祭(Jāņi)

国・地域: ラトビア
ラトビアの夏至祭で、聖ヨハネを祝う伝統行事。焚き火や歌、草のリース作りを楽しみます。
ラトビアに古くから伝わる夏至の祝祭で、毎年6月24日に行われます。 聖ヨハネ祭はJāņiとも呼ばれ、豊穣と繁栄を祈願する重要な行事です。 夜通し焚き火を囲み、民謡や伝統的な歌を歌い、花や草のリースを頭に飾ります。 「シダの花」を探す風習があり、見つけると幸運を呼ぶと伝えられています。 伝統的にミードやビールを飲み交わし、家族や友人と夏の到来を祝います。 近年は観光客向けのイベントも増え、ラトビア文化を体験できる機会として人気が高まっています。
聖ヨハネ祭 ラトビア

聖ヨハネ祭

国・地域: リトアニア
リトアニアの夏至祭で、伝統的な歌や踊り、焚き火で夏の豊穣を祝う行事。
リトアニアではJoninės(ヨニネス)とも呼ばれる夏至祝祭で、毎年6月24日に開催されます。 古代異教の儀式とキリスト教の聖ヨハネの日が融合した行事です。 野外で夜通し焚き火を焚き、伝統的な歌やダンス、草や花のリース作りを楽しみます。 麦の穂や花の冠を飾る習慣があり、特に若者たちの恋愛成就の儀式ともなっています。 シダの花を探すと幸運が訪れるとされ、見つけた人には特別なご利益があると言い伝えられています。 地域ごとにフェスティバルやマーケットが開かれ、観光客向けのイベントも盛んです。
聖ヨハネ祭 リトアニア