06月23日の命日 - 科学者・研究者

1836年

ジェームズ・ミル

(1773 - 1836)

歴史家、哲学者、経済学者

歴史家哲学者経済学者

ジェームズ・ミルはスコットランド生まれの歴史家・哲学者・経済学者で、功利主義の理論と政治改革に影響を与えました。

ジェームズ・ミル（1773-1836）はスコットランド出身で、東インド会社の政策を批判した『イギリス商人インド史』で知られます。哲学ではジェレミー・ベンサムと交流し、功利主義を発展させて政治思想に大きな影響を与えました。経済学分野でも『政治経済学原理』を著し、自由貿易や市場経済の基礎を築きました。息子ジョン・スチュアート・ミルの教育にも力を注ぎ、その思想は次世代に継承されました。彼の功利主義思想はその後の社会改革運動にも大きな影響を与えました。

1836年ジェームズ・ミル歴史家哲学者経済学者 1773年

1881年

マティアス・ヤーコプ・シュライデン

(1804 - 1881)

植物学者

マティアス・ヤーコプ・シュライデンはドイツの植物学者で、細胞説の共同提唱者の一人として知られています。

マティアス・ヤーコプ・シュライデン（1804-1881）はドイツ南部で生まれ、植物学を専攻しました。1838年に『植物組織の研究』で植物の構造がすべて細胞から成ることを示し、細胞説の確立に大きく貢献しました。シュライデンの研究は同時期の動物学者テオドール・シュワンの業績と結びつき、現代生物学の基礎となりました。植物分類学や形態学にも優れ、数多くの植物種を記載しました。彼は教育者としても活躍し、多くの学生を育成して後の生物学研究を支えました。

1881年マティアス・ヤーコプ・シュライデン植物学者 1804年

1891年

ヴィルヘルム・ヴェーバー

(1804 - 1891)

物理学者

ヴィルヘルム・ヴェーバーはドイツの物理学者で、電磁気学の基礎研究を行いウェーバー単位の基礎を築きました。

ヴィルヘルム・エドゥアルト・ヴェーバー（1804-1891）はドイツのゲッティンゲン大学でカール・フリードリヒ・ガウスと共同研究を行いました。1833年に電磁気力計を発明し、電流間の力を定量的に測定する手法を確立しました。彼は電磁誘導の理論を発展させ、電磁気学の学問体系を構築しました。ウェーバーは磁束単位ウェーバー（Wb）の由来となるなど、電磁気学分野に多大な影響を残しました。さらに物理学教育者としても活躍し、多くの後進を育てました。

1891年ヴィルヘルム・ヴェーバー物理学者 1804年

1891年

ノーマン・ポグソン

(1829 - 1891)

天文学者

ノーマン・ポグソンはイギリスの天文学者で、星の光度等級の基準を定めたことで知られます。

ノーマン・ロック=ポグソン（1829-1891）はイギリスの天文学者で、1860年からインドのマドラス天文台に勤務しました。1875年に光度等級の差を2.512倍とする『ポグソンの法則』を提唱し、天体の明るさを定量的に比較する基準を確立しました。彼は多数の小惑星や恒星を観測し、その位置観測報告は天体カタログに活用されました。ポグソンは精密観測の技術向上に努め、天文学の発展に貢献しました。晩年は天文教育にも尽力し、多くの若手研究者を育てました。

ノーマン・ポグソン天文学者 1829年

1896年

ジョゼフ・プレストウィッチ

(1812 - 1896)

地質学者、実業家

地質学者実業家

ジョゼフ・プレストウィッチはイギリスの地質学者・実業家で、先史時代の石器研究と鉱業経営で知られます。

ジョゼフ・プレストウィッチ（1812-1896）はロンドン大学で地質学を学び、鉱山調査や泥炭研究を行いました。1858年にヨーロッパの新旧石器時代の石器発見を報告し、人類史研究に先駆的な貢献をしました。また、鉄道建設や鉱山開発に参画し、実業家としても成功を収めました。彼は地質学会の創設メンバーとして学会活動を推進し、多くの論文を発表しました。その業績によりナイトに叙せられ、学術界と産業界双方で高く評価されました。

1896年ジョゼフ・プレストウィッチ地質学者実業家 1812年

1969年

矢部長克

(1878 - 1969)

地球科学者

日本の地質学者、数多くの地質調査を手がけた。

矢部長克は、1878年に生まれた日本の地球科学者。東京帝国大学で地質学を専攻し、北海道や九州など各地の地層調査を行った。地層の成り立ちや鉱床研究で成果を挙げ、鉱山技術の発展にも貢献した。教育者としても後進を育成し、日本の地球科学研究の基礎を築いた。 1969年6月23日にその生涯を閉じた。

矢部長克地球科学者 1878年

1986年

桜田一郎

(1904 - 1986)

化学者

1986年桜田一郎化学者 1904年

1995年

ジョナス・ソーク

(1914 - 1995)

医学者

アメリカの医学者。ポリオの不活化ワクチンを開発し、世界に貢献した。

1914年に米ニューヨークで生まれた医学者です。ウイルス学の研究者として、ポリオ（小児麻痺）の不活化ワクチンを開発。 1955年に安全性と有効性が確認されると、世界中でポリオ根絶への大きな一歩となりました。ワクチンの特許を取得しなかったことで、製薬業界に広範囲に普及。晩年は免疫学や脳科学の研究に注力し、ソーク研究所を設立。人道主義者としても知られ、科学の普及や教育にも貢献しました。 1995年6月23日に逝去した。

1995年ジョナス・ソーク医学者 1914年

1997年

ヘルマン・フローン

(1912 - 1997)

地理学者、気候学者

地理学者気候学者

ドイツの地理学者・気候学者。気候変動研究の先駆者として知られる。

1912年ドイツのベルリンで生まれた地理学者です。ゲッティンゲン大学で地理学を学び、気候学に興味を抱く。第二次世界大戦後、キール大学教授に就任し、気候システムの研究を推進。 1950年代から地球温暖化の可能性を指摘し、工業化社会による大気変動を警告。国際的な学会で多数の論文を発表し、現代の気候変動議論の基礎を築いた。研究成果は政策にも影響を与え、温暖化防止の重要性を世界に訴えた。 1997年6月23日にこの世を去った。

1997年ヘルマン・フローン地理学者気候学者 1912年