06月21日の命日 - 科学者・研究者

文化4年5月16日

皆川淇園

(1735 - 1807)

儒学者

江戸時代後期に活躍した儒学者で、教育と著述活動に尽力した学者。

1735年に江戸に生まれた皆川淇園は、朱子学を中心に学び、藩校や私塾で教学を行いました。特に武士や町人階層に向けた教育を推進し、多くの門弟を育てました。著作には漢詩や儒学書を残し、当時の学問界に影響を与えました。また倫理や政治思想の面でも講義を行い、社会の規範形成に寄与しました。 1807年に没するまで、儒学を通じて江戸文化を支えた人物です。

1807年文化 5月16日皆川淇園儒学者 1735年

1852年

フリードリヒ・フレーベル

(1782 - 1852)

教育者

ドイツの教育学者。幼稚園の概念を確立し、幼児教育の父と称される。

フリードリヒ・フレーベル（1782年 - 1852年）は、ドイツの教育学者で、幼児教育の先駆者として知られます。 1837年に世界初の幼稚園（Kindergarten）を開園し、子どもの遊びを学びの基盤とする新しい教育モデルを確立しました。「フレーベルの贈り物」と呼ばれる教材を開発し、遊具を通じて子どもの感性や創造力を育成しました。著書『母の仕事と遊戯』や教育論文を通じて、世界中の教育者に影響を与え、今日の保育・教育実践に大きな足跡を残しています。その教育理念は、子どもの自主性や協調性を重視し、現代の幼児教育にも深く根付いています。

1852年フリードリヒ・フレーベル 1782年

1857年

ルイ・テナール

(1777 - 1857)

化学者

フランスの化学者。過酸化水素の発見や「テナルドブルー」と呼ばれる顔料の開発で知られる。

ルイ・ジャック・テナール（1777年 - 1857年）は、フランスの著名な化学者です。 1818年に過酸化水素を初めて合成・同定し、その性質を体系的に研究しました。ボロンに関する研究や、『テナルドブルー』とも呼ばれる青い顔料の開発で知られ、染料化学に貢献しました。パリ工業学校の教授として多くの化学者を育成し、影響力のある教科書『化学概論』を執筆しました。化学結合論や金属化学にも業績を残し、19世紀の化学発展に大きな役割を果たしました。

1857年ルイ・テナール化学者 1777年

文久3年5月6日

貫名菘翁

(1778 - 1863)

儒学者、書家、文人画家

儒学者書家文人画家

江戸時代後期の儒学者・書家・文人画家。儒学に基づく学問と文人画を融合した作品で知られる。

貫名菘翁（1778年 - 1863年）は、江戸時代後期に活躍した儒学者・書家・文人画家です。京都の公家出身で、漢学や儒学を深く修め、儒教的価値観を背景に書や詩を制作しました。文人画の技法を取り入れた風雅な山水画や花鳥画を数多く残し、その作風は文人趣味を反映しています。書作品では、独自の筆致と造形感覚で高い評価を受け、後世の書道界に影響を与えました。学問と芸術を融合させた幅広い活動で、幕末の文化史において重要な位置を占めています。

1863年文久 5月6日貫名菘翁書家文人画家 1778年

1874年

アンデルス・オングストローム

(1814 - 1874)

天文学者、物理学者

天文学者物理学者

スウェーデンの物理学者・天文学者。スペクトル分析の先駆者で、長さの単位「オングストローム」に名を残す。

アンデルス・ヨナス・オングストローム（1814年 - 1874年）は、スウェーデンの物理学者・天文学者です。太陽や星のスペクトル観測を行い、多数の波長線を精密に測定して分光学を発展させました。 1868年には太陽のフラウンホーファー線の観測から天体の化学組成解明に貢献しました。スペクトル線の測定精度から生まれた長さの単位「オングストローム」は、現在も原子スケールの距離表現に使用されています。王立アカデミーの研究所長として数々の業績を挙げ、後進の研究者を育てました。

1874年アンデルス・オングストローム天文学者物理学者 1814年

1919年

フランツ・フォン・リスト

(1851 - 1919)

刑法学者

ドイツの刑法学者。実証主義的アプローチで刑法学を発展させた。

1851年生まれのドイツの法学者。ライプツィヒ大学教授として刑法学を指導。『刑法学教本』など著書を通じて理論を体系化。実証主義的手法で犯罪の原因と刑罰の関係を研究。刑事政策や刑法改革への影響力が大きい。後世の法学教育や立法にも貢献した。

1919年フランツ・フォン・リスト刑法 1851年

1929年

レオナルド・ホブハウス

(1864 - 1929)

学者、ジャーナリスト

学者ジャーナリスト

イギリスの社会学者・ジャーナリスト。社会自由主義の理論を打ち立てた。

1864年生まれのイギリスの社会思想家。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教鞭をとる。ジャーナリストとして政治・社会問題を鋭く論じた。自由主義と福祉政策を結びつける社会自由主義を提唱。主著『社会主義の理論と実践』は政治思想に大きな影響。近代社会学と政治政策の架け橋として活躍した。

1929年レオナルド・ホブハウスジャーナリスト 1864年

1951年

チャールズ・パーライン

(1867 - 1951)

天文学者

アメリカの天文学者。木星の衛星を発見した先駆者。

1867年アメリカ生まれの天文学者。リック天文台で彗星や星雲の観測を行う。 1904年に木星の衛星ヒマリアを発見。 1905年にはエララを発見し、惑星研究に貢献。 1922年からブエノスアイレス天文台所長を務める。日食観測や太陽コロナ研究でも業績を残した。

1951年チャールズ・パーライン 1867年

1954年

ギデオン・サンドバック

(1880 - 1954)

電気技師、発明家

電気技師発明家

スウェーデン生まれの電気技師で、ジッパーの実用化に大きく貢献した発明家。

1880年にスウェーデンで生まれる。アメリカに渡り電気技師として働く中で、1913年に初期のジッパーを改良。 1917年に現在のファスナー形状を完成させ、特許を取得。その後も機械の設計改良に力を注ぎ、現代の服飾やアウトドア用品に欠かせないファスナー技術を確立した。生涯を通じて実用的な発明を数多く世に送り出し、産業技術の発展に寄与した。

1954年ギデオン・サンドバック電気技師発明家 1880年

1957年

ヨハネス・シュタルク

(1874 - 1957)

物理学者

ドイツの物理学者で、外部電場が原子スペクトルに与える影響を示す「スターク効果」で知られる科学者。

1874年にドイツで生まれる。ハイデルベルク大学で物理学を学び、分光学の研究に従事。 1913年に電場による原子スペクトル線の分裂を確認し、「スターク効果」と命名。 1922年にノーベル物理学賞を受賞し、分光学と量子論の発展に貢献。第二次世界大戦中はナチス政権を支持する論争的立場を取り、その評価は賛否両論。 1957年に亡くなるまで研究と教育に尽力した。

1957年ヨハネス・シュタルク 1874年

1977年

ブルース・C・ヘーゼン

(1924 - 1977)

海洋学者

アメリカの海洋学者で、海底地形の調査で世界的に知られる学者。

1924年に生まれる。大学で地質学を学び、海洋調査船に乗り込み実測研究を行う。 1960年代に海底地形図を作成し、大洋の地形構造解明に貢献。マリアナ海溝などの研究で海洋学の基礎を築いた。研究成果は国際的に評価され、学術論文や報告書を多数発表。 1977年に逝去した。

1977年ブルース・C・ヘーゼン海洋学者 1924年

1994年

ウィリアム・ウィルソン・モーガン

(1906 - 1994)

天文学者

アメリカの天文学者。星のスペクトル分類でMK体系を確立したパイオニアです。

1906年にペンシルベニア州で生まれ、シカゴ大学で学んだ。ハロルド・クイッケンとともにMorgan–Keenan（MK）分光分類法を開発。星の温度や進化段階を系統的に整理し、今日でも天文学の基礎を支える手法となっている。また天体の運動や銀河構造の研究にも貢献。 1994年6月21日に88歳で逝去した。

1994年ウィリアム・ウィルソン・モーガン 1906年